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5 地獄行きジェットコースター
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「カフェですよ」
久遠が答えた。
銀司は、京一と久遠の顔を交互に見ると、
「お、お前たちは……!」と言った。
「そうだ、四郎! 四郎と権太は……」
二人の様子をたしかめようとして、勢いよく起き上がった銀司は、そのままよろよろと立ち上がった。
「おい、まだ起きない方がいいぞ」
京一の言葉を無視し、銀司は歩きながら厨房に目をやった。そして乙葉と柚子には目もくれず、四郎と権太の方を見るなり、立ち止まった。
次の瞬間、ショックを受けたような顔になった銀司は、
「あ、そうだ……あいつら昨日、やつにやられて……くそっ!」と言って、前にあったテーブルの上を、ドン、と思い切り強く叩いた。
自分の力で二人を助けられなかったことがよほどくやしいのか、銀司の目の奥には、うらみや憎悪がうずまいているようだった。
「おおかた予想はついているが、昨夜なにがあったのか、よければ詳しく話してくれないか?」
落ち着いた声で、京一が銀司に尋ねた。
しかし、銀司は京一の問いには答えず、落胆した様子で、黙り込んだ。
答えるつもりがないように見えたが、しばらく経つと、下を向いたまますこし辛そうに、ゆっくりと話し出した。
「俺たちは、お前らが全員寝静まった時を見計らって、真夜中に小屋から抜け出した。それもすべて、財宝を見つけることが目的だった。お前らは財宝についてなにも知らねえっていうから、仕方なく俺たちだけの力で見つけることにしたんだ。それでそこの噴水広場で、財宝のありかはどこなのか三人で考えていたら、突然、黒いマントを着た、着ぐるみのイカれた野郎があらわれやがったんだ。本能的に野郎にやられると思った俺たちは、ここへ逃げ隠れた。そしたら、四郎と権太が隠れている場所が、不運にも野郎に見つかっちまって……あいつらは、その野郎の持っていたハンマーでっ……、殴り殺された」
途中、悲しみが込み上げてきたのか、言葉に詰まった銀司だったが、最後は切なげな声で、はっきりと話し終えた。
「やっぱり、犯人はバーサークだったのね……」
久遠が答えた。
銀司は、京一と久遠の顔を交互に見ると、
「お、お前たちは……!」と言った。
「そうだ、四郎! 四郎と権太は……」
二人の様子をたしかめようとして、勢いよく起き上がった銀司は、そのままよろよろと立ち上がった。
「おい、まだ起きない方がいいぞ」
京一の言葉を無視し、銀司は歩きながら厨房に目をやった。そして乙葉と柚子には目もくれず、四郎と権太の方を見るなり、立ち止まった。
次の瞬間、ショックを受けたような顔になった銀司は、
「あ、そうだ……あいつら昨日、やつにやられて……くそっ!」と言って、前にあったテーブルの上を、ドン、と思い切り強く叩いた。
自分の力で二人を助けられなかったことがよほどくやしいのか、銀司の目の奥には、うらみや憎悪がうずまいているようだった。
「おおかた予想はついているが、昨夜なにがあったのか、よければ詳しく話してくれないか?」
落ち着いた声で、京一が銀司に尋ねた。
しかし、銀司は京一の問いには答えず、落胆した様子で、黙り込んだ。
答えるつもりがないように見えたが、しばらく経つと、下を向いたまますこし辛そうに、ゆっくりと話し出した。
「俺たちは、お前らが全員寝静まった時を見計らって、真夜中に小屋から抜け出した。それもすべて、財宝を見つけることが目的だった。お前らは財宝についてなにも知らねえっていうから、仕方なく俺たちだけの力で見つけることにしたんだ。それでそこの噴水広場で、財宝のありかはどこなのか三人で考えていたら、突然、黒いマントを着た、着ぐるみのイカれた野郎があらわれやがったんだ。本能的に野郎にやられると思った俺たちは、ここへ逃げ隠れた。そしたら、四郎と権太が隠れている場所が、不運にも野郎に見つかっちまって……あいつらは、その野郎の持っていたハンマーでっ……、殴り殺された」
途中、悲しみが込み上げてきたのか、言葉に詰まった銀司だったが、最後は切なげな声で、はっきりと話し終えた。
「やっぱり、犯人はバーサークだったのね……」
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