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棚から牡丹餅

能ある鷹は爪を隠す

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王宮での会談の1月後、俺は一人で馬車に乗っていた
行先はユーリの実家マコーレ子爵邸だ。

子爵を継いだので、結婚の了解をして欲しい旨の連絡はしていた。

それが、昨日やっと訪問了承の連絡が来たのだ。

連絡先は、学生時代も住んでいたローリック家の別邸。
貴族街の端にある小さいが、庭もある家だ。
侍女2人と従僕兼馭者、庭師兼助手の4人で管理が出来るくらいの大きさ。
下級貴族には充分な館だ。
学院時代の研究に学生なども寝泊りし、
薬草の栽培などで部屋数と大きめな庭が必要であった為、
条件に合った、この家を利用していた。

ハイド子爵である俺には、ちょうど良い家の為
ローリック邸で滞在しながら、こちらの屋敷も利用していた。
マコーレ家には、自宅として知らせてある。

マコーレ家の下働きたちが
この館の周りを探っていたようで、その報告も入っている。
どうやら、ユーリの妹エーデルの婚約者であるグリック伯爵家からの探りもあったようだ。

まぁ、どう調べても
『新しく子爵を継いだのは元冒険者の魔道具士』ぐらいしか情報は入らないだろうがね




馬車が到着した屋敷は、子爵家にしては、大きい方だろう。
外門の内側にロータリー状の車止めがある。

車を降りると、執事が待っていた。
以前、ユーリの結婚を申し込みに来た時は、出迎えなど誰もいなかったが、
今回は、少しは敬意をあらわしてくれているらしい‥‥

執事に先導されて家の中に入り、
応接室へ案内された。

応接室には、すでに
ユーリの父母、妹エーデル、エーデルの婚約者であろう男がいた。
彼らは、ソファーに座っていたが
俺を見て、腰を上げた

いちおう、貴族として迎えてくれるつもりはあるらしい。

この場に、当事者のユーリはいない。
彼女はアーノルド伯爵家の娘の侍女兼教育係として住込みで働きに出ているからだ。

「久しぶりだな。アルフレッド君。いや、ハイド子爵とお呼びした方がよいのだろうか?」

ユーリの父であるマコーレ子爵が手を広げて挨拶をしてくれた。
ただ、ソファーの場所に留まった状態だが

「お久しぶりです。マコーレ子爵。どうぞアルフレッドとお呼びください。
まだ子爵の名には、慣れないもので‥‥」

立ち止まり、挨拶をする。

「そうか、アルフレッド君。では、そのままで失礼する。
だが、驚いたぞ!!まさか冒険者の君が貴族になるなんてな」

すごくイヤな笑いをする。
他の家族たちもニヤニヤとしている。

うん。バカにしているんだな

「今日は、ユーリが同席できないが
代わりに妹のエーデルと、エーデルの婚約者である次期グリック伯爵のマイケル殿が同席する。
よろしいかな??」

伯爵の後継者を紹介するのに鼻息が荒くなくユーリの父。
きっと、格上の貴族に娘を嫁がせるのが自慢なんだな!!

「かしこまりました。よろしくお願いします。
ハイド子爵を継ぐことになりましたアルフレッドと申します。」

一度座ったソファから立ち上がって握手の為手を出すと、
マイケルは、座ったまま鼻をならした。

「よろしくするつもりはい。金で買った爵位など、我が家は認めないからな」

情報どうり選民意識の塊のような人だな。
これは、扱いやすいな

「はは、まぁそうだな。いくら子爵となってもグリック伯爵家とは格が違うからな。
アルフレッド君。ちゃんと理解してくれよ」

手を引っ込めろ。と、マコーレ子爵から断りが入る。

「はい。かしこまりました。」

マイケルの横では、エーデルが腕を絡ませてこちらをバカにした目で見てくる。

イヤな空気の中、侍女がお茶を配り終わった。

「さて、時間も勿体ないし本題に入ろうか。
アルフレッド君のユーリに対する許婚の件だったね」

ユーリの父親が口火を切った。

「はい。以前にお願いに上がりました際に無位な事で許可が得られませんでした。
この度、縁がありましてハイド子爵の爵位を得る事が出来ましたので、
ぜひ結婚の許可がいただきたく、お願いにあがったしだいです」

持ってきたカバンの中から、爵位相続の王家の許可がある認証を取り出した。
このカバンは魔道具ではなく、普通のカバンだから、いつも持ち歩くよりも大きい。
マジックバックは、子爵の持っているのような品物ではない。と、
家の者から注意をうけ用意したカバンだ

「そうだね。本当に貴族として爵位を受けたんだね。
‥‥‥でも、我がマコーレ家は君と違って由緒正しい貴族なんだよ。
それも、今はエーデルが未来の伯爵夫人になる事が決まっている。
元冒険者に、はい、そうですか。と嫁に出せる家ではないんだよ。
その辺りは理解しているかね??アルフレッド君」

マコーレ子爵は手に持っていた書類を、マイケルに手渡しながら言い放った。

予定道理の展開だな。

「はい。もちろんです。
ですので、こちらからは精いっぱいの事をさせていただきたい。と思っております。
以前にお話したとおり、持参金は不要です。
こちらから、支度金も用意できます。
すぐに用意した方がよろしければ、魔石になりますが
いまお渡しできます」

さらにカバンの中から小さな宝石箱を出し、机にのせた。

「よろしければ、ご確認してください。
現金の方がよろしけば、お時間をいただければ
以前にお話しした金額を魔石を換金して、ご用意します」

さぁ、食いつけ

ユーリの卒業の時に冒険者の身分で用意する。
と言った金額を貴族になっても出すと言い。
あきらかに金額以上の魔石を出したのだ。
どちらが、得か。すぐに判断できるだろう。

テーブルの上の箱に手を出したのはエーデルだ
美しい魔石は宝石にもなる。

しかし、躾の悪い娘だな‥‥‥

「た、確かに貴重な魔石だな‥‥‥これは、どこで?」

価値は見てすぐに判断できたのであろう、
それまでニヤニヤしているだけのマイケルが身を乗り出してきた。

「たまたま、狩る事が出来たのです。数人でやっと捕える事が出来ました。
結婚の為に必要だと伝えて、仲間には譲ってもらいました。
どうしましょうか?換金してまいりましょうか??」

まぁ、数人で捕えたのは本当だが。
群れで飛んできた飛竜だ。俺1人で数匹仕留めた。
大きな飛竜の石が1つと、ジェネラルオークの中程度の石が2つ。

「いや、魔石はそのまま収めよう。君に手間を掛けさせるのも悪いしな」

なぜ、お前が答えるマイケル??
まぁ、なんでも良いがな

「ありがとうございます。
では、結婚の許しをいただける。という事でよいのでしょうか?」

とりあえず、言質を取りたい。

「あぁ、許す。だが条件がある」

石を箱を戻させ、自分の前に置いたマコーレ子爵が、
あらかじめ決めておいたであろう条件を出した。

「こちらにいらっしゃるマイケル様は、由緒あるグリック家の跡継ぎでいらっしゃる。
それを子爵とはいえ、元冒険者などと親戚関係にさせる事など。
出来ないのは、当然だ。
だから、結婚後はユーリや君との関係に線を引きたい。と思うんだよ
これは、貴族としてはよくある事なんだ。
アルフレッド君には、理解できない事かもしれないが、貴族としての約束事なんだよ」

ウダウダと縁を切りたい。と、言ってくる

「例え義理とはいえ、元冒険者を義兄とは言いたくないからな」

「そうよね。私も嫌だわ‥‥
アルフレッドさん、確か学院で魔道具の研究室にいらっしゃいましたよね??
それなのに、王宮の魔法院に呼ばれないなんて‥‥‥
そんな人を義兄なんて呼びたくないわ
マイケル様は、王宮から誘われて魔法院で働いていらっしゃるのよ」

それぞれ勝手に話し出す。
誘われた??暗部の報告では、家の力でねじ込んだと聞いたが

言いたいことを言い終わったのか、一枚の契約書を出してきた。

内容は、結婚後にユーリの貴族籍から実家の名前を削除する。と、言ったものだ

この家の者たちは、書類を先に作っておくなどの頭はない。
会合やお茶会などを通じて、周りから囁いてきたものだ。
俺は裏工作が出来る人脈がないが、
母が手助けしてくれた。

「こちらにサインすれば、よろしいのでしょうか?」

先に書類は暗部を通じ確認している。
それと相違がないか、サッと目を通す。
相手には、無知な男がよく確認せず、喜んでサインしているように見えているだろう。

「あぁ、その書類と一緒に、君が持ってきた結婚の許可書類にサインする。
それが終われば終了だ」

全ての書類に互いに署名する
1つの契約書のつき、3部ある。
1部ずつ互いが保管し、1部は王宮への届け出用だ。

全ての書類にサインが終わるのを見ると、
それまで口を閉じていたユーリの母が笑い出した。

「ほほほほ」

皆が注目すると

「アルフレッド‥‥子爵、
先ほど主人がお話ししたとおりユーリはローレル伯爵家の行儀見習いに出てますの。
そちらの書類に記載があるとおり、残り3年間は伯爵家から出れません。
結婚を許可し、私たちの籍から抜けたとしても、契約は残ります。
契約書には、キチンと記載されてますし、
そちらも承諾した事になりますので、よろしくね」

行儀見習いねぇ‥‥
5年の契約で、まるで売り払ったような契約だったと調査済みだ。
契約金として、5年分の賃金相当額を受け取っている。
それが、エーデルの持参金にあてられたのだろう‥‥‥

毎月、本人に渡されている賃金はお小遣い程度
もっと早く、その事に気が付いていれば
2年間など待たなかったのに。
ユーリの希望で、エーデルの婚約が決まるまで待った事が悔やまれる。

「ユーリ嬢から伺っています。ローレル伯爵家の契約の件も含めて、引き受けます」

俺が気付かずにサインして
悔しがる事を期待していたんだろう‥‥
マコーレ家の者の顔が歪む

なぜ、ユーリはこんな扱いを受けていたのだろうか??
大人しく従順、賢い姉と外見は美しいが自己的な妹
確かに妹の方が貴族的には好まれるのかもしれないな
共感する事は出来ないが

「それなら、結構。
あの子の荷物は伯爵家にある。
この家から持ち出すものは、何もない‥‥
書類だけ持って帰ってくれ」

話は終わりだと。マコーレ子爵が立ち上がった。

「では、これで失礼いたします。
こちらの書類は、これから王宮へ提出しにまいります。
もし、ご不安であれば、どなたか付き添いを付けてください。
お帰りはお送りしますので‥‥」

契約は、このまま王宮に持って提出してしまう。

契約書を提出すれば、すぐに受諾されるだろう。
なにせこの契約書、マコーレ子爵の分を作ったのはクレイシーだ。
ダイアナの悪乗り断罪書を作った人物。
エーデルと同級生の彼が言葉巧みに近づき
自分の経験の為にも、契約書を無料で作ると持ち掛けた。

「いや、こちらに控えもあるから大丈夫だ。君が提出してくれ。
ただ、これ以降は、君ともユーリとも縁がなくなる。
もしパーティーなどで会っても、声を掛けるのは遠慮してくれ」

マイケルがハッキリと言い切った。

イヤイヤ、今のところ貴方は全く関係ないですよね??

まぁ、いいけど。

ユーリが働きに出ている伯爵家にも、すでに話は通してある。
側妃と第二王子の失脚により、
王宮で余っている人材を王妃の紹介状を持たせ送り込んだ。
すでにユーリと引継ぎの途中のはずだ。

新しい侍女の給与を支払う事で、
マコーレ子爵へ支払った契約金は放棄させている。
ローレル伯爵家は、貴族としては良心的な家で、
侍女の給与の支払いを申し出てくれたが、
ローリック家の名前を出し、今後も良好な関係を続けたい旨を話し、条件をのませた。

ユーリに懐いていた伯爵家の令嬢に『ユーリを連れていくな』と泣かれたのは参ったが

嫁を迎える外堀は埋まった。

あとは、本人を迎えに行くだけだ。

2年間の文通と王都に出てから1か月。
口説きに口説きまくって、
ロートリックの領地に来てもらう事は了承してくれている。

まさか、侯爵夫人になるとは、思っていないだろうが

まぁ、最後は泣き落としかな!?



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