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13話:2014年の異常気象と自然災害
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やがて2014年1月31にが、横浜中華街では、中国の正月、春節「旧正月」になる。その日は、中国獅子舞が、中華街を練り歩き、多くの人でにぎわった。この年は、暖冬の多かった、近年とは異なり千葉市で観測史上最高の積雪33センチを記録、また東京都千代田区大手町でも戦後4位の積雪27センチ「約半世紀ぶりの記録」を記録するなど、関東・甲信地方を中心として記録的大雪となった。
1月9日には仙台市でも積雪35センチと観測史上3位の積雪量を記録。埼玉県、長野県、石川県で計5人が死亡、関東中心に628人がけが、交通機関等に大きな影響が出た。更に、2月15日にかけて関東・甲信地方を中心とした各地で再び大雪。山梨県甲府市で過去最大となる積雪114センチを記録した他、山梨県富士河口湖町、埼玉県秩父市、熊谷市、群馬県前橋市などで観測史上最大の積雪を記録。
東京電力管内で約24万6800世帯が停電、2月17日にかけて各交通機関に影響「平成26年豪雪」。その後4月を迎え、長女、百合は、中学2年生となった。この年も勉強に力を入れていた。5月の連休を過ぎ、6月になると、バラのシーズンが始まり、山下公園、海の見える丘公園のバラ園に、白、赤、ピンク、黄色のバラが咲き誇った。そのバラの匂いが良く、横浜に来る観光客が増えた。
そして、7月なり、やがて梅雨が明けて、暑い夏となった。学校な夏休みになり、百合は、エアコンの効いた部屋で高校受験の勉強を続けた。北関東の館林で最高気温が35度異常の猛暑日が23日、群馬県館林、埼玉県熊谷、山梨県勝沼、栃木県佐野と北関東で多かった。8月20日には、広島市安佐南区と安佐北区で集中豪雨となった。8月19日夜から20日明け方にかけて豪雨となった。
特に広島市安佐南区八木・緑井・山本および安佐北区可部を中心としたごく狭い範囲に集中豪雨が発生した。「数百年に1回程度よりはるかに少ない確率」で発生した記録的集中豪雨だった。線状降水帯が発生し、3時間降水量は200ミリを超え、同時多発的に大規模な土石流が発生した。広島市災害対策本部のまとめでは、土砂災害166か所「うち土石流107か所、がけ崩れ59か所」が発生した。
記録的集中豪雨が、午前1時半から午前4時の真っ暗で対応の難しい時間帯に、新興住宅地など人家が密集する住宅地後背の山々を襲った。以上の3つの悪条件が重なったことで甚大な被害を出した「都市型土砂災害」である。この土砂災害はそれ以前のものと一線を画し、単に砂防だけの問題でなく都市計画・地域計画・防災計画のさまざまな問題点が浮かび上がった。
行方不明者の捜索は約1か月間におよび、災害における直接死は77人となった。この災害死の数は、国土交通省の発表によると土砂災害による人的被害としては過去30年間の日本で最多であり、1983年7月に島根県西部で87人が死亡・行方不明となった豪雨「昭和58年7月豪雨」による土砂災害以来の大きな人的被害となった。広島市に限れば、1999年の6月29日の豪雨災害における土砂災害被害を上回った。
近年まれに見る死者数の多さから、社会問題として大きく扱われた。住宅被害、電気・水道・ガスなどに加えて、交通網が集散する場所であったことからライフライン・インフラすべてにおいて大きな被害を受けた。避難勧告の対象範囲は大きく、避難所へはピーク時で904世帯、2354人が避難したものの、安全が確認されるまで長期にわたり避難所での生活を余儀なくされた。
ただ不幸中の幸いであったのが、河川「洪水」災害は限定的であったことである。災害が起きた付近は古くから河川災害が頻発した地であったが、20日4時20分頃可部三丁目付近で根谷川が氾濫した以外は大きく被災しなかった。行政対応の不手際から1999年災害の教訓が生かせなかったと指摘された。特に広島市からの避難勧告発令の遅さが批難された。土砂災害防止法の問題点が浮き彫りとなり、改正が行われた。
広島で災害が発生した県防災担当者の談話として、土砂災害発生地にもっとも近いアメダス三入観測所で災害発生直前にあたる8月10日までの19日間(先行降雨)で264.4ミリを記録して平年を100ミリ以上、上回っており、数週にわたる雨によって地盤の緩みが進行していた。実際、2014年8月の三入における月間日照時間65.8時間は観測史上最小だった。
災害発生時の8月19日夜から20日朝、北海道付近から対馬海峡付近にかけて南西の方向に秋雨前線が延び、前線は日本海海上にあってその南に中国地方が位置し、前線に向かって日本の南海上から暖かく湿った空気が流れ込む状況だった。このとき広島市付近では、上空の寒冷渦の影響などで大気が不安定であるとともに、地表付近では豊後水道を通って南から暖かく湿った空気が流入した。
一方、上空1500m「850ヘクトパスカル」付近や3000m「700ヘクトパスカル」付近では強い南西の風となっていた。地表付近の南風は、広島市の西方にあたる広島・山口県境付近の山地にぶつかり地形性の上昇気流を起こし、積乱雲を発生させる。これに上空の南西風がぶつかり積乱雲を強化しつつ、風下である北東の方向に押し流した。これにより、積乱雲が連続的に発生する「バックビルディング現象」が起きた。
バックビルディング型とは、複数の降水セル「積乱雲」が線状に並びつつ一般風の方向に移動しており、成熟期や衰退期のセルからの冷気外出流により移動方向とは反対の風上方向に新たなセル「積乱雲」が生まれるタイプのものをいう。2014年度のノーベル物理学賞は、青色発光ダイオード「LED」を開発した名城大学教授の赤崎勇・85歳、名古屋大学教授の天野浩・54歳、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二・60歳「米国籍」3人の受賞が決まった。
日本出身者のノーベル賞受賞者は合計22人となった。12月13日、土曜の昼に、毎年恒例の忘年会を今年は、高級中華料理の聘珍樓の1室を借りて、コース料理を注文した。タクシーで行き、大人達は、温かい紹興酒を飲みながら、旨い中華料理を酒の肴に、楽しんで、子供達は、多くの種類の中華料理を食べること事ができた。フカヒレースープ、特製シュウマイ、チャーハン、麺類も最高の味だった。
1月9日には仙台市でも積雪35センチと観測史上3位の積雪量を記録。埼玉県、長野県、石川県で計5人が死亡、関東中心に628人がけが、交通機関等に大きな影響が出た。更に、2月15日にかけて関東・甲信地方を中心とした各地で再び大雪。山梨県甲府市で過去最大となる積雪114センチを記録した他、山梨県富士河口湖町、埼玉県秩父市、熊谷市、群馬県前橋市などで観測史上最大の積雪を記録。
東京電力管内で約24万6800世帯が停電、2月17日にかけて各交通機関に影響「平成26年豪雪」。その後4月を迎え、長女、百合は、中学2年生となった。この年も勉強に力を入れていた。5月の連休を過ぎ、6月になると、バラのシーズンが始まり、山下公園、海の見える丘公園のバラ園に、白、赤、ピンク、黄色のバラが咲き誇った。そのバラの匂いが良く、横浜に来る観光客が増えた。
そして、7月なり、やがて梅雨が明けて、暑い夏となった。学校な夏休みになり、百合は、エアコンの効いた部屋で高校受験の勉強を続けた。北関東の館林で最高気温が35度異常の猛暑日が23日、群馬県館林、埼玉県熊谷、山梨県勝沼、栃木県佐野と北関東で多かった。8月20日には、広島市安佐南区と安佐北区で集中豪雨となった。8月19日夜から20日明け方にかけて豪雨となった。
特に広島市安佐南区八木・緑井・山本および安佐北区可部を中心としたごく狭い範囲に集中豪雨が発生した。「数百年に1回程度よりはるかに少ない確率」で発生した記録的集中豪雨だった。線状降水帯が発生し、3時間降水量は200ミリを超え、同時多発的に大規模な土石流が発生した。広島市災害対策本部のまとめでは、土砂災害166か所「うち土石流107か所、がけ崩れ59か所」が発生した。
記録的集中豪雨が、午前1時半から午前4時の真っ暗で対応の難しい時間帯に、新興住宅地など人家が密集する住宅地後背の山々を襲った。以上の3つの悪条件が重なったことで甚大な被害を出した「都市型土砂災害」である。この土砂災害はそれ以前のものと一線を画し、単に砂防だけの問題でなく都市計画・地域計画・防災計画のさまざまな問題点が浮かび上がった。
行方不明者の捜索は約1か月間におよび、災害における直接死は77人となった。この災害死の数は、国土交通省の発表によると土砂災害による人的被害としては過去30年間の日本で最多であり、1983年7月に島根県西部で87人が死亡・行方不明となった豪雨「昭和58年7月豪雨」による土砂災害以来の大きな人的被害となった。広島市に限れば、1999年の6月29日の豪雨災害における土砂災害被害を上回った。
近年まれに見る死者数の多さから、社会問題として大きく扱われた。住宅被害、電気・水道・ガスなどに加えて、交通網が集散する場所であったことからライフライン・インフラすべてにおいて大きな被害を受けた。避難勧告の対象範囲は大きく、避難所へはピーク時で904世帯、2354人が避難したものの、安全が確認されるまで長期にわたり避難所での生活を余儀なくされた。
ただ不幸中の幸いであったのが、河川「洪水」災害は限定的であったことである。災害が起きた付近は古くから河川災害が頻発した地であったが、20日4時20分頃可部三丁目付近で根谷川が氾濫した以外は大きく被災しなかった。行政対応の不手際から1999年災害の教訓が生かせなかったと指摘された。特に広島市からの避難勧告発令の遅さが批難された。土砂災害防止法の問題点が浮き彫りとなり、改正が行われた。
広島で災害が発生した県防災担当者の談話として、土砂災害発生地にもっとも近いアメダス三入観測所で災害発生直前にあたる8月10日までの19日間(先行降雨)で264.4ミリを記録して平年を100ミリ以上、上回っており、数週にわたる雨によって地盤の緩みが進行していた。実際、2014年8月の三入における月間日照時間65.8時間は観測史上最小だった。
災害発生時の8月19日夜から20日朝、北海道付近から対馬海峡付近にかけて南西の方向に秋雨前線が延び、前線は日本海海上にあってその南に中国地方が位置し、前線に向かって日本の南海上から暖かく湿った空気が流れ込む状況だった。このとき広島市付近では、上空の寒冷渦の影響などで大気が不安定であるとともに、地表付近では豊後水道を通って南から暖かく湿った空気が流入した。
一方、上空1500m「850ヘクトパスカル」付近や3000m「700ヘクトパスカル」付近では強い南西の風となっていた。地表付近の南風は、広島市の西方にあたる広島・山口県境付近の山地にぶつかり地形性の上昇気流を起こし、積乱雲を発生させる。これに上空の南西風がぶつかり積乱雲を強化しつつ、風下である北東の方向に押し流した。これにより、積乱雲が連続的に発生する「バックビルディング現象」が起きた。
バックビルディング型とは、複数の降水セル「積乱雲」が線状に並びつつ一般風の方向に移動しており、成熟期や衰退期のセルからの冷気外出流により移動方向とは反対の風上方向に新たなセル「積乱雲」が生まれるタイプのものをいう。2014年度のノーベル物理学賞は、青色発光ダイオード「LED」を開発した名城大学教授の赤崎勇・85歳、名古屋大学教授の天野浩・54歳、カリフォルニア大学サンタバーバラ校教授の中村修二・60歳「米国籍」3人の受賞が決まった。
日本出身者のノーベル賞受賞者は合計22人となった。12月13日、土曜の昼に、毎年恒例の忘年会を今年は、高級中華料理の聘珍樓の1室を借りて、コース料理を注文した。タクシーで行き、大人達は、温かい紹興酒を飲みながら、旨い中華料理を酒の肴に、楽しんで、子供達は、多くの種類の中華料理を食べること事ができた。フカヒレースープ、特製シュウマイ、チャーハン、麺類も最高の味だった。
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