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0話:プロローグ

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 人間って、縁起担ぎをしたがる動物である。その理由は、いくら努力しても手が届かないときに他力本願になるからだ。この小説の主人公の佐野公康も好奇心が、強い。しかし持続せずに飽きてしまう性格で長続きしないという欠点があった。

 昔、父が、夏の真っ盛り、子供達を冷たい水が流れる道志川に連れて行ってくれた。そこへ行く途中に「大渡の湧水」看板が、佐野公康の目に止まった。そこで、佐野公康が、父に「大渡の湧水」のことを尋ねると、知らないと答えた。

 それに興味を持った佐野公康は、持ってきた大きな水筒に「大渡の湧水」を汲みたいと言い張り、お腹を壊しても知らないぞと注意した。しかし、何人かの人が、水を汲んでいたよと反論した。

 わかったよ、勝手にしろと、突っぱねた。道志川で水遊びして、帰る時、その「大渡の湧水」の所で車を止めると2リットルのペットボトルや20,10リットルの大型ポリタンクに水を入れている人が、いて驚いた。

 その近くで、卵を売っている人が近づいて来て、事情を聞くと、ここの水は、すっと昔から、この近所の人は、飲み水として使っていた。それをこの地を訪れる人にも喜んでもらおうと無料で供給していると語った。

 しかし、ここから数百メートルも先までプラスチック管を連結して滝から流れ落ちる水を取り入れていて、さらに保健所で、年に数回、テスト受け合格した正真正銘の清い水だと語った。

 それどころか、この水を利用してる、私らの部落の老人が、長生きしている事もよく知られている。第一、この水を取水し、殺菌した水が、横浜市に供給されているのだと自慢げに言った。

 そして、私は、この水を小さい頃から飲んでいるから計算が速く、記憶力も良いのだと言った。村の人の中には、お湯にして珈琲、紅茶、日本茶にすると老人ぼけにならず、物忘れしないと言う。

 また、冷やしての飲むと人によっては、記憶力が上がるとか、思い出せなかったことを思い出ので、試験勉強など記憶力を利用したい時は、冷蔵庫で、冷やして飲む人や計算力を必要とする時には、この水を沸かして、お茶を飲み、計算に励むと良いと奨められた。

 話の最後に、ここで売っている、自然飼育した鶏の卵を食べて、試験を受けると点数が上がること間違いなし。など上手な事を言った。その宣伝文句に負けて、父も1ケース10個400円の自然卵を思わず、買ってしまった。

 その後、佐野公康は、その話を聞いて暗記する時には、冷やした「大渡の湧水」を飲み、計算、暗算をする前には、この水を沸かして、珈琲、紅茶、お茶を飲むようになり学校の成績を上げた。これを信じるか否かは、読者の判断にゆだねることにしよう。

 それでは、この小説を、ご覧いただければ、皆さんのIQも上がりますと言いたいところですが、それは、保証できません。しかし、面白い小説には、違いないと思いますので、是非ご覧下さい!!
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