女王の剣と旅の騎士

シルフの正体について

シルフの正体は本文では明確に書いていません。
「読者さんの想像にお任せします」という領域が、あってもよいかと思ったからです。

これはその正体を明確にした文章ですので、読み手の理想像がお有りの方はこのまま閉じてしまうと良いと思います。
逆に答え合わせをしたい方はお読み下さい。

歴史上、神は王の剣、宰相の剣、7人の騎士の剣と、剣は9本登場します。
しかしもう1本、最終決戦でケインが腰に下げていた剣があります。ケインは人型に乗り、アランを助けていますね。
あれは「世界の滅びが迫る時 姿を見せる10本目の剣 オブサーチャー」です。

宇宙の創造、ビッグバンの時に神が使った剣が「王の剣」ですが、神は無数に広がる時空を監視する役として「オブサーチャー」を用意します。つまり「神から遣わされたもの」なので、王の剣より歴史が深く王の目よりも視野が広いです。

また明確に意思、自我を持ち、それこそがシルフです。シルフがアラン達の前から居なくなる時と、ケインの人型が現れるタイミングが同じですね。
ケインの人型はアームノイド、オブサーチャーなのです。

元々「剣は心を通わすことが必要」と竜騎士が言うように、剣には意思がありますがオブサーチャーは最も意思が強い剣なのです。

アラン達がエピローグの後に他の世界に旅立ちますが、オブサーチャーは必要と判断したらアラン達の前にまた現れるかもしれませんね。