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3 かくれんぼ
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「あれ……変だな、いないぞ」
バーサークがクローゼットの中を見て言った。
「おーい、どこにいったんだ?」
クローゼットに向かってバーサークがいうと、中に入っていたライフルなどの武器をかき分けて、久遠たちを探しはじめた。
するとその時、
『おい、久遠。聞こえるか? 俺だ』と、バーサークがマントのポケットの中に入れていたトランシーバーから、京一の声が聞こえてきた。
「ん? なんだ?」
バーサークはけげんそうに、ポケットからトランシーバーをとり出すと、耳に近づけた。
『おい、久遠。応答しろ』
ふたたび京一の声が聞こえた。
バーサークは静かにその声を聞いていた。しかし、しばらくすると、トランシーバーから声や音はいっさい聞こえなくなった。
「どうやら、さっきのやつは、この部屋に侵入してきたやつらの仲間らしいな」
しめしめというようにバーサークが言った。
「絶対にどこかにいるぞ」
そう言うと、バーサークはふたたび鼻をヒクヒクさせて、久遠たちを匂いで探しはじめた。
そして手応えをつかんだように、突然、上を見上げはじめた。
「あっ、そこか!」
クローゼットの天井に、背中をくっつけて浮かんでいる久遠たちを見て、バーサークが言った。
「見つかったっ! 逃げろ!」
焦った顔をした銀司が叫んだ。
すると、ルーカスは二人と手を繋いだまま、高く飛んでバーサークの頭上をとおりすぎ、急いで部屋から出ていった。
「おい、待て!」
バーサークがクローゼットの中を見て言った。
「おーい、どこにいったんだ?」
クローゼットに向かってバーサークがいうと、中に入っていたライフルなどの武器をかき分けて、久遠たちを探しはじめた。
するとその時、
『おい、久遠。聞こえるか? 俺だ』と、バーサークがマントのポケットの中に入れていたトランシーバーから、京一の声が聞こえてきた。
「ん? なんだ?」
バーサークはけげんそうに、ポケットからトランシーバーをとり出すと、耳に近づけた。
『おい、久遠。応答しろ』
ふたたび京一の声が聞こえた。
バーサークは静かにその声を聞いていた。しかし、しばらくすると、トランシーバーから声や音はいっさい聞こえなくなった。
「どうやら、さっきのやつは、この部屋に侵入してきたやつらの仲間らしいな」
しめしめというようにバーサークが言った。
「絶対にどこかにいるぞ」
そう言うと、バーサークはふたたび鼻をヒクヒクさせて、久遠たちを匂いで探しはじめた。
そして手応えをつかんだように、突然、上を見上げはじめた。
「あっ、そこか!」
クローゼットの天井に、背中をくっつけて浮かんでいる久遠たちを見て、バーサークが言った。
「見つかったっ! 逃げろ!」
焦った顔をした銀司が叫んだ。
すると、ルーカスは二人と手を繋いだまま、高く飛んでバーサークの頭上をとおりすぎ、急いで部屋から出ていった。
「おい、待て!」
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