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1 絶対絶命ゴーカート
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なぜかその直後、パンを美味しそうに食べていたルーカスの様子が、急におかしくなったように見えた。いまはパンを食べるのをやめて、まるでなにかに取り憑かれたかのように、テーブルの上をじっと見ている。
「ルーカス、どうかしたの?」
心配しながら乙葉が尋ねた。
すると、ルーカスはいつもの調子にもどり、
「ううん、別にー」とだけいうと、なにごともなかったように、またパンを食べはじめた。
「そう? ならいいけど」
なにかあるのかと思って心配した乙葉だったけれど、ルーカスのその言葉に安心して、それ以上深くは追求しなかった。
「ゴーカートかジェットコースターかあ。ありえるわね」
柚子が言った。
「でも、乗り物全部にあるわけじゃないでしょう? だって、空中ブランコにはなかったもの」
乙葉が言った。
「そうだ。でも、乗り物のどれかには、必ずあると俺は思ってる」
はっきりと京一が言った。
「じゃあ、今日の天気は曇っていて、それほど暑くはないですし、いっそのこと、ゴーカートとジェットコースター、二つまとめて探しませんか? その方が、はやく見つかると思いますし」
いきいきとした様子で、久遠がそう提案した。
「ああ、そうしよう。ほかの三人も、それで問題ないよな?」
乙葉と柚子、ルーカスを見て、確認するように京一が尋ねた。
「ええ、私はもちろん賛成よ」
即座に乙葉が言った。
「私も」
「ルーカス、どうかしたの?」
心配しながら乙葉が尋ねた。
すると、ルーカスはいつもの調子にもどり、
「ううん、別にー」とだけいうと、なにごともなかったように、またパンを食べはじめた。
「そう? ならいいけど」
なにかあるのかと思って心配した乙葉だったけれど、ルーカスのその言葉に安心して、それ以上深くは追求しなかった。
「ゴーカートかジェットコースターかあ。ありえるわね」
柚子が言った。
「でも、乗り物全部にあるわけじゃないでしょう? だって、空中ブランコにはなかったもの」
乙葉が言った。
「そうだ。でも、乗り物のどれかには、必ずあると俺は思ってる」
はっきりと京一が言った。
「じゃあ、今日の天気は曇っていて、それほど暑くはないですし、いっそのこと、ゴーカートとジェットコースター、二つまとめて探しませんか? その方が、はやく見つかると思いますし」
いきいきとした様子で、久遠がそう提案した。
「ああ、そうしよう。ほかの三人も、それで問題ないよな?」
乙葉と柚子、ルーカスを見て、確認するように京一が尋ねた。
「ええ、私はもちろん賛成よ」
即座に乙葉が言った。
「私も」
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