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1 小さなリス
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「あんた……バーサークね」
おそろしく思いながらバーサークを見て、柚子が言った。
「ピンポン、正解」
人さし指を立てて、バーサークが声高に言った。
「俺様はバーサークだ。まあ、本当の名前はちがうがな。バーサークという名前は、あのガキが勝手につけやがった名前なんだ。でも、意外と気に入ってるから、人がそう呼ぶことを許してやってる——まあその話は置いといて。お前はこの前からずっとこの遊園地にいる、やつらの仲間だろ?」
「だったらなんだっていうの? はやく私をここから出しなさいよ!」
柚子が我慢ならずに、大きな声で言った。
しかしバーサークは、
「なんて威勢のいい女だ」と、柚子の態度におどろくばかりで、ろくに取り合おうともしないでいる。
そんなバーサークを見て、柚子は一度冷静になると、
「どうして私を、こんなところに閉じ込めておくわけ?」と尋ねた。
「それは、ボスの命令だからだ」
バーサークが答えた。
「ボス?」
柚子は首をかしげた。
「そうだ。ボスの命令は絶対だ。本当だったら、お前を生かしておくわけにはいかないんだが、ボスの命令によって、特別に殺さないでいる」
胸を張ってバーサークが言った。
「それじゃ、権太と四郎の二人は、あんたがいうそのボスの命令にしたがって、殺しちゃったってこと?」
おびえたような目をして、柚子が聞いた。
「そうだが?」
それがなんだというような顔をして、バーサークが言った。
「ありがたく思えよ、お前。ほかのやつはみんな殺している中、お前だけは生き残らせてやってるんだからな」
おそろしく思いながらバーサークを見て、柚子が言った。
「ピンポン、正解」
人さし指を立てて、バーサークが声高に言った。
「俺様はバーサークだ。まあ、本当の名前はちがうがな。バーサークという名前は、あのガキが勝手につけやがった名前なんだ。でも、意外と気に入ってるから、人がそう呼ぶことを許してやってる——まあその話は置いといて。お前はこの前からずっとこの遊園地にいる、やつらの仲間だろ?」
「だったらなんだっていうの? はやく私をここから出しなさいよ!」
柚子が我慢ならずに、大きな声で言った。
しかしバーサークは、
「なんて威勢のいい女だ」と、柚子の態度におどろくばかりで、ろくに取り合おうともしないでいる。
そんなバーサークを見て、柚子は一度冷静になると、
「どうして私を、こんなところに閉じ込めておくわけ?」と尋ねた。
「それは、ボスの命令だからだ」
バーサークが答えた。
「ボス?」
柚子は首をかしげた。
「そうだ。ボスの命令は絶対だ。本当だったら、お前を生かしておくわけにはいかないんだが、ボスの命令によって、特別に殺さないでいる」
胸を張ってバーサークが言った。
「それじゃ、権太と四郎の二人は、あんたがいうそのボスの命令にしたがって、殺しちゃったってこと?」
おびえたような目をして、柚子が聞いた。
「そうだが?」
それがなんだというような顔をして、バーサークが言った。
「ありがたく思えよ、お前。ほかのやつはみんな殺している中、お前だけは生き残らせてやってるんだからな」
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