敏腕セールスの移住

ハリマオ65

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22話:若手移住者の増加作戦

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Iターン:Iターンとは、生まれ育った地元以外で就職する事で、特に都会で生まれ育った人が、地方に移住して就職する事。Uターン:この地域で生まれ育った人が、都会で働いた後に、再び、自分の出身地に戻って働く事。

 10年前からIターン、Uターン者には月2万円を12ヶ月家賃補助する制度は既にあった。また子供の医療費と保育費用を半額補助する助成策も既にあった。市長から陰山へ、今回から、加えて若手の大家族を誘致促進の為の1千万円の予算を計上したので具体策を考えて欲しいと言われた。

 そこで、先着15家族に限り、子供が3人以上の大家族の移住には家賃3万円を18ヶ月間、補助する助成策を考えた。その他、先着40人に限り、40才以下の子供3人未満の夫婦または、40才以下の女性の全ての移住者に
最初の18ヶ月間、月2万円の家賃補助を考えた。この地域の近くに日帰り温泉があり大人(中学生以上)400円、小学生未満は無料と超格安で温泉に入れる。

 また車で15分行けば漁協の魚直売所があり新鮮な魚が格安で手に入る。SIN労災病院、TR医学部付属病院も近いにある。有名な大山も近い。

 隣の県の出雲大社、宍道湖、など観光名所も近い。地域主催の進学塾やソフトウェア塾の話や、高速バスで岡山2時間強。

 神戸も3時間強でいけるなどの交通の便の良さ、地域の特長などを盛り込んだパンフレットを作成し、道の駅やYG駅、空港などに置いた。 更に、市役所のホームページに載せ全国に発信した。移住者は募集は、今年の12月~来年の3月末日までの期間で募集開始した。12月に20件の問い合わせがあり8件が応募してきた。

 1-3月で10件応募してきた。合計18件の応募で先着15件として残りの3件をキャンセル待ちとした。4-6月が移住期間で、途中に3家族のキャンセルがあり全部で15件となった。内訳は子供が88人、両親28人の合計116名。市長が陰山に、毎年1千万円なら毎年、予算をたてることができると話した。

 7月2日に市主催で移住者歓迎パーティーを市民公会堂で行った。当日は移住者116名が集合して移住を歓迎する催し物や食事がふるまわれた。移住者の口からは景色がきれいで医療施設や学校もあるし3LDKのアパートもすぐ見つかり助かったとの意見が多かった。

 関西方面、岡山、首都圏の人も神戸まで高速バスで3時間強、空港も近いので首都圏への帰郷も便利だと総じて好評。仕事の方は自営と専門職、保母、看護婦の方が4人おりの20人を陰山が道の駅や塾職員として雇う事にした。
 移住家族は共働きで保育園に預けて働ける環境が整っており心配の声少なかった。

 翌年も若い大家族を誘致を昨年と同じ条件で実施してみたところ、募集定員15家族を募集期間3ヶ月で、20家族あり、今年は、子供の数と両親の年齢と移住の動機で優先順位を決めて、残った移住希望家族をキャンセル待ちとした。
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