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第一章 千代

魔法

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魔法について考えよう!!

ノートの考察のインデックスを張ったページを開いて書き出す。

魔法

魔法とは?
体内にある魔力を使い、
イメージのとおり、実際に現象を起こすこと。

魔力とは?
身体の中の力、空気の中の魔素を
体内の器に力を貯め、魔法を使うための燃料に変換されたもの。

魔素とは?
空気の中にある力。
聖地、宗教施設。龍脈には濃い力がある。

器とは?
体内にある魔力を蓄積させる入物。
生まれつき大きさは決まっている。
一般的に
王家 > 高位貴族 > 貴族 > 平民

器に貯める力は鍛練する事により、早く、濃厚に満たす事が出来る。

器が大きくて鍛練をしなかった者よりも、鍛練を重ね濃厚な力を得た者が、使用できる魔力の量を逆転できる事もある。

へー!!
生まれつきだけでなく、努力が報われるようになっているんだ。

龍脈は、地下のエネルギーの流れ。
パワースポットの事。
聖地や宗教施設も濃い。となると信仰心や祈りも力として取り込める。

1つ1つ、魔法についての情報が入ってくる。

器の大きさを測るには?
王家に専用の魔道具があり、測定可能

そっか………

魔法の種類
色によって管理されている
赤  火
青  水、氷
緑  植物、薬学
茶  土
黄  光、雷
白  癒し・結界・時間
黒  闇・空間・重量(重力?)

うーん。分類できない物を白と黒に無理やり分けた感じがするけど
まぁ、こんな感じかな?

で、リリアーヌちゃん
まさかの全属性持ち!!
その中でも白が得意みたいだけど
さすが、王家と高位貴族から生まれたハイブリッド!!
割合出してみるか。データー化した方がわかりやすいよね。

割合
赤    5%
青  10%
緑  15%
茶    5 %
黄  10%
白  40%
黒  15%

おー!!
聖女系?だね。癒しに薬学が強い。
黒は、空間ってきっと四次元ポケットみたいなもんだよね!!

はー、はー

興奮しちゃった

横を見ると遊び疲れたのか、ハイジが庭から上がってきて、丸まって寝てた。

携帯の時計を見ると、もうすぐ6時になるところ。
そろそろ、みんなが帰ってくる。
その前に、魔法が使えるか確認しないと!!

危なくないのは………
緑魔法かな??

ウッドデッキに用意してあるサンダルをはいて、芝生におり、
芝生の横には、母が家庭菜園で作っているミニトマトの苗が花を咲かせてる。
トマトの花に向かって、実がなるように念じてみる。

存在を知らなかった魔法というもの。
当たり前のように使い方が頭に浮かぶ。
花が枯れ、実がついて、大きくなり、色が赤くなる。
イメージし手を花にかざす。
からだの奥、丹田あたりが熱くなってくる。
今まで感じた事のない熱さが
身体に行き渡ったと思った瞬間。
右手の平から熱が放出するのがわかった。

次に目をトマトに向けると、赤い実がなっていた。
私が手を向けていた花以外にも、花がついていた部分が全てトマトになってた!

出来た!!

スゴい!!これすごくない?
魔法だよ!
ヤバッ!!

一人で感動していると

『バフ』

ハイジの鳴き声。
ウッドデッキに目をやると。短いシッポと大きな耳をビンと伸ばして一緒に驚いているハイジがいた

その反応に、一気に冷静になる
でっかい目が溢れそうに見開いている。
あー、犬でも驚くんだね!!

自分の体調

特に問題なし

疲れた感じもしない。

『ピー、ピー、ピー』

キッチンからお米が炊けた炊飯器の音がした

あっ!!ヤバ
キーマカレー、作り始めなきゃ。
せっかくだから、トマト収穫してトマト缶じゃなくて、このミニトマト使っちゃおう!!

ノートを脇に抱えて、飲んでいたグラスとハイジの水皿を持ち一度キッチンに戻る。
ノートは鍵かけてキッチンの引き出しに一時避難。
トマトを入れるザルとハイジの足吹き雑巾を持って、ウッドデッキに戻るとハイジがまだ固まっていた。
 
「ハイジ、足ふくよー」

『バフ』

声をかけると、気が戻ったように、
足元までトテトテやってくる。
足を拭いて、抱き上げるとスリスリと身体を寄せてきた。

「ごめんね。驚かせちゃったね」

『バフ』

とくに問題はなさそうだけど、
犬でも驚いて動きが止まるなんて、あるんだね。

頭をひとなでして、ハイジ用のクッションの上に下ろしてあげると、クッションの中を2,3回グルグルと回って頭を足の間にいれて寝転んだ。
また寝るみたいだ。

「さぁー、作りますか」

キッチンで手を洗って、
冷蔵庫からひき肉と玉ねぎを取り出した。





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