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4 死闘
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「お前ら、こんな最低なやつ相手に、いくらなんでも、いいやつすぎんだろ!」
泣きながら銀司が言った。
「もう。これでどうなっても、私なにも知らないからね」
柚子がふくれっ面になって言った。
この時、久遠はただ微笑みながら京一のことを見ていた。きっと久遠も賛成にちがいない。
そこでひざをついていたバーサークは、小さな声で、
「ふ……甘いやつらだ」とだけ言った。
そのあと、ついに床に倒れて、気を失ってしまったように動かなくなった。
空中を飛んでいたルーカスは、倒れたバーサークの元へすかさず向かうと、おそるおそる、バーサークの体をつんつんと突いて、本当に動かないことを確認していた。
その途端、階段の方から小さな足音が聞こえて、全員が階段の方を向いた。すると、階段からあわてた様子のムムがやってきた。
「ムム!」
柚子がおどろいて言った。
ムムはバーサークの無残な有り様を見て、うろたえながら、
「バ、バーサーク様!」と言って、すぐにバーサークのそばへと駆け寄った。
「あの、大丈夫ですか、バーサーク様」
心配そうにムムが言った。
「そいつのことなら心配するな。まだ生きてるから」
京一がムムに言った。
ムムは京一をいちべつしたあと、ふたたびバーサークに目をやって、
「バーサーク様。こんなお姿になられて、お可哀想に」と言った。
「なにが可哀想だよ。こんなやつ、ぜんっぜん一ミリも可哀想だなんて思わねえよ」
銀司が言い捨てた。
「おい、もういまとなったら、そんなことどうでもいい」
京一がきっぱりと言った。
「それより、俺たちにはまだやるべきことがある。はやく外の世界に出られる鍵を持って、城から門まで移動しよう」
「ええ、そうしましょう」
乙葉が言った。
泣きながら銀司が言った。
「もう。これでどうなっても、私なにも知らないからね」
柚子がふくれっ面になって言った。
この時、久遠はただ微笑みながら京一のことを見ていた。きっと久遠も賛成にちがいない。
そこでひざをついていたバーサークは、小さな声で、
「ふ……甘いやつらだ」とだけ言った。
そのあと、ついに床に倒れて、気を失ってしまったように動かなくなった。
空中を飛んでいたルーカスは、倒れたバーサークの元へすかさず向かうと、おそるおそる、バーサークの体をつんつんと突いて、本当に動かないことを確認していた。
その途端、階段の方から小さな足音が聞こえて、全員が階段の方を向いた。すると、階段からあわてた様子のムムがやってきた。
「ムム!」
柚子がおどろいて言った。
ムムはバーサークの無残な有り様を見て、うろたえながら、
「バ、バーサーク様!」と言って、すぐにバーサークのそばへと駆け寄った。
「あの、大丈夫ですか、バーサーク様」
心配そうにムムが言った。
「そいつのことなら心配するな。まだ生きてるから」
京一がムムに言った。
ムムは京一をいちべつしたあと、ふたたびバーサークに目をやって、
「バーサーク様。こんなお姿になられて、お可哀想に」と言った。
「なにが可哀想だよ。こんなやつ、ぜんっぜん一ミリも可哀想だなんて思わねえよ」
銀司が言い捨てた。
「おい、もういまとなったら、そんなことどうでもいい」
京一がきっぱりと言った。
「それより、俺たちにはまだやるべきことがある。はやく外の世界に出られる鍵を持って、城から門まで移動しよう」
「ええ、そうしましょう」
乙葉が言った。
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