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35話:富子の芥川賞受賞と本人が、病に倒れる
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これと言って、井方富子著、「私の最高の2年間」を作者のサイン入りで贈呈してくれた。すると、善継が、本棚を指さすと、2冊の富子の本が、入っていた。昨日のニュースを見て、近くの本屋に駆け込んで買ってきて、1晩で読み切ったと言い,素晴らしい作品だとほめた。
今晩は、お祝いの会をやろうと言って電話して中華街の聘珍樓の個室を予約した。19時に聘珍樓に入り中華のフルコースで、話ながら食べて20時に終了し、今晩、泊まっていけよと、善継が言うと、良いのかしらと聞くので、奥さんの桂子さんがもちろん大歓迎です。だって天下の芥川賞作家の来訪ですものとおどけていった。
じゃー、そうさせていただきますと,うれしそうに言ってくれた。20時半頃から聘珍樓で買ってきた紹興酒を温めて3人で飲み始めた。善継が素晴らしい文章だったけど、昔から書いてたのと聞いた。すると文学部を出て最初の頃、同人会に入り小説を書いては、仲間で批評したりしていたが、好き嫌いが多く、客観性に欠けると思い退会した。
その後、インターネットの小説投稿サイトに出した。しかし古い文学小説の時代は終わり推理小説か、コミック化して小説しか、若者読まれなくなり、あまり人気が出なかったと白状した。それでも懲りずに70編程の小説を書いてプロの作家から良い評価、受けた時もあったが、出版社では内容は良いと思う。
また、文章も上手だと思うが、俺たちは、この小説で飯を食っているので、上手かどうかよりも売れるかどうかの方が、重要なんだと言い、そう言う点では、我が社では、儲からないと思うので出版しないと断言した。また、ある有名な小説家さんが、最近の小説家は、人気が全て、人気があり有名なら駄作でも売れるんだと本音を吐露した。
古典的小説の新人発掘する会社は、現在ないよと冷たく言われたと語った。今度、今迄の小説も読ませてと言うので、良いわよと言い、善継のメールアドレスを富子に教えた。そして話は,長く続き、0時を過ぎたので桂子さんが、富子さんの布団を隣の部屋にとったと伝えた。そして解散となり床についた。
翌朝、風呂を沸かして、それぞれが風呂に入っている間に桂子さんがトーストと卵焼き、サラダと珈琲、紅茶を入れて3人で朝食をとった。そして、9時頃、本当にありがとうございましたと富子さんがお礼を言って新しい住所と電話番号を教えて帰って行った。その後、井方富子は、文壇デビューして、今迄書き上げた75作品を改訂して次々と大ヒット小説を世に出した。
これも、芥川賞で名前が売れた事と、小説のストーリー展開が早いこと、ドラマチックな描写や場面が多く、映画、ドラマ、DVD化し易かった事も大きく影響したように思えた。とにかく小説売り上げベスト5に常連となった。そのため多くのバラエティ番組やトークショーにも呼ばれた。そして、2018年が終了した。
2019年を迎えると2月19日、善継の家に富子から体調が悪いので助けてと連絡があり井方夫妻が品川のマンションを訪ねると机に腰掛けて突っ伏している富子を見つけた。これはただ事ではないと思い救急車を呼んで最寄りの救急病院へ運んでもらった。すると極度の疲労とストレスで胃に潰瘍が見られると言われた。
そして、胃潰瘍の治療と精神神経科の治療をしてもらますと言われ3日間入院し、退院した。しかし、その後も体調が優れないので以前、行った、みなとみらいの病院に連れて行ってと言われ善継がレンタカーを借りてやってきた。そして、みなとみらいの病院に入って、以前、見てもらった内科の先生に事情を話すと、血液、尿検査の全項目をとった。
すると、血液検査で白血球数の異常と赤血球数や血小板数の減少が見つかった。そこで、その先生、が疲労の原因がわかったと言い、急性骨髄性白血病だと診断した。先生が、いつから疲労感があると聞くと8ヶ月前と言うと、それはまずいと言った。そして善継が、先生に呼ばれて病名は急性骨髄性白血病だと伝えた。
そして治療が、遅れたので、できるだけの治療をするが、厳しいかも知れないと説明した。これから骨髄中に増えた白血病細胞を死滅させるため抗がん剤を最大量使います。そのため吐いたり髪の毛が抜けたり副作用がありますが、癌細胞をたたくしか方法がないと言った。
今晩は、お祝いの会をやろうと言って電話して中華街の聘珍樓の個室を予約した。19時に聘珍樓に入り中華のフルコースで、話ながら食べて20時に終了し、今晩、泊まっていけよと、善継が言うと、良いのかしらと聞くので、奥さんの桂子さんがもちろん大歓迎です。だって天下の芥川賞作家の来訪ですものとおどけていった。
じゃー、そうさせていただきますと,うれしそうに言ってくれた。20時半頃から聘珍樓で買ってきた紹興酒を温めて3人で飲み始めた。善継が素晴らしい文章だったけど、昔から書いてたのと聞いた。すると文学部を出て最初の頃、同人会に入り小説を書いては、仲間で批評したりしていたが、好き嫌いが多く、客観性に欠けると思い退会した。
その後、インターネットの小説投稿サイトに出した。しかし古い文学小説の時代は終わり推理小説か、コミック化して小説しか、若者読まれなくなり、あまり人気が出なかったと白状した。それでも懲りずに70編程の小説を書いてプロの作家から良い評価、受けた時もあったが、出版社では内容は良いと思う。
また、文章も上手だと思うが、俺たちは、この小説で飯を食っているので、上手かどうかよりも売れるかどうかの方が、重要なんだと言い、そう言う点では、我が社では、儲からないと思うので出版しないと断言した。また、ある有名な小説家さんが、最近の小説家は、人気が全て、人気があり有名なら駄作でも売れるんだと本音を吐露した。
古典的小説の新人発掘する会社は、現在ないよと冷たく言われたと語った。今度、今迄の小説も読ませてと言うので、良いわよと言い、善継のメールアドレスを富子に教えた。そして話は,長く続き、0時を過ぎたので桂子さんが、富子さんの布団を隣の部屋にとったと伝えた。そして解散となり床についた。
翌朝、風呂を沸かして、それぞれが風呂に入っている間に桂子さんがトーストと卵焼き、サラダと珈琲、紅茶を入れて3人で朝食をとった。そして、9時頃、本当にありがとうございましたと富子さんがお礼を言って新しい住所と電話番号を教えて帰って行った。その後、井方富子は、文壇デビューして、今迄書き上げた75作品を改訂して次々と大ヒット小説を世に出した。
これも、芥川賞で名前が売れた事と、小説のストーリー展開が早いこと、ドラマチックな描写や場面が多く、映画、ドラマ、DVD化し易かった事も大きく影響したように思えた。とにかく小説売り上げベスト5に常連となった。そのため多くのバラエティ番組やトークショーにも呼ばれた。そして、2018年が終了した。
2019年を迎えると2月19日、善継の家に富子から体調が悪いので助けてと連絡があり井方夫妻が品川のマンションを訪ねると机に腰掛けて突っ伏している富子を見つけた。これはただ事ではないと思い救急車を呼んで最寄りの救急病院へ運んでもらった。すると極度の疲労とストレスで胃に潰瘍が見られると言われた。
そして、胃潰瘍の治療と精神神経科の治療をしてもらますと言われ3日間入院し、退院した。しかし、その後も体調が優れないので以前、行った、みなとみらいの病院に連れて行ってと言われ善継がレンタカーを借りてやってきた。そして、みなとみらいの病院に入って、以前、見てもらった内科の先生に事情を話すと、血液、尿検査の全項目をとった。
すると、血液検査で白血球数の異常と赤血球数や血小板数の減少が見つかった。そこで、その先生、が疲労の原因がわかったと言い、急性骨髄性白血病だと診断した。先生が、いつから疲労感があると聞くと8ヶ月前と言うと、それはまずいと言った。そして善継が、先生に呼ばれて病名は急性骨髄性白血病だと伝えた。
そして治療が、遅れたので、できるだけの治療をするが、厳しいかも知れないと説明した。これから骨髄中に増えた白血病細胞を死滅させるため抗がん剤を最大量使います。そのため吐いたり髪の毛が抜けたり副作用がありますが、癌細胞をたたくしか方法がないと言った。
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