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第2次欧州大戦
連合艦隊出撃
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「どうやらドイツ機動部隊が北海にいるようです」
大西の報告に塩沢は訳を問う。
「何故だ?」
「イギリス海軍のソードフィッシュが哨戒を行っている時に突然連絡が途切れたそうです」
「…状況から考えるとやはりドイツ機動部隊の直掩機か」
大西は肯定するように頷く。
塩沢は少し悩んでから言った。
「連合艦隊、出撃だ」
連合艦隊は11月22日午後6時にスカパ・フローを出撃した。
ドイツ機動部隊が出撃してきているということは潜水艦部隊も付随して行動を開始している可能性が高いということは誰もが承知していたため対潜警戒は厳重なものとなった。
その甲斐もあり3隻の潜水艦を返り討ちにしたが不運なことに大型巡洋艦の青葉が被雷。
大事をとってスカパ・フローに駆逐艦2隻の護衛を伴い撤退した。
ただ損害はこれだけでありなんとか連合艦隊はドイツ潜水艦部隊の攻撃を耐えきった。
そして戦いは空に移り変わっていくことになる。
「索敵機からはまだ報告はないか」
塩沢の問いに大西は苦々しい顔で答える。
「はい」
だが塩沢は一度頷くと大西に命令を下した。
「先制攻撃は諦める。飛行甲板には零戦を上げておけ」
これに大西はぎょっとして反論した。
「空母戦では先手必勝。これは先の海戦でドイツ軍が実証したではありませんか」
「では逆に聞くが索敵で劣勢である我々が先に攻撃を仕掛けられるか?」
そう問われると大西も黙ってしまう。
確かにドイツ軍は潜水艦により索敵で優位に立っていた。
「ここは艦隊上空で敵攻撃隊を減滅させそのうえで攻撃を仕掛けた方がいだろう」
大西は塩沢の方が正しいと認め飛行甲板には零戦が並べられていった。
「150機以上のBf109と120機程度のスツーカを送る」
デーニッツの決定に異論を唱える者はいない。
確かに潜水艦による攻撃は戦果を挙げられあかったが索敵の面では潜水艦による情報で日本海軍に対して優位に立っていた。
ただ空母の数は先の海戦よりも多くそのため攻撃隊に随伴する戦闘機を5割ほど増やしていた。
一部の将校は”後進国たる日本が我が国の航空隊に敵うはずがないため戦闘機の増派は必要ない”と主張したがデーニッツは”可能性が少しでもあるのなら増派するべき”とした。
攻撃隊は11月23日の午前7時23分に母艦から発艦し始めた。
攻撃隊は結局Bf109戦闘機157機、スツーカ急降下爆撃機122機の総勢279機となった。
30分後には最後のスツーカが飛び立ち攻撃隊は編隊を組みながら北西の空に消えていった。
大西の報告に塩沢は訳を問う。
「何故だ?」
「イギリス海軍のソードフィッシュが哨戒を行っている時に突然連絡が途切れたそうです」
「…状況から考えるとやはりドイツ機動部隊の直掩機か」
大西は肯定するように頷く。
塩沢は少し悩んでから言った。
「連合艦隊、出撃だ」
連合艦隊は11月22日午後6時にスカパ・フローを出撃した。
ドイツ機動部隊が出撃してきているということは潜水艦部隊も付随して行動を開始している可能性が高いということは誰もが承知していたため対潜警戒は厳重なものとなった。
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大事をとってスカパ・フローに駆逐艦2隻の護衛を伴い撤退した。
ただ損害はこれだけでありなんとか連合艦隊はドイツ潜水艦部隊の攻撃を耐えきった。
そして戦いは空に移り変わっていくことになる。
「索敵機からはまだ報告はないか」
塩沢の問いに大西は苦々しい顔で答える。
「はい」
だが塩沢は一度頷くと大西に命令を下した。
「先制攻撃は諦める。飛行甲板には零戦を上げておけ」
これに大西はぎょっとして反論した。
「空母戦では先手必勝。これは先の海戦でドイツ軍が実証したではありませんか」
「では逆に聞くが索敵で劣勢である我々が先に攻撃を仕掛けられるか?」
そう問われると大西も黙ってしまう。
確かにドイツ軍は潜水艦により索敵で優位に立っていた。
「ここは艦隊上空で敵攻撃隊を減滅させそのうえで攻撃を仕掛けた方がいだろう」
大西は塩沢の方が正しいと認め飛行甲板には零戦が並べられていった。
「150機以上のBf109と120機程度のスツーカを送る」
デーニッツの決定に異論を唱える者はいない。
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ただ空母の数は先の海戦よりも多くそのため攻撃隊に随伴する戦闘機を5割ほど増やしていた。
一部の将校は”後進国たる日本が我が国の航空隊に敵うはずがないため戦闘機の増派は必要ない”と主張したがデーニッツは”可能性が少しでもあるのなら増派するべき”とした。
攻撃隊は11月23日の午前7時23分に母艦から発艦し始めた。
攻撃隊は結局Bf109戦闘機157機、スツーカ急降下爆撃機122機の総勢279機となった。
30分後には最後のスツーカが飛び立ち攻撃隊は編隊を組みながら北西の空に消えていった。
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