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3 かくれんぼ
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すると途中から、突然、京一の目の色が変わったと同時に、形勢逆転になった。京一は強い力で刀を振り、バーサークの持っていた鉄パイプを、遠くに飛ばしたのだ。
鉄パイプはカランカランと音を立てて、地面に転がっていった。
「あ……」
バーサークは、目の前で起こったことが信じられずに、一言そう発した。
「やったー!」
柚子がよろこんで、手を挙げて言った。
「すごいね、京一!」
ルーカスも、勝利した京一を見て、高らかに声を上げた。
「くそ!」
鉄パイプをとられたバーサークは、くやしそうに、上げたこぶしを振り下ろした。
「おい、ムム! そこにいるんだろ? いますぐ出てこい!」
バーサークがおこりながらそう言うと、牢屋の奥で、おびえながら隠れていたムムが、おそるおそる前に出てきた。
「はい、なんでしょう。ご主人様」
ムムは震えながらも、うやうやしく言った。
「あれ持ってこい! すぐに!」
横柄な態度で、バーサークが言った。
「はい、かしこまりました」
ムムは大人しくバーサークのいうことを聞き、牢屋の奥から、人の頭くらい大きなサイズの、ハンマーを持ってきた。
「どうぞ」
そう言うと、ムムはバーサークに持っていたハンマーを渡した。
「よし。これさえあれば、もうこっちのものだ」
強気でバーサークが言った。
「お前、覚悟しとけよ。俺様にたて突いたことを、ひどく後悔させてやるからな!」
「小賢しいな」
京一が言った。
「いくぞ!」
バーサークが言うと、今度は刀とハンマーを使った、戦いがはじまった。若干、京一の方が圧されているような気がしたが、なんとか耐えているように見えた。
鉄パイプはカランカランと音を立てて、地面に転がっていった。
「あ……」
バーサークは、目の前で起こったことが信じられずに、一言そう発した。
「やったー!」
柚子がよろこんで、手を挙げて言った。
「すごいね、京一!」
ルーカスも、勝利した京一を見て、高らかに声を上げた。
「くそ!」
鉄パイプをとられたバーサークは、くやしそうに、上げたこぶしを振り下ろした。
「おい、ムム! そこにいるんだろ? いますぐ出てこい!」
バーサークがおこりながらそう言うと、牢屋の奥で、おびえながら隠れていたムムが、おそるおそる前に出てきた。
「はい、なんでしょう。ご主人様」
ムムは震えながらも、うやうやしく言った。
「あれ持ってこい! すぐに!」
横柄な態度で、バーサークが言った。
「はい、かしこまりました」
ムムは大人しくバーサークのいうことを聞き、牢屋の奥から、人の頭くらい大きなサイズの、ハンマーを持ってきた。
「どうぞ」
そう言うと、ムムはバーサークに持っていたハンマーを渡した。
「よし。これさえあれば、もうこっちのものだ」
強気でバーサークが言った。
「お前、覚悟しとけよ。俺様にたて突いたことを、ひどく後悔させてやるからな!」
「小賢しいな」
京一が言った。
「いくぞ!」
バーサークが言うと、今度は刀とハンマーを使った、戦いがはじまった。若干、京一の方が圧されているような気がしたが、なんとか耐えているように見えた。
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