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1 絶対絶命ゴーカート
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まるで、見えない誰かが仕かけた罠のような——そう考えると、乙葉は思わず身震いした。
しかし、いまは悩んでも仕方ないため、すぐに頭を切り替えることにした。
「あのさ、京一。ごめんなさい、さっきは一緒に探すって言ったけど、やっぱり久遠くんが心配だから、私は、久遠くんに付き添うわ」
具合が悪そうに、芝生で座り込んでいる久遠を見て、乙葉が言った。
「わかった」
京一はすぐに返事をした。
「よし、じゃあさっきも言ったけど、二人は手当てをする必要があるし、小屋にもどって休んでいてくれ。ここは、俺と柚子とルーカスの、三人で探すことにする。カートは危険だから、歩いて探そう」
「えっ⁉︎ もうカートは使わないの?」
ルーカスがおどろいたように言った。
「使うわけがないだろう。あんな危険な乗り物」
びしっと京一が言った。
「えー……」
たちまち、ルーカスの顔が曇った。
「なにか不満でもあるのか?」
京一が尋ねた。
するとルーカスは、
「うん、大ありだよ!」と、なぜか自信満々になって言った。
「じゃあ、ルーカスは探さなくていい。俺と柚子だけで探す」
容赦なく京一が言った。
それを聞いた柚子は、顔をみるみる赤くし、
「京一くんと二人きり……」と言って、恥ずかしそうに視線を泳がせた。
たいして、京一の物言いに怯んだルーカスは、もじもじしながらうつむいている。
「でも、でも、僕……」
「なんだ?」
京一が言った。
「えっと、その……」
しかし、いまは悩んでも仕方ないため、すぐに頭を切り替えることにした。
「あのさ、京一。ごめんなさい、さっきは一緒に探すって言ったけど、やっぱり久遠くんが心配だから、私は、久遠くんに付き添うわ」
具合が悪そうに、芝生で座り込んでいる久遠を見て、乙葉が言った。
「わかった」
京一はすぐに返事をした。
「よし、じゃあさっきも言ったけど、二人は手当てをする必要があるし、小屋にもどって休んでいてくれ。ここは、俺と柚子とルーカスの、三人で探すことにする。カートは危険だから、歩いて探そう」
「えっ⁉︎ もうカートは使わないの?」
ルーカスがおどろいたように言った。
「使うわけがないだろう。あんな危険な乗り物」
びしっと京一が言った。
「えー……」
たちまち、ルーカスの顔が曇った。
「なにか不満でもあるのか?」
京一が尋ねた。
するとルーカスは、
「うん、大ありだよ!」と、なぜか自信満々になって言った。
「じゃあ、ルーカスは探さなくていい。俺と柚子だけで探す」
容赦なく京一が言った。
それを聞いた柚子は、顔をみるみる赤くし、
「京一くんと二人きり……」と言って、恥ずかしそうに視線を泳がせた。
たいして、京一の物言いに怯んだルーカスは、もじもじしながらうつむいている。
「でも、でも、僕……」
「なんだ?」
京一が言った。
「えっと、その……」
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