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4 死闘

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 その頃、バーサークの部屋では、いまも京一とバーサークの二人が、熾烈しれつな戦いを繰り広げていた。キン、キン、キンと何度も甲高い音が鳴り響き、両者ともが武器を使って、激しく威嚇いかくし合っている。
 バーサークの体力はおとろえることを知らず、最初と同様に元気なままだった。
 たいして京一の方は、もう長い間、戦いをつづけているからなのか、体力がかなり消耗しょうもうされていて、息が荒くなっていた。しかし、負けず嫌いな京一は、もちろん諦めることなく、バーサークを倒そうと躍起やっきになっていた。
「もう限界なんだろう? そうなんだろう?」
 ハンマーで何度も振り下ろしながら、バーサークが言った。
「はやく諦めて鍵を返せ。そして俺様に大人しく殺されて、楽になってしまえ」
 京一は苦しくなりながらも、刀を構えて身を守りながら、
「誰が……!」と、強気に出た。
「まったく、往生際が悪いな」
 がっかりしたような声で、バーサークが言った。
「さて、いつまで耐えられるかな」
 そう言うと、バーサークは一度、京一から離れた。
 京一は肩で息をしながら、バーサークの出方を注意深く見ていた。
 そんな時、バーサークがいきなり、
「よっ」と言って、高くジャンプした弾みで、天井近くまで飛び上がりはじめた。
「一体、なにをするつもりだ?」
 京一がおどろきながらバーサークを見上げた。
 するとバーサークは、飛び上がったまま、
「アラクレムノワール!」と言って、京一に向かって、必殺技を繰り出した。
 その瞬間、京一はまぶしい光に目をさえぎられ、見えない強い波動に押されたのと同時に、バーサークのハンマーをまともに腹に食らってしまい、跳ね飛ばされて部屋の壁に激突した。
「ぐあっ」
 京一はうめくと、壁に座り込み、つらそうに顔をしかめた。
「ハハハ、どうだ。俺様の必殺技は」
 得意げにバーサークが言った。
「これでお前もおしまいだな」
 バーサークがそろそろ止めを刺そうかという勢いで、京一に近づいたその時、階段から何人かの足音が聞こえてきた。
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