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第二十五話 俺は今日のこの日を夢に見て、筋トレは完璧だ。
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キヨさんはそう言って、やるせない風情で小さくため息を吐いた。
「そしてその夜、運がいいのか悪いのか、
二郎坊ちゃんを授かっちまったもんだから
話がややこしい。
一体奥様はどんな気持ちで、それを受け止めたんだろうね。
気丈に振舞っていても、時折目を泣きはらしておられたよ。
それでも総一郎坊ちゃんに心配をかけまいと、
なんとか微笑もうとされるのがかえって痛々しくてね」
キヨさんに告げられた衝撃の事実に、あたしは二の句が継げない。
「これはそんな奥様が、なんとか自分を奮い立たせるためにと、
そして残される総一郎坊ちゃんのことを思って必死に綴ったものなんだ。
あんたに託したい。そして総一郎坊ちゃんのことを、くれぐれも、よろしく頼むよ」
キヨさんの瞳から、涙が零れた。
「こりゃ、だめだねぇ。
年を取ると涙もろくなっていけない」
キヨさんが恥じる様に、涙を拭って席を立ったその時、
不意に呼び鈴が鳴った。
「総一郎……坊ちゃん」
エントランスの扉を開けたキヨさんが、
驚きに目を見開いた。
激しさを増す春の嵐の中に、
鳥羽さんは傘もささずにそこに佇んでいた。
「まずは中へお入りください。
すぐに入浴の用意をいたします」
鳥羽さんのいつもきちんとセットされていた髪は、
ずぶ濡れで、前髪からは忙しなく水滴が滴っている。
エントランスに足を踏み入れる鳥羽さんのもとに
あたしはタオルを持って走り寄る。
「あの……鳥羽さん?」
そう問いかけるあたしの唇が、
情けないほどに震えている。
この人は、自分の価値をきちんと理解している人で、
決してブレない。
実力に見合うだけの華やかな傲慢さを身に纏い、
見る人すべてを惹きつける、強烈な光を持った人だ。
その人を、ここまで落ち込ませるほどの、
何かが起こったのだ。
「ふんっ! 何を見とれている?
水も滴るいい男ってか」
鳥羽さんはそんな感じで軽口を叩くが、
明らかに異様な光景である。
「とにかくまず、これで拭いて。
春とはいえそんなに濡れちゃったら、
風邪を引いてしまうわ。
ひどく身体が冷えてしまったんじゃない?」
そういってタオルを差し出すと、
鳥羽さんは無言のままにあたしを抱きしめた。
「すっげぇ寒い。
骨の髄まで冷えちまったわ」
そういってクスリと笑いを漏らした。
「はあ? 笑い事じゃないでしょ?
何をヘラヘラ笑っているのよ!」
なんか、頭に血が上ってしまった。
言葉にならない感情のうねりが全身を駆け抜けて、
ただ想いだけが、あたしの中から溢れてしまう。
「なんで、お前が泣くの?」
鳥羽さんが低い声色で、そうあたしに問う。
「そんなのなんでか、あたしにもわかんないわよっ!
だけど鳥羽さんの笑いはいつだって、哀し過ぎるのよ!
やせ我慢なんてしている場合じゃないでしょ!」
何を言っているんだ、あたしは。
あたしって、本当にバカだなって改めて認識した。
こういうときに、かける言葉が見当たらない己の語彙力が
恨めしい。
っていうか、相手が落ち込んでるのは明白なんだから、
あたしの感情をぶつけてどうすんのよ。
思考回路が宇宙遊泳している。
「ふ~ん、俺、やせ我慢しなくていいんだ」
妙に抑揚のない声色でそう言ったかと思うと、
鳥羽さんの瞳孔がかっと見開いて、
あたしは壁際に追いやられる。
「じゃあ望月さくら、歯を食いしばれ」
再びあのセリフである。
「はい?」
あたしの腹の底からの疑問形に、
鳥羽さんがぷっと噴き出した。
「あっ、いや、やっぱり食いしばらなくていい。
今からベロチューするから。
特別濃厚なやつな」
冗談なのか本気なのか、判断がつきかねる曖昧さで、
やっぱり鳥羽さんはあたしに微笑んで見せる。
そしてあたしの肩口に頭をもたせかけて、
「あのさあ、俺今すっげぇ寒いんだけど」
そうくぐもった声色で耳元に囁く。
「だから、すぐにお風呂の用意を……」
焦って入浴の準備に駆けだそうとするあたしを、
鳥羽さんがその手に力を入れて制する。
「違う、そうじゃなくて……。
お前が俺を温めてくんねぇかな?」
いつも飄々としている鳥羽さんが、
時折見せる切羽詰まったような、
切ない眼差しをあたしに向けると、
あたしは、そのまま動けない。
◇◇◇
はい? それでどうしてこの状況???
あたしは高速で目を瞬かせる。
カッポーンという甲高い擬音語と湯煙。
そしてその向こうには、超絶美形の鳥羽家の御曹司が、
一糸まとわぬ姿で湯につかっている。
そしてあたしは……やっぱり一糸まとわぬ姿で、
御曹司に相対して湯舟につかっている。
(ぬあああああ! 『俺すっげぇ寒いんだけど』とか言われて、
そのままなんか、雰囲気に流されて……それでなんでか理解できないんだけど、
なんか、なんか……あたし、今、鳥羽さんと混浴してるんですけどっーーーー!!!)
一見無表情を装うあたしの魂が、絶叫している。
お屋敷のお風呂は、大きい。
ガラス張りのシャワー室の横に、
大人四人はゆうには入れるくらいのジャグジーが
中央に鎮座し、
そこに帝王と相対するあたしは、できるかぎり端っこに齧りついて
小さくなるしかない。
「あの……望月さくらさん……距離が遠いんですけど」
帝王様……不満爆発の声色でそう言われましても、
あたしとしてはこれが精いっぱいでして……。
あたしは視線を泳がせて、
軽く涙目になる。
「ああ、寒いなぁ、これじゃあ温まりようがないなぁ」
帝王様の中から、
毎度おなじみの妖怪ウザガラミが現れやがりましたよ。
(んなわけねぇだろ!
湯舟につかってりゃ、自動的に温まるだろうがよ!)
そんな素朴なツッコミを飲み込んで、
あたしは無言のままに下を向く。
「はっ……恥ずかしいんですけど」
そう呟くのが、今のあたしの精一杯だ。
「ふ~ん、そうなんだぁ~」
(これまた微妙に腹立つニュアンスの相槌でございますね)
あたしは心の中で白目をむく。
っていうか、そう言いながら鳥羽さんのほうから
じりじりと距離を詰めてきやがるのだが……。
「望月さくらは~、恥ずかしいんだ~」
(やめて、やめて、やめてぇぇぇ!!!
状況を客観的に言葉にするの)
あたしは鳥羽さんの羞恥プレーに、
思わず耳を塞ぎたくなった。
更に脳が状況を認識してしまって、
恥ずかしさが倍増してしまうんですけど。
「とっとととと鳥羽さんは、
この状況が恥ずかしくないんですかっ!」
声が裏返って、思いっきりどもってしまった。
ああ、心臓がバクバク言ってる。
「俺か? 俺は今日のこの日を夢に見て、筋トレは完璧だからな。
俺の肉体は最高の仕上がりになっているぞ。
特にこの上腕二頭筋の仕上がり具合は、自分でも気に入っているし、
どうだ? なんなら触ってみるか?」
(真顔で聞かないでください)
やっぱりあたしは、涙目になるしかない。
「そしてその夜、運がいいのか悪いのか、
二郎坊ちゃんを授かっちまったもんだから
話がややこしい。
一体奥様はどんな気持ちで、それを受け止めたんだろうね。
気丈に振舞っていても、時折目を泣きはらしておられたよ。
それでも総一郎坊ちゃんに心配をかけまいと、
なんとか微笑もうとされるのがかえって痛々しくてね」
キヨさんに告げられた衝撃の事実に、あたしは二の句が継げない。
「これはそんな奥様が、なんとか自分を奮い立たせるためにと、
そして残される総一郎坊ちゃんのことを思って必死に綴ったものなんだ。
あんたに託したい。そして総一郎坊ちゃんのことを、くれぐれも、よろしく頼むよ」
キヨさんの瞳から、涙が零れた。
「こりゃ、だめだねぇ。
年を取ると涙もろくなっていけない」
キヨさんが恥じる様に、涙を拭って席を立ったその時、
不意に呼び鈴が鳴った。
「総一郎……坊ちゃん」
エントランスの扉を開けたキヨさんが、
驚きに目を見開いた。
激しさを増す春の嵐の中に、
鳥羽さんは傘もささずにそこに佇んでいた。
「まずは中へお入りください。
すぐに入浴の用意をいたします」
鳥羽さんのいつもきちんとセットされていた髪は、
ずぶ濡れで、前髪からは忙しなく水滴が滴っている。
エントランスに足を踏み入れる鳥羽さんのもとに
あたしはタオルを持って走り寄る。
「あの……鳥羽さん?」
そう問いかけるあたしの唇が、
情けないほどに震えている。
この人は、自分の価値をきちんと理解している人で、
決してブレない。
実力に見合うだけの華やかな傲慢さを身に纏い、
見る人すべてを惹きつける、強烈な光を持った人だ。
その人を、ここまで落ち込ませるほどの、
何かが起こったのだ。
「ふんっ! 何を見とれている?
水も滴るいい男ってか」
鳥羽さんはそんな感じで軽口を叩くが、
明らかに異様な光景である。
「とにかくまず、これで拭いて。
春とはいえそんなに濡れちゃったら、
風邪を引いてしまうわ。
ひどく身体が冷えてしまったんじゃない?」
そういってタオルを差し出すと、
鳥羽さんは無言のままにあたしを抱きしめた。
「すっげぇ寒い。
骨の髄まで冷えちまったわ」
そういってクスリと笑いを漏らした。
「はあ? 笑い事じゃないでしょ?
何をヘラヘラ笑っているのよ!」
なんか、頭に血が上ってしまった。
言葉にならない感情のうねりが全身を駆け抜けて、
ただ想いだけが、あたしの中から溢れてしまう。
「なんで、お前が泣くの?」
鳥羽さんが低い声色で、そうあたしに問う。
「そんなのなんでか、あたしにもわかんないわよっ!
だけど鳥羽さんの笑いはいつだって、哀し過ぎるのよ!
やせ我慢なんてしている場合じゃないでしょ!」
何を言っているんだ、あたしは。
あたしって、本当にバカだなって改めて認識した。
こういうときに、かける言葉が見当たらない己の語彙力が
恨めしい。
っていうか、相手が落ち込んでるのは明白なんだから、
あたしの感情をぶつけてどうすんのよ。
思考回路が宇宙遊泳している。
「ふ~ん、俺、やせ我慢しなくていいんだ」
妙に抑揚のない声色でそう言ったかと思うと、
鳥羽さんの瞳孔がかっと見開いて、
あたしは壁際に追いやられる。
「じゃあ望月さくら、歯を食いしばれ」
再びあのセリフである。
「はい?」
あたしの腹の底からの疑問形に、
鳥羽さんがぷっと噴き出した。
「あっ、いや、やっぱり食いしばらなくていい。
今からベロチューするから。
特別濃厚なやつな」
冗談なのか本気なのか、判断がつきかねる曖昧さで、
やっぱり鳥羽さんはあたしに微笑んで見せる。
そしてあたしの肩口に頭をもたせかけて、
「あのさあ、俺今すっげぇ寒いんだけど」
そうくぐもった声色で耳元に囁く。
「だから、すぐにお風呂の用意を……」
焦って入浴の準備に駆けだそうとするあたしを、
鳥羽さんがその手に力を入れて制する。
「違う、そうじゃなくて……。
お前が俺を温めてくんねぇかな?」
いつも飄々としている鳥羽さんが、
時折見せる切羽詰まったような、
切ない眼差しをあたしに向けると、
あたしは、そのまま動けない。
◇◇◇
はい? それでどうしてこの状況???
あたしは高速で目を瞬かせる。
カッポーンという甲高い擬音語と湯煙。
そしてその向こうには、超絶美形の鳥羽家の御曹司が、
一糸まとわぬ姿で湯につかっている。
そしてあたしは……やっぱり一糸まとわぬ姿で、
御曹司に相対して湯舟につかっている。
(ぬあああああ! 『俺すっげぇ寒いんだけど』とか言われて、
そのままなんか、雰囲気に流されて……それでなんでか理解できないんだけど、
なんか、なんか……あたし、今、鳥羽さんと混浴してるんですけどっーーーー!!!)
一見無表情を装うあたしの魂が、絶叫している。
お屋敷のお風呂は、大きい。
ガラス張りのシャワー室の横に、
大人四人はゆうには入れるくらいのジャグジーが
中央に鎮座し、
そこに帝王と相対するあたしは、できるかぎり端っこに齧りついて
小さくなるしかない。
「あの……望月さくらさん……距離が遠いんですけど」
帝王様……不満爆発の声色でそう言われましても、
あたしとしてはこれが精いっぱいでして……。
あたしは視線を泳がせて、
軽く涙目になる。
「ああ、寒いなぁ、これじゃあ温まりようがないなぁ」
帝王様の中から、
毎度おなじみの妖怪ウザガラミが現れやがりましたよ。
(んなわけねぇだろ!
湯舟につかってりゃ、自動的に温まるだろうがよ!)
そんな素朴なツッコミを飲み込んで、
あたしは無言のままに下を向く。
「はっ……恥ずかしいんですけど」
そう呟くのが、今のあたしの精一杯だ。
「ふ~ん、そうなんだぁ~」
(これまた微妙に腹立つニュアンスの相槌でございますね)
あたしは心の中で白目をむく。
っていうか、そう言いながら鳥羽さんのほうから
じりじりと距離を詰めてきやがるのだが……。
「望月さくらは~、恥ずかしいんだ~」
(やめて、やめて、やめてぇぇぇ!!!
状況を客観的に言葉にするの)
あたしは鳥羽さんの羞恥プレーに、
思わず耳を塞ぎたくなった。
更に脳が状況を認識してしまって、
恥ずかしさが倍増してしまうんですけど。
「とっとととと鳥羽さんは、
この状況が恥ずかしくないんですかっ!」
声が裏返って、思いっきりどもってしまった。
ああ、心臓がバクバク言ってる。
「俺か? 俺は今日のこの日を夢に見て、筋トレは完璧だからな。
俺の肉体は最高の仕上がりになっているぞ。
特にこの上腕二頭筋の仕上がり具合は、自分でも気に入っているし、
どうだ? なんなら触ってみるか?」
(真顔で聞かないでください)
やっぱりあたしは、涙目になるしかない。
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