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4 死闘

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「やったわ! これでやっと私たち、この遊園地の外に出られるのね!」
 柚子が大喜びで言った。
「長かったなあ」
 噛みしめるように銀司が言った。
 この時、乙葉はふとルーカスの顔を見た。すると悲しそうに、どこか遠くを見て、なにかを深く考えているように見えた。
 こんなルーカスの姿を見るのは、ジェットコースターで、鍵を探していた時以来だ。
 乙葉はそんなルーカスのことがすこし気にはなったけれど、それよりもいまは、この遊園地から出ることが先決だと思い、ルーカスのことは一旦、考えないようにした。
 そうして乙葉たちは、バーサークとムムをバーサークの部屋に残したまま、急いで城の外に出て、期待を胸に、門に向かって走って移動した。


















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