またですか

めい

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第二章 リリアーヌ

カオス

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王都について1ヶ月

あまりの華やかな街に私と母のテンションはマックスになっていた。
ほぼ12年間、自分の領地と軍事要塞のような辺境伯領にしか行ったことのない私。
母も同じようなもので、
王宮に15年間軟禁?され、その後は私と同じようなものだ。

街中を探索、買い物をしたり、カフェでお茶をしたり都会ライフを楽しんだ。

街を案内してくれたのは、意外にも私の婚約者である第三王子。
お父様がいじけるぐらいに我が家に馴染んでいた。
婿に入るのが決まっていた為、お父様について領地経営や臣下としての仕事を学びに度々屋敷にやって来て、
私や母とも交流を深めた。
父様は、商会もいくつか経営しているが、そちらは色々とバレるとまずい事があるので、関わらせないことにしたようだ。


王子とは、王都の屋敷に私達が到着した日に王の近衛隊長が、
呼び出し状(王妃からのお茶会の招待状)を持ってきて、会うこととなった。
そうしなければ、母に無視されるを予想して、断れない状況を作ったのだと思われる。

実際には王妃の子供ではなく、側室の子供であるが………

王、王妃、第三王子と母、私の5人のお茶会。
母に未だに執着している初老の男、それに嫉妬する太ったオバサン、それを面白がる美しい30歳の母、勝手に婚約を押し付けられた年若い男女。
うん。カオスだ。
楽しいお茶会なんて、ありえない!!

いたたまれない空気の中、お茶会は終了し、
第三王子とフランドルン侯爵令嬢の婚約が陛下から公表された。
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