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第2話 愛の花咲く
23、花の相手※
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シディはラズの艶やかに咲く花を指の腹でなぞっていく。
ラズの胸の敏感なところにその指が触れたとき、ビクリと体を震わせた。
「どんな仕組みで模様が浮きでる?」
しばらくくるくるとそこにとどまると花芯がぷっくりと膨らんでいく。
ラズの手がそれ以上駄目だというようにシディの手を押さえようとする。
ならばと今度はシディは己の唇と舌で塞き止められた胸の花の続きをたどる。
ラズはたまらず喘ぐ。
花はへその下の金色の茂みに導いていく。温度に反応する入墨なのかと想像する。
「わからないっ、、。はあっ。性的欲求が高まったら出てくるようだけど、僕の場合はあなたのことを想わないとでない、、たぶん他の人とはでないと思う」
ジュードの時、なんにも体に変化がなかったように思うのだ。
内側から沸き上がる彼が欲しい、前後不覚になるぐらい激しく抱いて欲しいという欲望が花を咲かせるのに繋がっていると思う。
「子供の頃に何かをされたのか?体温で現れる特殊なインクか何かか?」
「王家の呪いか何かだと思う」
ラズは何も知らないので適当に答える。
「呪いというよりはむしろ、神からの祝福のようだ。あなたは愛されるために生まれてきたようだ」
目を細め、体を離してラズを上から満足げに眺めシディは感じたまま言う。
ラズはみられることが恥ずかしくて、シディの顔を挟んで引き上げてキスをねだった。
「少しはここでキスが巧くなったか?」
意地悪にシディは言う。
「舌を絡めて」
いわれるまま、ラズは濃厚に唇を重ね熱い舌を絡める。
キスはまぐわいと同じだった。
ラズの下腹がにわかに熱くなり、立ちあがり刺激を求めてヒクついた。
シディの背中に腕を回して引き寄せ、シディのたくましい腹に押し当てる。シディのそれも準備ができていてラズの腹をグッと押し返す。
お互いの腹や固いものや茂みにあたり擦れ、ラズはたまらず顔を背けて唇を放してしまう。
口内の気持ちよさと下腹の刺激でたちまちイッてしまいそうだった。
「やめないで」
とシディ。逃げるラズの顔を挟み唇を追いかけて吸い上げようとする。
「こ、これ以上だめだ。これだけでいってしまう」
ラズがそういうと、ははっとシディは楽しげに笑った。
今朝からの不機嫌は欠片もなかった。
「あなたは可愛い。あなたがもう、どんなに嫌がったとしても、二度と離すつもりはない。わたしのためだけに、花を咲かせて欲しい」
シディはラズの首すじの感じやすいところに舌を這わせさらに快感を引き出そうとしたが、ラズは自分からこの黒豹のような危険な男を愛したかった。
「僕にやらせて、、、」
ラブラドでは何度も肌を重ねていたとはいえ、それはシディのなすがままに愛されていただけで、ラズは自分から何かをしたことはない。
だけど今夜は、シディを愛し、彼に自分の与える気持ち良さを感じて貰いたいのだ。
シディの首筋を強く吸い上げた。
自分の所有の印し。
誰かに付けたい。そんな気持ちになるとは思ったことがなかった。
艶やかな筋肉の胸に、腹に、立ち上がるそれにキスをする。
舌を這わせて、シディの雄をなめあげる。ラズの髪に指が差し込まれかきあげられる。
顔を見られているのがわかる。
ラズはシディのを懸命に口内と舌と指で愛した。
それがヒクつくのを感じ、シディがえもいえぬため息をつくのを聞くと、何も触れられていないのにラズの快感も高められていく。舌で味わい吸い上げた。
シディが呻き、髪をかき揚げていた手が頭をつかんだ。軽く押込むとリズミカルに動かし、ラズの口内に精を放った。
「ごめん、、」
ラズを引き上げると、ラズの苦しげな涙に気づいてシディは済まなそうにいう。
「大丈夫、、」
「背中はどうなっている?」
シディは体位を入れ替えて、ラズをうつ伏せにする。
「見事だな、、、」
ラズは首を巡らせてどんな花が咲いているのか見ようとするが見えなかった。
「ルビィの背中のような感じ?」
キスをしようとしていたシディはぴたりととまる。
「ここの女の背中か?わたしが知るはずがないだろ。そもそも、あなたはどうしてそのルビィの背中の模様を知っているんだ?」
しまったと思ったが遅かった。
「ああ、そうか。王子サマはお姫サマを助けようとして、ここで働かせられることになったのだな。お礼は娘の体でもらったのか?」
責めるようにシディはいう。
おしりを高くあげさせる。そしてラズの後ろの口に指をいれて、そちらも責めはじめた。
限界に近いラズのは、握って解放させない。
「そんなこと、してない。背中を見せてくれただけ、、」
キスをしたのは言えない。
シディを想いながらとはいえ、性的興奮が高まって、花を咲かせたことも知られたくなかった。
「本当にそれだけか?」
さらにシディは舌をつかって責める。
「それだけっ。もう、堪えられない。お願い、シディのを入れて、、、」
シディは再び硬くなった己の欲望をラズに押し当てねじり込む。
ほぐされていたとはいえ、圧倒的な固さと質量で奥まで侵入する雄が与える容赦ない痛みに、ラズは顔を歪ませ苦しげな息を吐く。
本能的に逃げようとする腰と肩を強い手が押さえ逃がさない。
根元まで納め、何度か揺するとラブラドで何度も受け入れていたラズのそこは、ある時を境にふっと甘く蕩けて柔らかく男を受け入れる。
そうなると、苦しげな息が、違う喘ぎに変わっていく。
ラズはもうシディが与える苦痛とそれを何倍も上回る快楽しか感じられなくなっていた。
「我慢しないでもっと聞かせて」
シディが促す。
切なく甘い喘ぎが、その夜ラズの部屋から何度も何度も漏れるのであった。
ラズの胸の敏感なところにその指が触れたとき、ビクリと体を震わせた。
「どんな仕組みで模様が浮きでる?」
しばらくくるくるとそこにとどまると花芯がぷっくりと膨らんでいく。
ラズの手がそれ以上駄目だというようにシディの手を押さえようとする。
ならばと今度はシディは己の唇と舌で塞き止められた胸の花の続きをたどる。
ラズはたまらず喘ぐ。
花はへその下の金色の茂みに導いていく。温度に反応する入墨なのかと想像する。
「わからないっ、、。はあっ。性的欲求が高まったら出てくるようだけど、僕の場合はあなたのことを想わないとでない、、たぶん他の人とはでないと思う」
ジュードの時、なんにも体に変化がなかったように思うのだ。
内側から沸き上がる彼が欲しい、前後不覚になるぐらい激しく抱いて欲しいという欲望が花を咲かせるのに繋がっていると思う。
「子供の頃に何かをされたのか?体温で現れる特殊なインクか何かか?」
「王家の呪いか何かだと思う」
ラズは何も知らないので適当に答える。
「呪いというよりはむしろ、神からの祝福のようだ。あなたは愛されるために生まれてきたようだ」
目を細め、体を離してラズを上から満足げに眺めシディは感じたまま言う。
ラズはみられることが恥ずかしくて、シディの顔を挟んで引き上げてキスをねだった。
「少しはここでキスが巧くなったか?」
意地悪にシディは言う。
「舌を絡めて」
いわれるまま、ラズは濃厚に唇を重ね熱い舌を絡める。
キスはまぐわいと同じだった。
ラズの下腹がにわかに熱くなり、立ちあがり刺激を求めてヒクついた。
シディの背中に腕を回して引き寄せ、シディのたくましい腹に押し当てる。シディのそれも準備ができていてラズの腹をグッと押し返す。
お互いの腹や固いものや茂みにあたり擦れ、ラズはたまらず顔を背けて唇を放してしまう。
口内の気持ちよさと下腹の刺激でたちまちイッてしまいそうだった。
「やめないで」
とシディ。逃げるラズの顔を挟み唇を追いかけて吸い上げようとする。
「こ、これ以上だめだ。これだけでいってしまう」
ラズがそういうと、ははっとシディは楽しげに笑った。
今朝からの不機嫌は欠片もなかった。
「あなたは可愛い。あなたがもう、どんなに嫌がったとしても、二度と離すつもりはない。わたしのためだけに、花を咲かせて欲しい」
シディはラズの首すじの感じやすいところに舌を這わせさらに快感を引き出そうとしたが、ラズは自分からこの黒豹のような危険な男を愛したかった。
「僕にやらせて、、、」
ラブラドでは何度も肌を重ねていたとはいえ、それはシディのなすがままに愛されていただけで、ラズは自分から何かをしたことはない。
だけど今夜は、シディを愛し、彼に自分の与える気持ち良さを感じて貰いたいのだ。
シディの首筋を強く吸い上げた。
自分の所有の印し。
誰かに付けたい。そんな気持ちになるとは思ったことがなかった。
艶やかな筋肉の胸に、腹に、立ち上がるそれにキスをする。
舌を這わせて、シディの雄をなめあげる。ラズの髪に指が差し込まれかきあげられる。
顔を見られているのがわかる。
ラズはシディのを懸命に口内と舌と指で愛した。
それがヒクつくのを感じ、シディがえもいえぬため息をつくのを聞くと、何も触れられていないのにラズの快感も高められていく。舌で味わい吸い上げた。
シディが呻き、髪をかき揚げていた手が頭をつかんだ。軽く押込むとリズミカルに動かし、ラズの口内に精を放った。
「ごめん、、」
ラズを引き上げると、ラズの苦しげな涙に気づいてシディは済まなそうにいう。
「大丈夫、、」
「背中はどうなっている?」
シディは体位を入れ替えて、ラズをうつ伏せにする。
「見事だな、、、」
ラズは首を巡らせてどんな花が咲いているのか見ようとするが見えなかった。
「ルビィの背中のような感じ?」
キスをしようとしていたシディはぴたりととまる。
「ここの女の背中か?わたしが知るはずがないだろ。そもそも、あなたはどうしてそのルビィの背中の模様を知っているんだ?」
しまったと思ったが遅かった。
「ああ、そうか。王子サマはお姫サマを助けようとして、ここで働かせられることになったのだな。お礼は娘の体でもらったのか?」
責めるようにシディはいう。
おしりを高くあげさせる。そしてラズの後ろの口に指をいれて、そちらも責めはじめた。
限界に近いラズのは、握って解放させない。
「そんなこと、してない。背中を見せてくれただけ、、」
キスをしたのは言えない。
シディを想いながらとはいえ、性的興奮が高まって、花を咲かせたことも知られたくなかった。
「本当にそれだけか?」
さらにシディは舌をつかって責める。
「それだけっ。もう、堪えられない。お願い、シディのを入れて、、、」
シディは再び硬くなった己の欲望をラズに押し当てねじり込む。
ほぐされていたとはいえ、圧倒的な固さと質量で奥まで侵入する雄が与える容赦ない痛みに、ラズは顔を歪ませ苦しげな息を吐く。
本能的に逃げようとする腰と肩を強い手が押さえ逃がさない。
根元まで納め、何度か揺するとラブラドで何度も受け入れていたラズのそこは、ある時を境にふっと甘く蕩けて柔らかく男を受け入れる。
そうなると、苦しげな息が、違う喘ぎに変わっていく。
ラズはもうシディが与える苦痛とそれを何倍も上回る快楽しか感じられなくなっていた。
「我慢しないでもっと聞かせて」
シディが促す。
切なく甘い喘ぎが、その夜ラズの部屋から何度も何度も漏れるのであった。
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