ワンチームで、勝利を

６話：不景気とテロと競馬

　そして、スズカドリームが、一番調子が良い、続いてテイエムリキサン、コスモインペリアルが、続くと、土佐が、言い、特にスズカドリームの調子が、抜群だと語った。そこで、今回は、スズカドリームにかけようと思った。

　しかし、複勝は、４番人気のため、払い戻しが少ない。そこで、スズカドリームの単勝だけを買うと石上が言うと、富川、八重も同意した。そこで、スズカドリームの単勝２千円分をそれぞれ３人が購入した。

　そしてレースが始まり。最終コーナーで、スズカドリーム、トップで１馬身リード、その後も、他を寄せ付けず、スズカドリームの完勝。スズカドリームの単勝の洗い戻し金が、１１７０円で、石上、富川、八重が、２３４００円ずつの払戻金を受け取った。

　その時、八重が、なんで土佐さんは、買わないのと聞いた。彼女は、馬の様子見てるだけで十分楽しい。自分が、馬に賭けると邪念がおき良くないと話した。２月１６日も食事を終えて、１４時前に中山競馬場へ到着。

　その後、競馬新聞を購入して、最終レースのダイヤモンドステークス、１５時過ぎから出走馬の様子が披露された。その時、馬の様子を土佐さんは、じっくり見てビデオも回した。

　その結果、３番イングランディーレの調子が、飛び抜けて良い。次ぎ、１３番のハッピールックが、好調だと判断した。その後、３番イングランディーレが、８番人気と見ると仲間達に語った。

　すると石上が、イングランディーレの単勝を２０枚と言い、富川、八重も同じ馬券を買うと言い、買いに出かけた。戻ってくると、すぐに出走となった。最終コーナーまで、イングランディーレが、１馬身以上のリード。

　続いて、２番手にハッピールック、３～６番手は、１馬身離れて、後を追っていた。しかし、首位は、崩れそうになく、石上、富川、八重もイングランディーレ、逃げろと、大声を張り上げた。

　ゴールの瞬間は、１馬身以上の差で、イングランディーレの優勝。単勝の払い戻しが、２２４０円と出た。石上、富川、八重が、４４８００円ずつ払い戻し金を手に入れた。

　その後、八重の秋葉原の店へ行き、すきやきを食べながら生ビールをあけ上機嫌だった。３月２０日、アメリカ、イギリス連合軍は３月２０日、国際社会が求めていた大量破壊兵器の査察、廃棄にイラクが、全く応じない。

　これを不満として、アメリカ、イギリス連合軍が、大規模な軍事作戦を開始。圧倒的な軍事力を背景に戦闘は早期に終結。フセイン政権は崩壊し、ブッシュ米大統領は５月１日、事実上の戦闘終結宣言を行った。

　アメリカ、イギリス主導の占領が続く中、イラク人による統治評議会も発足し、２００３年１２月１３日には逃亡を続けていたフセイン元大統領が拘束された。しかし、これ以降もイスラム教徒が多数派を占める国を中心に、世界各地で爆弾テロが相次いだ。

　５月にサウジアラビアのリヤドやモロッコのカサブランカ。８月にインドネシアのジャカルタ、１１月にもリヤドやトルコのイスタンブールで発生。ウサマ・ビンラディン氏率いる国際テロ組織アルカイダと関係のある過激派の犯行とみられている。

　１２月５日、夕方、石上、富川、八重、土佐が、明日６日、中山競馬場へ行こうと連絡が入った。１１時半、上野駅前のいつもの売店前に集合となった。時間通り集まり駅前で昼食をとり１３時半、中山競馬場へ到着した。

　今日の最終レース、スポーツニッポン賞ステイヤーズステークス。競馬新聞を持って作戦会議し、その後、競馬場内のカフェに行って好きな物を飲んで雑誌、小説を読んだりして１４時半、カフェを出た。１５時前に出走馬が、出て来た。

　その様子を観客が、じっと見ている土佐もいつものように真剣に注視し八重さんにビデオを録らせた。その結果、８番チャクラが、一番調子良さそうで、エリモシャルマン、ハッピールックも負けずに調子よいと結論づけた。

　ただ、ハッピールックは、２月１６日、ダイヤモンドステークスで、勝った時、調子は、今１つかもしれないと告げた。そのため、石上が、６番人気の８番チャクラの単勝に賭けようと行った。富川、八重もその意見に同意し単勝２０枚を急いで購入しに行った。