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小さな鑑定士
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屋敷を出て、北に向かう一本道
ここが男爵領のメイン道り。
商業ギルド、冒険者ギルドをはじめ、
多くの店が並び、賑わいをみせている。
その先には外壁と門。
壁の外は森が広がる。
「こんにちは、バーバラお嬢様。
本日は、どのようなご用ですか??」
町の中で一番大きな建物。商業ギルドで受付をする。
煉瓦で作られたシックな建物。入り口を入ると広い吹き抜けのエントランス。
正面には各種受付。左右にある階段は右側が薬部門、左側がその他の部門のものが使用する。
それだけ、この領地では薬に関係した需要が高い。
「こんにちは、お約束はしていないのだけど、ギルド長と薬部長にお会い出来ないかしら?」
普段は、ちゃんと事前にアポ取ってるけど、今回は許してください。
「緊急のご用件でしょうか?………確認してまいります。」
私が頷くと、すぐに予定を確認してくれる。
1階の奥が大小の会議室と事務所があり、
ギルド長の部屋には事務所奥の専用階段から3階に上がった場所にある。
「お待たせ致しました。次の予定があるので、あまり長い時間は厳しいのですが、ギルド長も薬部長も面会可能です。
ご案内致します」
良かったー。
薬部長はともかく、ギルド長は忙しい方だから、お会い出来ないことも想定していた。
奥の階段から3階に、案内されたのは会議室ではなく、ギルド長の応接室。
コンコン
「バーバラ様をご案内してまいりました。」
ノックしドアを開けると
ソファーから立ち上がった大柄の男性がにこやかに迎えてくれた。
「久しぶりだな。お嬢。
急ぎの用事だとか。すまんが次の予定まで1時間くらいしかないんだが」
「ワシは何時間でも大丈夫だぞ!!
新しい薬草でも発見したか??」
もう一人はソファーに座ったまま声をかけてくる。
白衣にスキンヘッドの細身の男性。
なんでも調剤のさいに髪の毛が落ちるのを嫌がり、スキンヘッドにしているらしい。
昔は眉毛まで剃ったら、嫁に泣かれたらしく髪の毛だけは剃り続けているマッドサイエンティストだ。
「お約束もなく、申し訳ありません。
ミンテアで急ぎの案件が、発生したもので………」
先ほどの案内嬢がお茶をセットしてくているので、退出を待った。
「メグ、こちらが呼ぶまで誰も通すな」
「はい。かしこまりました。」
受付嬢か出ていくと、お茶を一口飲む。
うん。美味しい!!
さすが商業ギルド。
「で?貴族案件かい?」
話を促してくれる。
「はい。貴族案件です。ただ、時間と規模が大きくなるのは確実かと。」
ミンテアでの治療は商業ギルドも大きく関わっている。
治療相手が高位貴族のため、利益も大きいが面倒も大きい。
「ほぉー。お嬢がそこまで言うには、何か新しい治療を始めるのかい?」
マッドサイエンス……もとい薬部長のトーマスが口を挟む。
「時間もないので、結論から申し上げます。『船乗り病』の治療と予防に取りかかろうかと」
そう話した途端、前の二人が立ち上がった。
ここが男爵領のメイン道り。
商業ギルド、冒険者ギルドをはじめ、
多くの店が並び、賑わいをみせている。
その先には外壁と門。
壁の外は森が広がる。
「こんにちは、バーバラお嬢様。
本日は、どのようなご用ですか??」
町の中で一番大きな建物。商業ギルドで受付をする。
煉瓦で作られたシックな建物。入り口を入ると広い吹き抜けのエントランス。
正面には各種受付。左右にある階段は右側が薬部門、左側がその他の部門のものが使用する。
それだけ、この領地では薬に関係した需要が高い。
「こんにちは、お約束はしていないのだけど、ギルド長と薬部長にお会い出来ないかしら?」
普段は、ちゃんと事前にアポ取ってるけど、今回は許してください。
「緊急のご用件でしょうか?………確認してまいります。」
私が頷くと、すぐに予定を確認してくれる。
1階の奥が大小の会議室と事務所があり、
ギルド長の部屋には事務所奥の専用階段から3階に上がった場所にある。
「お待たせ致しました。次の予定があるので、あまり長い時間は厳しいのですが、ギルド長も薬部長も面会可能です。
ご案内致します」
良かったー。
薬部長はともかく、ギルド長は忙しい方だから、お会い出来ないことも想定していた。
奥の階段から3階に、案内されたのは会議室ではなく、ギルド長の応接室。
コンコン
「バーバラ様をご案内してまいりました。」
ノックしドアを開けると
ソファーから立ち上がった大柄の男性がにこやかに迎えてくれた。
「久しぶりだな。お嬢。
急ぎの用事だとか。すまんが次の予定まで1時間くらいしかないんだが」
「ワシは何時間でも大丈夫だぞ!!
新しい薬草でも発見したか??」
もう一人はソファーに座ったまま声をかけてくる。
白衣にスキンヘッドの細身の男性。
なんでも調剤のさいに髪の毛が落ちるのを嫌がり、スキンヘッドにしているらしい。
昔は眉毛まで剃ったら、嫁に泣かれたらしく髪の毛だけは剃り続けているマッドサイエンティストだ。
「お約束もなく、申し訳ありません。
ミンテアで急ぎの案件が、発生したもので………」
先ほどの案内嬢がお茶をセットしてくているので、退出を待った。
「メグ、こちらが呼ぶまで誰も通すな」
「はい。かしこまりました。」
受付嬢か出ていくと、お茶を一口飲む。
うん。美味しい!!
さすが商業ギルド。
「で?貴族案件かい?」
話を促してくれる。
「はい。貴族案件です。ただ、時間と規模が大きくなるのは確実かと。」
ミンテアでの治療は商業ギルドも大きく関わっている。
治療相手が高位貴族のため、利益も大きいが面倒も大きい。
「ほぉー。お嬢がそこまで言うには、何か新しい治療を始めるのかい?」
マッドサイエンス……もとい薬部長のトーマスが口を挟む。
「時間もないので、結論から申し上げます。『船乗り病』の治療と予防に取りかかろうかと」
そう話した途端、前の二人が立ち上がった。
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