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2 不思議なお城
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その姿を見ていた久遠は、はげしく動悸がしていた。このうるさい心臓の音が、バーサークに聞こえてはしまわないかと、気が気でなかった。
正直、こんなわかりやすいクローゼットの中にいたら、バレるのはもはや時間の問題なのだが、見つかってしまった瞬間のことを考えると、まだここで静かにしていた方がマシだと久遠は考えていた。
しかし、やはりその時間も長くはつづかず、とうとうバーサークはクローゼットの前に立った。
「わかったぞ、ここだな」
しめしめと言わんばかりの声を出して、バーサークが言った。
「この中から、わずかにあいつらの匂いがする」
言いながら、バーサークはクローゼットに近づいて、鼻をくんくんさせている。
そんな緊張感の中、三人は最後の悪あがきをするかのように、バレないよう息を止めて、静かにバーサークの動向を見ていた。
「これでもうお遊びも終わりだ」
バーサークは最後にそれだけいうと、ついにクローゼットの扉を、勢いよく両手で開け放った。
♢♢♢
正直、こんなわかりやすいクローゼットの中にいたら、バレるのはもはや時間の問題なのだが、見つかってしまった瞬間のことを考えると、まだここで静かにしていた方がマシだと久遠は考えていた。
しかし、やはりその時間も長くはつづかず、とうとうバーサークはクローゼットの前に立った。
「わかったぞ、ここだな」
しめしめと言わんばかりの声を出して、バーサークが言った。
「この中から、わずかにあいつらの匂いがする」
言いながら、バーサークはクローゼットに近づいて、鼻をくんくんさせている。
そんな緊張感の中、三人は最後の悪あがきをするかのように、バレないよう息を止めて、静かにバーサークの動向を見ていた。
「これでもうお遊びも終わりだ」
バーサークは最後にそれだけいうと、ついにクローゼットの扉を、勢いよく両手で開け放った。
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