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58話:ポルトガルからマディラ島旅行

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 地図上には、それぞれの国に年号が刻印されている。この年号は、ポルトガルがその国を発見した年。父が格好いいと、ヴァスコ・ダ・ガマは、どんでもなく偉大冒険家だったと再認識した様だ。3つの名所を終えて13時過ぎていて、ホテルの人の話にあったベレンのジェロニモス修道院近くのパステイス・デ・ベレンへ行くと大行列だったが、佐野公康が1人2つ、8個のエッグ辰路と珈琲をテイクアウトしてもらおうと売店に並んだ。

 そして15分後戻って来て通りの向うのベンチで食べたが濃い、旨い、さすが大行列はずだと理解できた。甘くて濃厚なエッグタルトと苦めの珈琲は最高の組み合わせだ。最後にリスボン大聖堂へ向かった。リスボン大聖堂はリスボンをイスラム教徒から取り戻したアフォンソ・エンリケス「後のポルトガル王アフォンソ1世」が、モスク跡地に1147年に建設し始めた。

 1755年の大地震にも耐えた堅牢な造りでロマネスク様式の正面入口をはじめ、ゴシック様式の回廊、バロック様式の内陣と祭壇などさまざまな建築様式が混在する。正面入り口上部のバラ窓の美しさは有名でリスボン最古の教会。中に入ると感じるのは天井の高さだった。正面に入り口のバラアドから差し込む光が幻想的。ステンドグラスにはキリストと12使徒が描かれている。バラ窓のしたのステンドグラスも素敵でため息が出るほどだ。

 また、ここにも、きれいなアズレージョがあった。そして見学後、ホテルに戻った。そして、19時に近くのカフェに入り、夕食をとり、早めに床についた。明日は、いよいよマディラ島へ。翌日4月26日、ホテルで精算を終え、前日、朝7時にタクシーを予約してあり、直ぐ乗ってリスボン空港へ行き、アゾレス航空の登場口で手続きを取り、その近くのカフェで、朝食を食べた。そして10時発の飛行機に乗り2時間弱でフンシャル空港へ向かた。

 今回も、小さなフンシャル空港に着陸した時、乗客から拍手が起こった。バスでフンシャルへ向かい予約したホテル近くのバス停で降りて、ホテルに入るとオーナーが気さくに、久しぶり、また来てくれたねと笑顔で迎えてくれた。そこで両親を紹介した。明後日から花祭りが予定されていると言った。そこで、フンシャルの町を散歩に出て、ラブラドーレス市場に向かった。

 市場の中に入り、まず母が目をとめたのが花屋で多くの花を見て、この花きれいねと言ったのがストレチア、60ユーロと言うと高いよと佐野公康が英語で答えた。安くするか他の花をサービスしてと言うと、頭をかきながら小さいが、きれいな2つ花をサービスすると言い買った。全部の花をじっくりと見て珍しい花ばかりだと母が驚いていた。次に果物屋行き、珍しい果物をみて楽しそうに父と歓談した。

 バナナと黄色いリンゴの様な物やオレンジを買った。その後、魚市場に大きなマグロの塊と多くの種類の魚がところせましと陳列されていた。中庭にも多くの店が出ていて、大勢の人であふれていた。ホテルに戻ると夕食の支度していて香ばしい臭いがしてきた。その時、マスターが前と同じ料理だけどねと笑いながら言った。そして夕食時、グリルしたパイのようなものを食べると、これサツマイモが入ってるじゃないかと祖父母が、口をそろえて言った。

この揚げ物も、ふわふわで美味しいと言った。その後、マディラワインを飲みながら、日本でも、昔、サツマイモを食べていたという話などを父がして、佐野公康が英語でマスターに話した。そうかと、うれしそうにマスターが笑った。やがて部屋に入り床についた。翌日は、まずトロピカル・モンテ・パーラセ庭園へタクシーで出かけた。 まずは海に面した庭園で数種類の花で、まるで色鮮やかなジュータンの様にした広い庭園で、母が感激した様だ。

 その後、多くの写真を撮った。そして庭園内の公園へ行き日本庭園の鳥居をくぐり一回りした。あまり広いので途中、休みを入れて1時間ほどで出て、次にボターニコ・ダ・マデイラ庭園に着いた。この庭園もさっきの庭園に勝るとも劣らぬ素晴らしい花ジュータンのような広い庭園が出迎えてくれた。こっちの方が幾分明るい感じ、良いねと母が言った。
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