電子カルテの創成期

第36話：ヤフー株購入と子供達のアルバイト

　その結果、税引き後利益が１０５００万円。木下先輩は７千株だから１８４００万円と計算できた。その晩木下先輩から電話が入り今週の土曜の夜２０時、菊名の店で会おうと言われ、了解と伝えた。そして常本が行くと、ここだと手を上げ、そのテーブルにつくと、いきなり握手して良かったなといってくれた。

　その後、酒の肴をつまみながら、これで、やっと念願叶い、会社を早期退職できると木下先輩が言った。お前はどうするのと聞かれ、まだ決めてませんと答えた。そして、木下先輩は、今迄の株の収益と預金５億円を越えたと言い、新しい仕事を考えていると話した。何するのですかと聞くと自分で仕事をするので、まだ詳しく決まってないが人と同じ事をするつもりはないと断言した。
　
　ところで話は変わるが、１９９７年上場したヤフーというインターネット株について調査していたが、この会社は、ばけると成長性は、ばかでかいぞと言った。もう、既に、極端に株価が高いので、買う水準じゃないが、下げたら絶対買いだと思っていると言った。お前も挑戦してみないかというので、考えて見ますと言った。

　それに、また、別の話だが、インターネットは、是非やるべきだと言うと、その意見には、賛成ですと言った。多分、１，２年後、光ファイバー通信の価格が安くなると思うから、是非やるべきだと言った。次に、常本が、先輩は、こんな大金つかんで、今後、どんな投資を考えてますかと聞いた。

　それに対し、投資スキンが多額になるからリスクの少ないメジャー通貨の取引をすると言った。米ドル、ポンド、ユーロ、カナダドル、豪ドル、ニュージーランドドルまでが、メジャー通貨、中心は、米ドル、ポンド、ユーロかなと話した。もし、面白い商売が見つかったら、一緒にやらないかと誘うので、その商売を見て判断しますとクールに答えた。

　２００１年９月４日、早朝、木下先輩から電話でヤフー株、１８２万円の気配値が出てるから買おうと言われ、木下先輩は、どれ位買うのと聞くと２０株と言いわかりました。常本は１０株買いますと言った。直ぐ、証券会社の担当者に成り行きで１０株買いと言った。昼に買えたことがわかった。

　２００２年、息子の常本優一と常本優也が就職先探しのために、夏休みにアルバイトをしようと考えていて、今後、メカトロニクスの仕事をしたいと考えて、アルバイト先を探していた。その中で、ＹＫ電機が、その候補になり一番、名の知れた大企業、約４週間アルバイトすることに決めた。

　そこで７月初旬に北九州市黒崎のＹＫ電機本社に２人で訪問してアルバイトについて人事課の人を打ち合わせた。どんなことを研究したいかと、ロボットの行動をコンピュータ管理する事を勉強したいと告げた。すると埼玉工場が良いだろうと言った。一度工場見学に行くと良いと言われ、大学と名前はと聞かれた。

　そこで橫浜国立大学電気科４年の常本優一と常本優也と告げた。埼玉工場に連絡しておくから、向こうでアルバイトの事を相談するようにと言われた。横浜に帰って、埼玉工場に電話して、２００２年７月２日工場見学を兼ねて訪問することにした。菊名から７０分かかり１０時に到着して、受付で常本優一と常本優也と名乗った。

　すると総務の人が、ついて工場を見せてくれた。そこは、２人とって、興味あるものばかりだった。工場見学後、総務の佐藤さんと言う女性が、いかがでしたかと聞くので、まさに一番興味を持ってる分野ですというとアルバイトは、具体的にいつから希望と聞かれ、７月１０日から８月１０でどうでしょうかと答えると、わかりましたと言ってくれ書類にハンコを押した。

　横浜から遠いでしょと言い、１０時からで良いですよと、笑顔で応対してくれた。その後、暑い中、４週間のアルバイトを終了し８月１０日、終了時、佐藤さんが、どうでしたか聞くので、是非、ここで雇ってもらいたいですと言うと、大歓迎ですと言った。入社試験関連の資料をご自宅に郵送しますと言ってくれた。

　メールアドレスあれば教えてと言われ、書いて渡した。やがて、９月、１０月となり、１０月１２日に１３時に、お越し下さいとメールが来た。指定された時間に埼玉工場へ行くと、数人の学生も来ていた。これから、簡単筆記試験と、面接試験をしますと言われた。２０分程度の比較的簡単な試験だった。