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第4話 捕虜
32、カード占い
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料理人見習いのジャンは久々に羽を伸ばしていた。
西都に入り、ベルゼラ国に入ってしまえば蛮族に急襲される恐れはなくなった。
石畳の上を歩ける。
蛇を踏むかもしれないと足元を確認しないで歩けるのがうれしい。
街の娘たちはジャンが料理見習いであることなど気にしていない。
はにかみながら笑いかける娘たちに、ジャンは白い歯をみせて笑顔を作る。
街には広場がふたつある。
広場の一つは捕虜競売に使われていた。
たった数日の間だったが、食事の面倒をみた二人の捕虜が誰に買われていくのか気になった。
自分が買うと豪語する兵士たちもいたのだ。
トニー隊長がブルースを気に入っていたが、ユーディアの方も、やたら男たちの気を引いていたのだ。
よく見れば整った顔立ち、何事にも屈しなさそうなまっすぐな目が、かえって男たちの嗜虐心をそそるのか。
自分に向かいそうになっていた男たちの関心が、捕虜の方向へ向いて、ジャンは少しほっとしたところはあったのだけど。
クローネと同室であったのだが、毎晩、誰かがテントの帆布をまくり上げて侵入してくるかもしれないと心配するのもうんざりだった。
仕事に関してはなんの助けにもならなかったクローネであるが、ジャンはその抑止効果だけは感謝していたのである。
広場の警備はものものしく、さらに会場は詰め込むだけ詰め込んでもはや入る隙間もないそうで、早々にあきらめた。
それで、もう一つの広場の方に足を向けた。
広場ではえくぼが可愛い売り子に押し付けられるままに菓子を購入し、久々にクリームたっぷりの甘い菓子を食べていたのだった。
クリームは羊の乳のオイル分たっぶりなところを攪拌してつくるそうで、王都で食べるものよりもずっと濃厚で風味があって美味しく感じられた。
作り方を後で娘に聞いておこうと思う。ついでに彼女の名前も。
広場の中央の巨木を囲む柵に腰を掛けていると、ひとりの兵士が日陰を求めて近づいてきた。
男は、別の娘が売っていた袋を持っている。
中には指でつまんで食べられる丸いカステラボールが入っていた。
「やあ、休憩かい?」
「そう。まだ時間があるから」
「兵站部の仕事は長いのか?よく頑張っていたが」
「いえ、今回限りです。早く帰国できてよかったです」
「このまま、正規で軍部に入るのかい?」
男はジャンの腕の腕章を指した。
ジャンの腕章は白い。
トニーのオレンジ、ベッカムの黄色。
白は、見習いの色である。
これから何色にでも染められるという意味だそうだ。
「いえ、軍部以外で探し始めるつもりです。食に関わる仕事がいいなと思っていたところですが、まだまだ勉強しなければならないことが多くて、一人前になるのにどれぐらい努力が必要なのかと思うと気が滅入るぐらいです」
つい愚痴のように話してしまう。
ベルゼラの石畳に安心したのが、気を許させるのだろう。
「あはは。一人前になっても常に努力は必要だろ」
袋ごとカステラを勧めるので、一つご相伴にあずかることにした。
ふかふかで美味しい。
甘味は蜂蜜。
隠し味にアルコールが入っている?
アルコールの種類は……。
顔を知っているこの男の名前が出てこない。
男の胸ポケットに絵柄の札がのぞいていることに気が付いた。
そういえば、休憩の度に彼はカードで同僚と遊んでいたのだった。
「暇ならコレで遊んでみる?」
「いえ、そんなに時間があるようではないので」
「じゃあ、簡単なヤツはどう?」
そういいつつポケットから札を取り出し、すべての絵札を下にして扇状に広げて見せた。
手捌きが鮮やかである。
戦がないときには手品師にでもしてそうだな、とジャンは思った。
「一枚引いてみろ。将来を迷っているのなら」
「引いたらどうなるんです?」
「君の道が見えるかも」
「へえ?占いですか?興味はないんですが」
そういいつつ、一枚抜いた。
「なんの札だった?」
「ジャックの2」
男はうなずき、ジャンが差し出したカードを受け取った。
「なるほど。こつこつと地道に努力すればいいところまでいけるから、がんばりなよ」
「もちろん、そのつもりです。カード占いは当たりますか?」
「遊びだけどね。自分で引かなくても誰かを思いながらでも将来を当てることができる」
「本当に?」
男は笑う。
「遊びだけどね。カードがそろっていないから、遊びの上に適当なもんだ。誰の未来が見たい?」
男はカードを切りながら言う。
今知りたいと思うのは、競売される二人のモルガン族の若者の将来だった。
どんなに苛酷な未来が待っているのか、気になってしまう。
そんな時に事件が起こったのである。
「暴漢がいる!捕まえなさい!」
辺りに響く声に、たちまち広場は騒然となる。
隣に腰かけていた男の行動は早かった。
札は胸ポケットにしまわれている。
「あそこの屋台だ!こっちに走ってくる。行くぞ!」
男は駆けだした。
ジャンの身体は動かない。見送るしかできない。
男は腕を伸ばし、転がるように走る暴漢の前に立ちふさがった。
だがカードの男が確保する前に、暴漢は、背後から追いつかれ拳で殴られ吹っ飛んだ。
殴った者ごとぶっ倒れる。
暴漢は実は暴漢ではなかったのではないか、とジャンの認識が混乱する。
なぜなら、のしかかった小さな身体は黒い髪を細かに編んだ異様な風体、モルガン族の男だからだ。
蛮族は狂暴で残酷、という先入観のなす業だった。
すぐそばで起こった捕り物劇に、心臓がめちゃくちゃに弾んでいる。
足で踏みつけられている暴漢は、ジャンもよく知っている男、ヤンであった。
さらに、巨体のヤンを踏みつけている蛮族の男は、よく見ればジャンもよく知っているユーディアである。
ジャンは衝撃を受けた。
ジャンの知る限り捕虜の内小さな方は、もう一人の強い男の庇護下にあった。
ブルースはいつもユーディアを庇っていた。
だから、てっきり、ユーディアはモルガン族の男であるのにも関わらず、喧嘩とは無縁の虚弱な男だと思い込んでいたのだった。
ユーディアは、極めつけに、飛び道具でヤンの抵抗を封じた。
手を押さえてヤンが哀れに悲鳴を上げた。
ユーディアは驚くほど素早く身軽で、強かった。
身体能力の俊敏性は、ベルゼラ兵を軽くしのいでいる。
それからの鎮静の手際は鮮やかだった。
王子の側近サニジンと、ジプサム王子その人がいた。
サニジンの指示は的確である。
西都に入り、ベルゼラ国に入ってしまえば蛮族に急襲される恐れはなくなった。
石畳の上を歩ける。
蛇を踏むかもしれないと足元を確認しないで歩けるのがうれしい。
街の娘たちはジャンが料理見習いであることなど気にしていない。
はにかみながら笑いかける娘たちに、ジャンは白い歯をみせて笑顔を作る。
街には広場がふたつある。
広場の一つは捕虜競売に使われていた。
たった数日の間だったが、食事の面倒をみた二人の捕虜が誰に買われていくのか気になった。
自分が買うと豪語する兵士たちもいたのだ。
トニー隊長がブルースを気に入っていたが、ユーディアの方も、やたら男たちの気を引いていたのだ。
よく見れば整った顔立ち、何事にも屈しなさそうなまっすぐな目が、かえって男たちの嗜虐心をそそるのか。
自分に向かいそうになっていた男たちの関心が、捕虜の方向へ向いて、ジャンは少しほっとしたところはあったのだけど。
クローネと同室であったのだが、毎晩、誰かがテントの帆布をまくり上げて侵入してくるかもしれないと心配するのもうんざりだった。
仕事に関してはなんの助けにもならなかったクローネであるが、ジャンはその抑止効果だけは感謝していたのである。
広場の警備はものものしく、さらに会場は詰め込むだけ詰め込んでもはや入る隙間もないそうで、早々にあきらめた。
それで、もう一つの広場の方に足を向けた。
広場ではえくぼが可愛い売り子に押し付けられるままに菓子を購入し、久々にクリームたっぷりの甘い菓子を食べていたのだった。
クリームは羊の乳のオイル分たっぶりなところを攪拌してつくるそうで、王都で食べるものよりもずっと濃厚で風味があって美味しく感じられた。
作り方を後で娘に聞いておこうと思う。ついでに彼女の名前も。
広場の中央の巨木を囲む柵に腰を掛けていると、ひとりの兵士が日陰を求めて近づいてきた。
男は、別の娘が売っていた袋を持っている。
中には指でつまんで食べられる丸いカステラボールが入っていた。
「やあ、休憩かい?」
「そう。まだ時間があるから」
「兵站部の仕事は長いのか?よく頑張っていたが」
「いえ、今回限りです。早く帰国できてよかったです」
「このまま、正規で軍部に入るのかい?」
男はジャンの腕の腕章を指した。
ジャンの腕章は白い。
トニーのオレンジ、ベッカムの黄色。
白は、見習いの色である。
これから何色にでも染められるという意味だそうだ。
「いえ、軍部以外で探し始めるつもりです。食に関わる仕事がいいなと思っていたところですが、まだまだ勉強しなければならないことが多くて、一人前になるのにどれぐらい努力が必要なのかと思うと気が滅入るぐらいです」
つい愚痴のように話してしまう。
ベルゼラの石畳に安心したのが、気を許させるのだろう。
「あはは。一人前になっても常に努力は必要だろ」
袋ごとカステラを勧めるので、一つご相伴にあずかることにした。
ふかふかで美味しい。
甘味は蜂蜜。
隠し味にアルコールが入っている?
アルコールの種類は……。
顔を知っているこの男の名前が出てこない。
男の胸ポケットに絵柄の札がのぞいていることに気が付いた。
そういえば、休憩の度に彼はカードで同僚と遊んでいたのだった。
「暇ならコレで遊んでみる?」
「いえ、そんなに時間があるようではないので」
「じゃあ、簡単なヤツはどう?」
そういいつつポケットから札を取り出し、すべての絵札を下にして扇状に広げて見せた。
手捌きが鮮やかである。
戦がないときには手品師にでもしてそうだな、とジャンは思った。
「一枚引いてみろ。将来を迷っているのなら」
「引いたらどうなるんです?」
「君の道が見えるかも」
「へえ?占いですか?興味はないんですが」
そういいつつ、一枚抜いた。
「なんの札だった?」
「ジャックの2」
男はうなずき、ジャンが差し出したカードを受け取った。
「なるほど。こつこつと地道に努力すればいいところまでいけるから、がんばりなよ」
「もちろん、そのつもりです。カード占いは当たりますか?」
「遊びだけどね。自分で引かなくても誰かを思いながらでも将来を当てることができる」
「本当に?」
男は笑う。
「遊びだけどね。カードがそろっていないから、遊びの上に適当なもんだ。誰の未来が見たい?」
男はカードを切りながら言う。
今知りたいと思うのは、競売される二人のモルガン族の若者の将来だった。
どんなに苛酷な未来が待っているのか、気になってしまう。
そんな時に事件が起こったのである。
「暴漢がいる!捕まえなさい!」
辺りに響く声に、たちまち広場は騒然となる。
隣に腰かけていた男の行動は早かった。
札は胸ポケットにしまわれている。
「あそこの屋台だ!こっちに走ってくる。行くぞ!」
男は駆けだした。
ジャンの身体は動かない。見送るしかできない。
男は腕を伸ばし、転がるように走る暴漢の前に立ちふさがった。
だがカードの男が確保する前に、暴漢は、背後から追いつかれ拳で殴られ吹っ飛んだ。
殴った者ごとぶっ倒れる。
暴漢は実は暴漢ではなかったのではないか、とジャンの認識が混乱する。
なぜなら、のしかかった小さな身体は黒い髪を細かに編んだ異様な風体、モルガン族の男だからだ。
蛮族は狂暴で残酷、という先入観のなす業だった。
すぐそばで起こった捕り物劇に、心臓がめちゃくちゃに弾んでいる。
足で踏みつけられている暴漢は、ジャンもよく知っている男、ヤンであった。
さらに、巨体のヤンを踏みつけている蛮族の男は、よく見ればジャンもよく知っているユーディアである。
ジャンは衝撃を受けた。
ジャンの知る限り捕虜の内小さな方は、もう一人の強い男の庇護下にあった。
ブルースはいつもユーディアを庇っていた。
だから、てっきり、ユーディアはモルガン族の男であるのにも関わらず、喧嘩とは無縁の虚弱な男だと思い込んでいたのだった。
ユーディアは、極めつけに、飛び道具でヤンの抵抗を封じた。
手を押さえてヤンが哀れに悲鳴を上げた。
ユーディアは驚くほど素早く身軽で、強かった。
身体能力の俊敏性は、ベルゼラ兵を軽くしのいでいる。
それからの鎮静の手際は鮮やかだった。
王子の側近サニジンと、ジプサム王子その人がいた。
サニジンの指示は的確である。
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