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30話:小百合家族の来訪と英会話教室

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 その後、2004年9月に長女の小百合がアマゾンと言う会社の3歳年上のジェームズと結婚したと連絡が入り、妊娠がわかり2005年4月に赤ちゃんが生まれると連絡してきた。2005年1月から毎月1.6万ドルずつ満期を迎えたが、豪ドルが上昇し始めてると感じ、そのまま普通預金にして貯めることにした。

 その後2005年4月18日に長女、小百合に男の子、ジョージが誕生した。そして、その写真を小田家に郵送してくれた。そして2005年12月23日に家族3人で日本に帰ってきて久しぶりに会うと、以前よりも、たくましくなったような感じがして母親という感じが板についていた。そして出産祝いに千ドルを祝儀袋に入れて渡してやると旦那、ジェームズが何故くれるのかと聞くので日本の風習だと香織さんが英語で説明してやると日本流に頭を下げて、お礼の挨拶をしたので大笑いした。

 そして、年末、年始を池袋のマンションで過ごして2006年1月5日にアメリカに帰っていったその後、年間20万豪ドルずつ預金にがたまっていった。2006年には何も、しない生活が苦手な哲二は、奥さんに小説を読みなさいと言われ、近くの図書館で奥さんに言われる小説を読むようになると、その面白さに引き込まれて、毎日、小説を読んで、昼寝をして、午後、2人で池袋の公園を散歩するのが日課となった。

 そして、たまに池袋のデパートに言っては、美味しい、惣菜や揚げ物、ケーキ、菓子を買ってくるので、散歩しても痩せることはなく、むしろ、体重が増えた位だった。しかし風邪やインフルエンザにも、かからずに元気な生活をしていた。そんなある日、奥さんの香織さんの友達の内藤幸代さんから中高年の英語の勉強会の先生になって欲しいと頼まれた。

 具体的には4月から週に1回、徒歩10分の南池袋コミニティセンターで週に1回火曜日の午前10時から11時の1時間だった。それを聞いた哲二が、やったらと言うので引き受けた。早速、4月第1週の火曜日、4月4日から毎週から始めた。最初の日は内藤幸代さんの他に5人の40代から60代の女性が来た。

 最初は会話形式で、とにかく楽しく英会話を話せる様にと言う趣旨で生徒さんにはテキストもなしで始めた。最初に、お決まりの自己紹介と挨拶から始めた。この簡単な英会話が受けて、ある高齢の女性が、私の旦那も連れてきて良いですかと言うとエブリバディ、ウエルカム・皆さん、大歓迎よと言った。

 終わると、お菓子と、お茶を飲んで12時頃まで歓談の時間となり、皆さん笑顔で帰って行った。そんな話を家に帰って哲二さんにすると笑いながら都会は人とのつながりが希薄だから、こう言う会は、非常に良いと言ってくれた。すると、もし、生徒さんが増えたら、今度、手伝いとして来て下さると、哲二に聞くと必要とあらば行っても良いと言った。

 翌週は男性3人と女性7人の合計10人と増えた。それでも気にせずに、最初に先週の復習である、挨拶の仕方、初対面、朝の挨拶、始めまして、こんにちは、さようなら、お元気ですか、などを教えた。すると、最初に話を持って来た友達の内藤幸代さんが、1人で教えるのは難しいから私が生徒役になるから2人でやりませんかというので、そうすることにした。
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