39 / 46
38話:清水が心筋梗塞で、再手術と不思議な手紙
しおりを挟む
容態が良くなって、意識がはっきりしたら面会できますと言われ2時過ぎに病室に呼ばれた。ICU[集中中治療室」の外から窓越しに清水を見ると、チューブを下腹部につながれていた。まだ、意識朦朧としていますと看護婦が言った。
足のつけ根から、ステント入れたので、足を動かせないように固定していますと説明した。当然、歩けませんので、尿管にカテーテルを入れて、排尿するようにしていますと言い、当面、絶対安静ですと言われた。
ICU[集中中治療室」での面会時間は、家族のみで12時から15時、18時から20時の2回のみですと言われた。その後、毎日、薫子は、午後に、けいゆう病院行くようにした。
やがて、清水が、10日間のICU「集中治療室」入院を終えて、一般病棟へ移動した。そして、毎日、点滴注射をつけたまま、徒歩訓練をして、廊下を行き来した。また、毎日体重を量り、減量に励んだ。
そのお陰で、体重が10kg以上も減り、精悍な顔つきになった。大事を取って、2015年1月20日まで1ヶ月の入院を経て、退院した。その後、毎月1回の通院となった。
その後、毎日、15分の散歩を心がけて、ゆっくりとした生活をして、血が固まらなくなる薬を飲み続けた。しかし、手術後、血液が再度固まったので、血が固まらなくなる薬を3つも飲むので、ひげ剃り後、出血したりした。
それから、春になり、花粉症だったので、激しいくしゃみをすると、鼻粘膜から鼻血が出たりして、大変だった、また、退院後、3ケ月がたった2015年4月上旬、清水が体調が良と言った。
そこで、久しぶりにレンタカーを借り羽田空港へドライブしたいと言うので、薫子も助手席に乗り、出かけた。羽田空港に着いたとき、清水が、少し目が回ると言い、車の中で休んだ。
その後、体調が回復したからと言うので、羽田空港内の喫茶店で、モーニングセットを食べた。最初のうちは、笑顔だったが、食後、気持ちが悪いと言い、トイレで食べたものを吐いてしまった。
そこで、レストランの人に、医務室はないかと聞くと、1回に、大学病院の付属の診療所があると教えてくれた。少し休んで、診療所に行き、まず、血圧を測ると、上が90で、下が40だった。
それを見て、ひどい貧血ですと言われた。そして、お薬手帳ありますかと聞かれ、見せると、なんで、こんなに、凝血阻止剤を多く使っているのかわからないと首をかしげていた。
そこで、昨年心筋梗塞で緊急手術した数時間後、同じ場所で再度、凝血したのですと言うと、なる程ねと言い、1000人に1人程度の特殊な例なのですねと納得した。しかし、1、2年したら量を減らせべきですと言った。
2015年5月連休明け、中本薫子が、清水に、母の遺影の写真を飾ってよいかしらと聞いた。すると構わないよと言った。その後、薫子の鏡台の脇の小さなタンスの上部にケースに入った写真を飾ろうとした時。手が滑り、落としてしまい写真の木製の枠が壊れた。
ガラスをていねいに拾い終えると写真の裏に封筒が入っているのが、分かった。今まで気が付かなったので驚いた。封筒を空けてみると手紙が入っていた。それには、母が、苦労ばかり掛けて、ごめんねが、書き出しの文章がつづられていた。
ここに書いてある、記号と番号は、私の父、あなたの祖父が、第二次大戦の時、命からがら、オランダから列車で、ロシアを抜けて、満州から、神戸に来た時、何かあったら。ここに書いてあるスイス銀行プライベート銀行の口座番号で、永遠に預金は、保護されると言われたと書いてあった。
私の肉親は、全て亡くなり、両親と、私だけになった。その両親も神戸で、既に亡くなった。私には、手続きをする自信もないし、あなたに、遺産として残しますと書いてあった。
その母も38年前の冬の朝、起きてこないのを不思議に思い、母の部屋へ行くと、冷たくなっていて脈がふれてなく息もしていなかった。そこで、病院に運ぶと脳溢血で亡くなったと言われたと清水に打ち明けた。
足のつけ根から、ステント入れたので、足を動かせないように固定していますと説明した。当然、歩けませんので、尿管にカテーテルを入れて、排尿するようにしていますと言い、当面、絶対安静ですと言われた。
ICU[集中中治療室」での面会時間は、家族のみで12時から15時、18時から20時の2回のみですと言われた。その後、毎日、薫子は、午後に、けいゆう病院行くようにした。
やがて、清水が、10日間のICU「集中治療室」入院を終えて、一般病棟へ移動した。そして、毎日、点滴注射をつけたまま、徒歩訓練をして、廊下を行き来した。また、毎日体重を量り、減量に励んだ。
そのお陰で、体重が10kg以上も減り、精悍な顔つきになった。大事を取って、2015年1月20日まで1ヶ月の入院を経て、退院した。その後、毎月1回の通院となった。
その後、毎日、15分の散歩を心がけて、ゆっくりとした生活をして、血が固まらなくなる薬を飲み続けた。しかし、手術後、血液が再度固まったので、血が固まらなくなる薬を3つも飲むので、ひげ剃り後、出血したりした。
それから、春になり、花粉症だったので、激しいくしゃみをすると、鼻粘膜から鼻血が出たりして、大変だった、また、退院後、3ケ月がたった2015年4月上旬、清水が体調が良と言った。
そこで、久しぶりにレンタカーを借り羽田空港へドライブしたいと言うので、薫子も助手席に乗り、出かけた。羽田空港に着いたとき、清水が、少し目が回ると言い、車の中で休んだ。
その後、体調が回復したからと言うので、羽田空港内の喫茶店で、モーニングセットを食べた。最初のうちは、笑顔だったが、食後、気持ちが悪いと言い、トイレで食べたものを吐いてしまった。
そこで、レストランの人に、医務室はないかと聞くと、1回に、大学病院の付属の診療所があると教えてくれた。少し休んで、診療所に行き、まず、血圧を測ると、上が90で、下が40だった。
それを見て、ひどい貧血ですと言われた。そして、お薬手帳ありますかと聞かれ、見せると、なんで、こんなに、凝血阻止剤を多く使っているのかわからないと首をかしげていた。
そこで、昨年心筋梗塞で緊急手術した数時間後、同じ場所で再度、凝血したのですと言うと、なる程ねと言い、1000人に1人程度の特殊な例なのですねと納得した。しかし、1、2年したら量を減らせべきですと言った。
2015年5月連休明け、中本薫子が、清水に、母の遺影の写真を飾ってよいかしらと聞いた。すると構わないよと言った。その後、薫子の鏡台の脇の小さなタンスの上部にケースに入った写真を飾ろうとした時。手が滑り、落としてしまい写真の木製の枠が壊れた。
ガラスをていねいに拾い終えると写真の裏に封筒が入っているのが、分かった。今まで気が付かなったので驚いた。封筒を空けてみると手紙が入っていた。それには、母が、苦労ばかり掛けて、ごめんねが、書き出しの文章がつづられていた。
ここに書いてある、記号と番号は、私の父、あなたの祖父が、第二次大戦の時、命からがら、オランダから列車で、ロシアを抜けて、満州から、神戸に来た時、何かあったら。ここに書いてあるスイス銀行プライベート銀行の口座番号で、永遠に預金は、保護されると言われたと書いてあった。
私の肉親は、全て亡くなり、両親と、私だけになった。その両親も神戸で、既に亡くなった。私には、手続きをする自信もないし、あなたに、遺産として残しますと書いてあった。
その母も38年前の冬の朝、起きてこないのを不思議に思い、母の部屋へ行くと、冷たくなっていて脈がふれてなく息もしていなかった。そこで、病院に運ぶと脳溢血で亡くなったと言われたと清水に打ち明けた。
0
お気に入りに追加
0
あなたにおすすめの小説
アル・ゴアに刺激されて!
ハリマオ65
現代文学
清水憲一は、下町の質屋・清水質店の跡取り息子。質屋は、とにかく情報もが大切である。そのため情報源の居酒屋、キャバレ、クラブに出入りしていた。その他、大切なのは、今後どうなっていくか、それを知るためには、クラブのママ、政治家とのつき合い、そのため政治家のパーティーにも参加。また、質屋に必要な資質は、正直者で計算が早く、質草が、本物か偽物か、お客の良し悪しを見分ける目が要求される。ところが、賢吉の息子、清水浩一は、バブル時に勢いのあった兜町の株取引に興味を持った。学問の方は、化学が好きで、特にアル・ゴアの「不都合な真実」を見て、地球温暖化問題に早くから興味を持った。そのためには、銭が必要と考え、投資で稼ぎ、自分の夢を現実のものにしていく物語。是非、読んで下さいね。
福の神の末裔の波乱爆笑の人生
ハリマオ65
現代文学
主人公の幸手福三は、1990年8月29日生まれ、乙女座、計算が速く、記憶力に優れ「些細なことでも覚えていてくれる」、いつも優しい言葉使いで、女性に可愛がられるタイプ。嘘が苦手で、すぐに相手の気持ちになる優しい男、適度な距離感を持ち決して干渉しない。責任感が強い「仕事を任せても信頼できる」「謙虚で控えめ」約束はしっかり守ってくれる。福三の、波瀾万丈を御覧下さい。
なお、この作品はNoveldaysに重複投稿中です。
家計と資産形成は数学だ!
ハリマオ65
現代文学
野本和美の家は、八王子南部、鑓水の旧家。住友の実家は、中野駅からバスで5分、徒歩30分の場所が、実家だった。ソロバンが上手で商業高校を出て地元のジャスコに就職。ジャスコでの先輩の住本次男と結婚、和美は節約料理と家計が上手。次男は株に興味を持ち、資産を増やす。その後、住友次男が、アメリカ留学し・・・。それからの事は本編をご覧下さい!
無垢で透明
はぎわら歓
現代文学
真琴は奨学金の返済のために会社勤めをしながら夜、水商売のバイトをしている。苦学生だった頃から一日中働きづくめだった。夜の店で、過去の恩人に似ている葵と出会う。葵は真琴を気に入ったようで、初めて店外デートをすることになった。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
ジョブズの日本の友人
ハリマオ65
現代文学
*わかる人には、わかってもらえる。しかし、天才の寿命は短い、しっかり生きろ!!
主人公の成宮賢は小さい時から英才教育で育てられた。祖父が東大出でソニーで電子工学の研究。息子は今1つなので孫の成宮賢の天才的頭脳に期待すると見事、答えた。ソニーに入社しアメリカに渡り同年代のS・ジョブズの複雑な子供時代を知り仲良くなる。成宮賢は、アップルの将来性にかけ株を買った。2011年、成宮賢は親友で尊敬したジョブズの死を知り。・・・この先は是非、本編をご覧下さい。
本編はツギクル、小説家になろう、カクヨムに重複投稿。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる