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第2章 炎の砂漠 編
第28話 梟の目的
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川港町トルワンの宿屋。その一室の中に男女四人と一羽の鳥の姿があった。
アンナから、みんなの前で話したいという提案があったため、レイヴンはカーリィとメラを呼んだのである。
全員が揃うとアンナの部屋は、やや手狭となるのだが、その分、話し声は通りやすい。
聞き漏らす心配は、なくなることだろう。皆、固唾を飲んで、アンナからの告白を待つのだった。
静まり返った中、彼女はゆっくりと口を開く。
「私は、森の民です。」
森の民とは、大陸のほぼ中央にあるファヌス大森林に住む部族のことだ。
カーリィたちの砂漠の民、ヘダン族とは異なり、その生態はあまり知られていない。
深い大森林に守られ、いわば世界から隔絶した生活を送る民族。
正直、レイヴンは森の民と、お目にかかるのは初めての事だった。
「その森の民が、どうして、こんなところにいるんだ?」
「それは、一年前、『梟』と名乗る集団に、村が襲われたためです」
アンナは唇を噛む。その時、あいつらに何をされたのかまでは分からないが、そこでウォルトとの因縁が生まれたのかと察した。
その後、森の民はどうなったのだろうか?それに『梟』の目的は?
自身、狙われた経験があるカーリィが心配になり、アンナに質問をぶつける。
「どうして、森の民が狙われたの?」
「森の民というよりは、大森林の中にある神殿に目的があったようです。そこへの道先案内をさせるために、私たちを狙ったみたいです」
ファヌス大森林は、別名『迷いの森』とも呼ばれている。その中にある神殿は、深層深くに位置し、普通の人間では確かに辿り着くことはできないはずだ。
迷惑だろうが、そこで森の民が狙われたのは頷ける。
「それで、どうなったの?」
「人質を取られ、仕方なく長が『梟』と共に『森の神殿』へと向かいました」
それで、長らく森の民が守ってきた神殿が、凶徒たちに荒らされたという訳だ
奴らは、一体、『森の神殿』で何をしたのか?
「『森の神殿』では、一体、何が起きたんだ?宝物でもあったのか?」
「宝物と言っても、ほとんどが、外の人間にとっては取るに足らない物ばかりです。ただ、一点だけ、彼らのターゲットとなる物が、神殿の祭壇に祀られていたのです」
神殿の奥、しかも祭壇に祀られていたとなると、相当、重要な物だろうと容易に想像できる。
奴らは、とんでもない物に目をつけたとレイヴンが考えていると、カーリィが青ざめているのに気づいた。
「どうした?顔色が悪いぞ」
「姫さま、まさか?」
レイヴンとメラの言葉が被ると、カーリィは侍女の方に反応して頷く。
恐る恐るアンナに確認をとるのだった。
「まさか・・・『梟』の狙いは『風の宝石』?」
「よくご存知ですね。まさにその通りでした」
カーリィ。そして、メラまでもアンナの答えに愕然とする。
その『風の宝石』とやらが、ヘダン族と何か関係があるのだろうか?
気にはなるが、先に解決すべきは、アンナの話の方だ。
「それで、アンナは奪われたその宝石を取り戻そうと、ウォルトたちを追っていたということでいいのか?」
「はい。彼らを追っている途中で、あの船に乗り込むという情報を掴みましたので・・・乗船方法では、ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした」
今となっては、過ぎた話である。レイヴンは、もう気にしていない。
それよりも、大切な宝石を盗まれた後の『森の神殿』の方が気がかりだ。
何か支障をきたすようなことが、起きていないのかと心配となる。
「問題は、確かにありますが、今すぐ、どうこうというのはありません。ただ、このままにしておくと、次第に森が枯れていくことは間違いないと思います」
数十年後、もしかしたら数百年後に起こる緊急事態かもしれないが、それは森の民にも分からないと言う。
何せ、『風の宝石』が『森の神殿』からなくなったのは、史上初のことなのだから。
不安な未来を変えるためにも、森の宝を取り戻すのは、やはり最優先事項となる。
それで、アンナは今後、どうしていくかだ。ウォルトたちの足取りを、もう一度、探すところから始めなければならない。
「その必要はないわ」
アンナの苦労に同調して、空気がやや重くなりかけたところ、カーリィが吹き飛ばす。
顔色からは、まだ、何かのショックを受けて、完全に立ち直っていないように見えるのが、心配だが・・・
「それは、どういう意味だ?」
「あの船でのウォルトの行動から考えて、宝石集めは、まだ終わっていないと思うの」
確かにあの大きな宝石を見て、「違った」と言っていた。
『風の宝石』以外にも触手を伸ばしていると考えるのが、妥当である。
「宝石に、何か心当たりでもあるのか?」
「もちろんよ。・・・だって、この旅の目的に関係するんですもの」
今回、ヘダン族の儀式のために戻ると聞いていたが、宝石が絡むとは初耳だった。
「へぇー、つまり『風の宝石』に匹敵するような宝石が、ダネス砂漠にもあるってことか?」
「そう、その名も『炎の宝石』。こちらは、万が一にも盗まれた場合、即ピンチになってしまうわ」
それで、カーリィは、『梟』の狙いを看破した後、最悪の事態を想像して、顔を青ざめていたのだ。
「普通に考えて、盗まれていいとは思わないが、どうしてすぐにヤバい状態になるんだ?」
「それは、儀式と関係するのだけど、『炎の宝石』は、精霊サラマンドラさまの溢れた霊力を収めておく器なの」
その器は、約三百年で一杯になるそうで、満タンになる前に空にしなければ、その霊力が暴走するとのことだった。
だから、その器自体がなくなった場合も、どのような事が起こるか、想像ができないらしい。
その説明で、十分、重要性を理解することが出来た。しかもアンナは引き続き、レイヴンたちと行動を共にしていれば、ウォルトたちと遭遇する可能性が高いことになる。
そして、何より、レイヴンたちがしなければならないのは、『梟』の連中より早く、『炎の宝石』に辿り着き、その宝石を保護することだ。
方針が決まれば、善は急げ。
今日のところは、この宿に一泊し、アンナの回復を待つ。ただ、申しわけないが、朝一番に、このトルワンを発つことにした。
アンナは、砂漠に入るのに準備を万全にしてからの方がいいのではと、控えめながら主張したが、レイヴンが首を振る。
「必要な物は、最初から俺が用意している。予定にないアンナ一人が増えたくらい、予備を使用すれば問題ない」
レイヴンのスキルの事を、まだ、詳しく知らないアンナはよく理解できなかったが、一度、信用すると決めた相手の言葉。
最終的には、納得することにした。
宣言通り、翌朝となると、朝露が乾かぬうちにアンナを加えた一行は、ダネス砂漠の唯一の交易路を目指す。
次の目的地は『光の道』の入り口だった。
アンナから、みんなの前で話したいという提案があったため、レイヴンはカーリィとメラを呼んだのである。
全員が揃うとアンナの部屋は、やや手狭となるのだが、その分、話し声は通りやすい。
聞き漏らす心配は、なくなることだろう。皆、固唾を飲んで、アンナからの告白を待つのだった。
静まり返った中、彼女はゆっくりと口を開く。
「私は、森の民です。」
森の民とは、大陸のほぼ中央にあるファヌス大森林に住む部族のことだ。
カーリィたちの砂漠の民、ヘダン族とは異なり、その生態はあまり知られていない。
深い大森林に守られ、いわば世界から隔絶した生活を送る民族。
正直、レイヴンは森の民と、お目にかかるのは初めての事だった。
「その森の民が、どうして、こんなところにいるんだ?」
「それは、一年前、『梟』と名乗る集団に、村が襲われたためです」
アンナは唇を噛む。その時、あいつらに何をされたのかまでは分からないが、そこでウォルトとの因縁が生まれたのかと察した。
その後、森の民はどうなったのだろうか?それに『梟』の目的は?
自身、狙われた経験があるカーリィが心配になり、アンナに質問をぶつける。
「どうして、森の民が狙われたの?」
「森の民というよりは、大森林の中にある神殿に目的があったようです。そこへの道先案内をさせるために、私たちを狙ったみたいです」
ファヌス大森林は、別名『迷いの森』とも呼ばれている。その中にある神殿は、深層深くに位置し、普通の人間では確かに辿り着くことはできないはずだ。
迷惑だろうが、そこで森の民が狙われたのは頷ける。
「それで、どうなったの?」
「人質を取られ、仕方なく長が『梟』と共に『森の神殿』へと向かいました」
それで、長らく森の民が守ってきた神殿が、凶徒たちに荒らされたという訳だ
奴らは、一体、『森の神殿』で何をしたのか?
「『森の神殿』では、一体、何が起きたんだ?宝物でもあったのか?」
「宝物と言っても、ほとんどが、外の人間にとっては取るに足らない物ばかりです。ただ、一点だけ、彼らのターゲットとなる物が、神殿の祭壇に祀られていたのです」
神殿の奥、しかも祭壇に祀られていたとなると、相当、重要な物だろうと容易に想像できる。
奴らは、とんでもない物に目をつけたとレイヴンが考えていると、カーリィが青ざめているのに気づいた。
「どうした?顔色が悪いぞ」
「姫さま、まさか?」
レイヴンとメラの言葉が被ると、カーリィは侍女の方に反応して頷く。
恐る恐るアンナに確認をとるのだった。
「まさか・・・『梟』の狙いは『風の宝石』?」
「よくご存知ですね。まさにその通りでした」
カーリィ。そして、メラまでもアンナの答えに愕然とする。
その『風の宝石』とやらが、ヘダン族と何か関係があるのだろうか?
気にはなるが、先に解決すべきは、アンナの話の方だ。
「それで、アンナは奪われたその宝石を取り戻そうと、ウォルトたちを追っていたということでいいのか?」
「はい。彼らを追っている途中で、あの船に乗り込むという情報を掴みましたので・・・乗船方法では、ご迷惑をおかけして、申し訳ございませんでした」
今となっては、過ぎた話である。レイヴンは、もう気にしていない。
それよりも、大切な宝石を盗まれた後の『森の神殿』の方が気がかりだ。
何か支障をきたすようなことが、起きていないのかと心配となる。
「問題は、確かにありますが、今すぐ、どうこうというのはありません。ただ、このままにしておくと、次第に森が枯れていくことは間違いないと思います」
数十年後、もしかしたら数百年後に起こる緊急事態かもしれないが、それは森の民にも分からないと言う。
何せ、『風の宝石』が『森の神殿』からなくなったのは、史上初のことなのだから。
不安な未来を変えるためにも、森の宝を取り戻すのは、やはり最優先事項となる。
それで、アンナは今後、どうしていくかだ。ウォルトたちの足取りを、もう一度、探すところから始めなければならない。
「その必要はないわ」
アンナの苦労に同調して、空気がやや重くなりかけたところ、カーリィが吹き飛ばす。
顔色からは、まだ、何かのショックを受けて、完全に立ち直っていないように見えるのが、心配だが・・・
「それは、どういう意味だ?」
「あの船でのウォルトの行動から考えて、宝石集めは、まだ終わっていないと思うの」
確かにあの大きな宝石を見て、「違った」と言っていた。
『風の宝石』以外にも触手を伸ばしていると考えるのが、妥当である。
「宝石に、何か心当たりでもあるのか?」
「もちろんよ。・・・だって、この旅の目的に関係するんですもの」
今回、ヘダン族の儀式のために戻ると聞いていたが、宝石が絡むとは初耳だった。
「へぇー、つまり『風の宝石』に匹敵するような宝石が、ダネス砂漠にもあるってことか?」
「そう、その名も『炎の宝石』。こちらは、万が一にも盗まれた場合、即ピンチになってしまうわ」
それで、カーリィは、『梟』の狙いを看破した後、最悪の事態を想像して、顔を青ざめていたのだ。
「普通に考えて、盗まれていいとは思わないが、どうしてすぐにヤバい状態になるんだ?」
「それは、儀式と関係するのだけど、『炎の宝石』は、精霊サラマンドラさまの溢れた霊力を収めておく器なの」
その器は、約三百年で一杯になるそうで、満タンになる前に空にしなければ、その霊力が暴走するとのことだった。
だから、その器自体がなくなった場合も、どのような事が起こるか、想像ができないらしい。
その説明で、十分、重要性を理解することが出来た。しかもアンナは引き続き、レイヴンたちと行動を共にしていれば、ウォルトたちと遭遇する可能性が高いことになる。
そして、何より、レイヴンたちがしなければならないのは、『梟』の連中より早く、『炎の宝石』に辿り着き、その宝石を保護することだ。
方針が決まれば、善は急げ。
今日のところは、この宿に一泊し、アンナの回復を待つ。ただ、申しわけないが、朝一番に、このトルワンを発つことにした。
アンナは、砂漠に入るのに準備を万全にしてからの方がいいのではと、控えめながら主張したが、レイヴンが首を振る。
「必要な物は、最初から俺が用意している。予定にないアンナ一人が増えたくらい、予備を使用すれば問題ない」
レイヴンのスキルの事を、まだ、詳しく知らないアンナはよく理解できなかったが、一度、信用すると決めた相手の言葉。
最終的には、納得することにした。
宣言通り、翌朝となると、朝露が乾かぬうちにアンナを加えた一行は、ダネス砂漠の唯一の交易路を目指す。
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