84 / 246
3 かくれんぼ
1
しおりを挟む
「あれ……変だな、いないぞ」
バーサークがクローゼットの中を見て言った。
「おーい、どこにいったんだ?」
クローゼットに向かってバーサークがいうと、中に入っていたライフルなどの武器をかき分けて、久遠たちを探しはじめた。
するとその時、
『おい、久遠。聞こえるか? 俺だ』と、バーサークがマントのポケットの中に入れていたトランシーバーから、京一の声が聞こえてきた。
「ん? なんだ?」
バーサークはけげんそうに、ポケットからトランシーバーをとり出すと、耳に近づけた。
『おい、久遠。応答しろ』
ふたたび京一の声が聞こえた。
バーサークは静かにその声を聞いていた。しかし、しばらくすると、トランシーバーから声や音はいっさい聞こえなくなった。
「どうやら、さっきのやつは、この部屋に侵入してきたやつらの仲間らしいな」
しめしめというようにバーサークが言った。
「絶対にどこかにいるぞ」
そう言うと、バーサークはふたたび鼻をヒクヒクさせて、久遠たちを匂いで探しはじめた。
そして手応えをつかんだように、突然、上を見上げはじめた。
「あっ、そこか!」
クローゼットの天井に、背中をくっつけて浮かんでいる久遠たちを見て、バーサークが言った。
「見つかったっ! 逃げろ!」
焦った顔をした銀司が叫んだ。
すると、ルーカスは二人と手を繋いだまま、高く飛んでバーサークの頭上をとおりすぎ、急いで部屋から出ていった。
「おい、待て!」
バーサークがクローゼットの中を見て言った。
「おーい、どこにいったんだ?」
クローゼットに向かってバーサークがいうと、中に入っていたライフルなどの武器をかき分けて、久遠たちを探しはじめた。
するとその時、
『おい、久遠。聞こえるか? 俺だ』と、バーサークがマントのポケットの中に入れていたトランシーバーから、京一の声が聞こえてきた。
「ん? なんだ?」
バーサークはけげんそうに、ポケットからトランシーバーをとり出すと、耳に近づけた。
『おい、久遠。応答しろ』
ふたたび京一の声が聞こえた。
バーサークは静かにその声を聞いていた。しかし、しばらくすると、トランシーバーから声や音はいっさい聞こえなくなった。
「どうやら、さっきのやつは、この部屋に侵入してきたやつらの仲間らしいな」
しめしめというようにバーサークが言った。
「絶対にどこかにいるぞ」
そう言うと、バーサークはふたたび鼻をヒクヒクさせて、久遠たちを匂いで探しはじめた。
そして手応えをつかんだように、突然、上を見上げはじめた。
「あっ、そこか!」
クローゼットの天井に、背中をくっつけて浮かんでいる久遠たちを見て、バーサークが言った。
「見つかったっ! 逃げろ!」
焦った顔をした銀司が叫んだ。
すると、ルーカスは二人と手を繋いだまま、高く飛んでバーサークの頭上をとおりすぎ、急いで部屋から出ていった。
「おい、待て!」
0
お気に入りに追加
3
あなたにおすすめの小説
妻がエロくて死にそうです
菅野鵜野
大衆娯楽
うだつの上がらないサラリーマンの士郎。だが、一つだけ自慢がある。
美しい妻、美佐子だ。同じ会社の上司にして、できる女で、日本人離れしたプロポーションを持つ。
こんな素敵な人が自分のようなフツーの男を選んだのには訳がある。
それは……
限度を知らない性欲モンスターを妻に持つ男の日常
連れ子が中学生に成長して胸が膨らむ・・・1人での快感にも目覚て恥ずかしそうにベッドの上で寝る
マッキーの世界
大衆娯楽
連れ子が成長し、中学生になった。
思春期ということもあり、反抗的な態度をとられる。
だが、そんな反抗的な表情も妙に俺の心を捉えて離さない。
「ああ、抱きたい・・・」
My Doctor
west forest
恋愛
#病気#医者#喘息#心臓病#高校生
病気系ですので、苦手な方は引き返してください。
初めて書くので読みにくい部分、誤字脱字等あると思いますが、ささやかな目で見ていただけると嬉しいです!
主人公:篠崎 奈々 (しのざき なな)
妹:篠崎 夏愛(しのざき なつめ)
医者:斎藤 拓海 (さいとう たくみ)
お嬢様、お仕置の時間です。
moa
恋愛
私は御門 凛(みかど りん)、御門財閥の長女として産まれた。
両親は跡継ぎの息子が欲しかったようで女として産まれた私のことをよく思っていなかった。
私の世話は執事とメイド達がしてくれていた。
私が2歳になったとき、弟の御門 新(みかど あらた)が産まれた。
両親は念願の息子が産まれたことで私を執事とメイド達に渡し、新を連れて家を出ていってしまった。
新しい屋敷を建ててそこで暮らしているそうだが、必要な費用を送ってくれている以外は何も教えてくれてくれなかった。
私が小さい頃から執事としてずっと一緒にいる氷川 海(ひかわ かい)が身の回りの世話や勉強など色々してくれていた。
海は普段は優しくなんでもこなしてしまう完璧な執事。
しかし厳しいときは厳しくて怒らせるとすごく怖い。
海は執事としてずっと一緒にいると思っていたのにある日、私の中で何か特別な感情がある事に気付く。
しかし、愛を知らずに育ってきた私が愛と知るのは、まだ先の話。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる