75 / 80
73 お宅訪問です
しおりを挟む
リビングに行くと一人の男性が座っていた。
どことなく玉山に似てはいるが、どちらかといえば穏やかそうなところが父親に似ている。
「こんにちは」
男性はソファに座っていたが、敦子を見るとすぐにたって挨拶してきた。
「誠也とは初めてね。竜也の弟なの」
母親が敦子にそう紹介して誠也も敦子にぺこりと頭を下げた。敦子も挨拶をした。
竜也と敦子は、隣同士でソファに座った。向かいに父親、母親が座り玉山の斜めの一人がげソファに誠也が座った。犬たちは玉山にくっついてきて一匹は玉山の膝に座りもう一匹は父親の膝にちょこんと座った。
「マイケル、今日はずいぶん兄さんに懐いているね」
玉山と犬をよく見て誠也が言った。
そしてまじまじと玉山の顔を見た。
「兄さんずいぶん雰囲気も変わったね。でも俺こっちのほうがいいや」
誠也があっけらかんと言い、玉山が一瞬唖然とした顔をしたがゆっくりと口元が緩んでいった。
その顔を玉山の両親も見ていたが、同じように笑顔になっていた。
「敦子さん今日はよく来てくれたね」
父親がそういった。
敦子は持ってきたお土産を差し出した。
それを合図に玉山がちょっと背筋をすっと伸ばすしぐさをしていった。
「隣にいる滝村敦子さんと結婚を前提にお付き合いをすることにした」
「まあ、よかったわね」
「そうかおめでとう」
「とうとう兄さんも彼女もちか」
家族皆が賛成の言葉を言ってくれたおかげで、それまで緊張して玉山の言葉を聞いていた敦子もほっと胸を撫でおろした。玉山から絶対に反対されない、むしろ応援してくれているという言葉を聞いてきたがやはり緊張していたらしい。
それからみなで他愛ない世間話をしていたが、その最中インターホンが鳴った。
どうやら出前を取っていてくれていたらしい。
気が付けば昼になっていた。
きたお料理は出前というよりお弁当みたいだった。
ただ何段にもなってて開くと懐石料理が出てきた。
割りばしの袋には、敦子でも知っている名店の名前があった。
お料理はおいしくて、皆の話も弾んだ。
「敦子さんと竜也、どこでお式上げるの?この前お呼ばれしたあのホテルとってもお料理おいしかったわ~」
しかし母親が言った一言で敦子は料理にむせてしまい、慌てた竜也にお茶をもらう羽目になってしまった。
「かあさん、まだ早いよ」
むせた敦子を見た父親が母親に苦笑しながら言った。
「そうだよ。兄さんだっていろいろ段取りがあるだろうしさ」
「そうなの?ごめんなさいね。でも私早く敦子さんのきれいなドレス姿見たいわ~」
敦子はもう一度むせる羽目になってしまった。
おいしいお料理を半分涙目で食べ終えた敦子は、母親を手伝うべくキッチンについていった。
「今日はありがとう敦子さん。実をいうとね竜也の事心配してたの。犬たちも昔から竜也には懐かなかったのよね~。遠巻きに見ているだけで。子どものころから皆とちょっと違っていてねあの子。でも今日見て安心したわ。つきものが落ちたみたいになって。」
母親はそう話しながらも、手慣れた手つきできれいなソーサーに紅茶をいれ、ケーキを準備してくれた。
加護をつきものといったところにちょっと吹きそうになってしまった敦子だったが、本当に玉山の事を心配していたであろうことが言葉の端橋に現れていて、玉山は愛されているなと思ったのだった。
母親と一緒にダイニングにデザートを運んで、また皆で楽しい時間を過ごした。
食後はよく手入れされた太陽の光がさんさんと降り注いでいるサンルームに案内された。その頃には犬たちも敦子に懐いて、一匹は敦子の膝によじ登ろうとして父親に連れていかれて行ってしまった。
もう一匹もこれまた敦子の膝にのろうとしたので、玉山に連れていかれてしまい敦子は一人になった。
敦子がのんびり庭を眺めていると、隣の席に弟の誠也が座った。
「滝村さん、兄の事知ってますか」
まじめな顔で誠也が言ってきた。
敦子がなにごとかと思って誠也の顔を見ると誠也が話し出した。
「兄は昔から不思議な人でした。昔からすごくモテていたんですけど、彼女を作ろうとしなくて。兄の彼女になりたい子から、協力してほしいとばかりに言われたり、実際嫌なこともありました。けど僕にとっては兄はすごく大事な人なんです。どうぞ兄をよろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ竜也さんに会えて私のほうが幸せです」
「実は、あのアパートで滝村さんを初めて見た時の兄の顔と来たら。初めて人が恋に落ちるところを見ました。まあ自分の身内なんで少し勘弁してという感じなんですけどね」
「えっ、アパートで?」
敦子は誠也が何を話しているのかわかわからずそう聞き返してしまった。
誠也は誠也であれっといった顔をした後、まずいといったなんとも言えない顔になった。
「なに話してるんだ誠也?」
サンルームにいた敦子と誠也を見て竜也が慌てて飛んできた。
「いや、何にも。ただ兄さんをよろしくって言っておいただけだよ」
誠也は竜也の顔を見るなりサンルームを飛び出して行ってしまった。
ただ部屋を出るとき竜也に耳元で何か言った。その言葉で竜也は思い切り顔を赤くして敦子を見た。
竜也は、コーヒーを淹れたカップを二つ持っていた。
カップをテーブルに置くと自分も敦子の隣、先ほどまで誠也が座っていた席に座った。
竜也は庭に目を向けたまま敦子にいった。
「誠也がさっき言ってたことなんだけど...」
「何の事?」
敦子がよくわからないまま竜也に尋ねた。
「実は初めてあっちゃんを見たのは、日本に一時帰国した時に叔母さんちに家族でいった時なんだ。あっちゃんは気づいていなかったんだろうけど、ちょうどスーパーに買い物に行った帰りの様だったかな。駐車場から階段に向かうあっちゃんを見て一目ぼれしたんだ。それからアメリカにいても気になっていて。日本に帰国できるって聞いた時から、空いた部屋が出たら借りたいといっていたんだ。今まで黙っていてごめん」
「そうだったの?でもそれって過去に引きずられた思いじゃない?」
「はじめ惹かれたのは、もしかしたらそれもあるのかもしれない。だけどあっちゃんと会うたびにどんどん好きになっていったんだ。前にも何度も言ったけど、これは僕自身の気持ちだよ」
「ありがとう。好きになってくれて。私がいつまでもこだわっていたら、竜也さんだって私が好きになったのは、過去の思いかもって疑っちゃうよね。じゃあ部屋の前で会った時には、もう私の事知ってたってこと?」
「...そうなるかな。ごめん」
玉山があまりにうなだれるので、敦子はつい笑いが出てしまった。
「うふっふっ、ちょっと驚いただけだから。そんなに縮こまらないで」
そのあと玉山の両親の目をかいくぐってまたまた突撃してきたトイプー二匹と遊びながら楽しく過ごすことができた敦子だった。
夕飯までごちそうになり気が付けば夜も遅くなっていた。
「またきてね」
「ありがとうございます」
ご両親と、弟の誠也に見送られて玉山と玉山の家を後にした。
アパートに着くと、玉山は明日の午後も出かけようといわれて敦子もはいと返事をした。
「今日はありがとう。じゃあおやすみ」
玉山は敦子にお礼を言って、敦子を部屋に促した。
敦子は部屋に入ったが、この前の事もありずいぶん身構えてしまっていたのだが、何事もなく肩透かしを食った気持ちになりついドアを閉めるとき玉山を見ると、とうの玉山はわかっているよといった風でにこっと笑っていた。
敦子にはその姿がずいぶん余裕があるように見えて、部屋に入ってからなぜかクッションをサンドバック代わりにしてもやもやを晴らしたのだった。
長いような短いような大変だった一日が終わった。
どことなく玉山に似てはいるが、どちらかといえば穏やかそうなところが父親に似ている。
「こんにちは」
男性はソファに座っていたが、敦子を見るとすぐにたって挨拶してきた。
「誠也とは初めてね。竜也の弟なの」
母親が敦子にそう紹介して誠也も敦子にぺこりと頭を下げた。敦子も挨拶をした。
竜也と敦子は、隣同士でソファに座った。向かいに父親、母親が座り玉山の斜めの一人がげソファに誠也が座った。犬たちは玉山にくっついてきて一匹は玉山の膝に座りもう一匹は父親の膝にちょこんと座った。
「マイケル、今日はずいぶん兄さんに懐いているね」
玉山と犬をよく見て誠也が言った。
そしてまじまじと玉山の顔を見た。
「兄さんずいぶん雰囲気も変わったね。でも俺こっちのほうがいいや」
誠也があっけらかんと言い、玉山が一瞬唖然とした顔をしたがゆっくりと口元が緩んでいった。
その顔を玉山の両親も見ていたが、同じように笑顔になっていた。
「敦子さん今日はよく来てくれたね」
父親がそういった。
敦子は持ってきたお土産を差し出した。
それを合図に玉山がちょっと背筋をすっと伸ばすしぐさをしていった。
「隣にいる滝村敦子さんと結婚を前提にお付き合いをすることにした」
「まあ、よかったわね」
「そうかおめでとう」
「とうとう兄さんも彼女もちか」
家族皆が賛成の言葉を言ってくれたおかげで、それまで緊張して玉山の言葉を聞いていた敦子もほっと胸を撫でおろした。玉山から絶対に反対されない、むしろ応援してくれているという言葉を聞いてきたがやはり緊張していたらしい。
それからみなで他愛ない世間話をしていたが、その最中インターホンが鳴った。
どうやら出前を取っていてくれていたらしい。
気が付けば昼になっていた。
きたお料理は出前というよりお弁当みたいだった。
ただ何段にもなってて開くと懐石料理が出てきた。
割りばしの袋には、敦子でも知っている名店の名前があった。
お料理はおいしくて、皆の話も弾んだ。
「敦子さんと竜也、どこでお式上げるの?この前お呼ばれしたあのホテルとってもお料理おいしかったわ~」
しかし母親が言った一言で敦子は料理にむせてしまい、慌てた竜也にお茶をもらう羽目になってしまった。
「かあさん、まだ早いよ」
むせた敦子を見た父親が母親に苦笑しながら言った。
「そうだよ。兄さんだっていろいろ段取りがあるだろうしさ」
「そうなの?ごめんなさいね。でも私早く敦子さんのきれいなドレス姿見たいわ~」
敦子はもう一度むせる羽目になってしまった。
おいしいお料理を半分涙目で食べ終えた敦子は、母親を手伝うべくキッチンについていった。
「今日はありがとう敦子さん。実をいうとね竜也の事心配してたの。犬たちも昔から竜也には懐かなかったのよね~。遠巻きに見ているだけで。子どものころから皆とちょっと違っていてねあの子。でも今日見て安心したわ。つきものが落ちたみたいになって。」
母親はそう話しながらも、手慣れた手つきできれいなソーサーに紅茶をいれ、ケーキを準備してくれた。
加護をつきものといったところにちょっと吹きそうになってしまった敦子だったが、本当に玉山の事を心配していたであろうことが言葉の端橋に現れていて、玉山は愛されているなと思ったのだった。
母親と一緒にダイニングにデザートを運んで、また皆で楽しい時間を過ごした。
食後はよく手入れされた太陽の光がさんさんと降り注いでいるサンルームに案内された。その頃には犬たちも敦子に懐いて、一匹は敦子の膝によじ登ろうとして父親に連れていかれて行ってしまった。
もう一匹もこれまた敦子の膝にのろうとしたので、玉山に連れていかれてしまい敦子は一人になった。
敦子がのんびり庭を眺めていると、隣の席に弟の誠也が座った。
「滝村さん、兄の事知ってますか」
まじめな顔で誠也が言ってきた。
敦子がなにごとかと思って誠也の顔を見ると誠也が話し出した。
「兄は昔から不思議な人でした。昔からすごくモテていたんですけど、彼女を作ろうとしなくて。兄の彼女になりたい子から、協力してほしいとばかりに言われたり、実際嫌なこともありました。けど僕にとっては兄はすごく大事な人なんです。どうぞ兄をよろしくお願いします」
「いえ、こちらこそ竜也さんに会えて私のほうが幸せです」
「実は、あのアパートで滝村さんを初めて見た時の兄の顔と来たら。初めて人が恋に落ちるところを見ました。まあ自分の身内なんで少し勘弁してという感じなんですけどね」
「えっ、アパートで?」
敦子は誠也が何を話しているのかわかわからずそう聞き返してしまった。
誠也は誠也であれっといった顔をした後、まずいといったなんとも言えない顔になった。
「なに話してるんだ誠也?」
サンルームにいた敦子と誠也を見て竜也が慌てて飛んできた。
「いや、何にも。ただ兄さんをよろしくって言っておいただけだよ」
誠也は竜也の顔を見るなりサンルームを飛び出して行ってしまった。
ただ部屋を出るとき竜也に耳元で何か言った。その言葉で竜也は思い切り顔を赤くして敦子を見た。
竜也は、コーヒーを淹れたカップを二つ持っていた。
カップをテーブルに置くと自分も敦子の隣、先ほどまで誠也が座っていた席に座った。
竜也は庭に目を向けたまま敦子にいった。
「誠也がさっき言ってたことなんだけど...」
「何の事?」
敦子がよくわからないまま竜也に尋ねた。
「実は初めてあっちゃんを見たのは、日本に一時帰国した時に叔母さんちに家族でいった時なんだ。あっちゃんは気づいていなかったんだろうけど、ちょうどスーパーに買い物に行った帰りの様だったかな。駐車場から階段に向かうあっちゃんを見て一目ぼれしたんだ。それからアメリカにいても気になっていて。日本に帰国できるって聞いた時から、空いた部屋が出たら借りたいといっていたんだ。今まで黙っていてごめん」
「そうだったの?でもそれって過去に引きずられた思いじゃない?」
「はじめ惹かれたのは、もしかしたらそれもあるのかもしれない。だけどあっちゃんと会うたびにどんどん好きになっていったんだ。前にも何度も言ったけど、これは僕自身の気持ちだよ」
「ありがとう。好きになってくれて。私がいつまでもこだわっていたら、竜也さんだって私が好きになったのは、過去の思いかもって疑っちゃうよね。じゃあ部屋の前で会った時には、もう私の事知ってたってこと?」
「...そうなるかな。ごめん」
玉山があまりにうなだれるので、敦子はつい笑いが出てしまった。
「うふっふっ、ちょっと驚いただけだから。そんなに縮こまらないで」
そのあと玉山の両親の目をかいくぐってまたまた突撃してきたトイプー二匹と遊びながら楽しく過ごすことができた敦子だった。
夕飯までごちそうになり気が付けば夜も遅くなっていた。
「またきてね」
「ありがとうございます」
ご両親と、弟の誠也に見送られて玉山と玉山の家を後にした。
アパートに着くと、玉山は明日の午後も出かけようといわれて敦子もはいと返事をした。
「今日はありがとう。じゃあおやすみ」
玉山は敦子にお礼を言って、敦子を部屋に促した。
敦子は部屋に入ったが、この前の事もありずいぶん身構えてしまっていたのだが、何事もなく肩透かしを食った気持ちになりついドアを閉めるとき玉山を見ると、とうの玉山はわかっているよといった風でにこっと笑っていた。
敦子にはその姿がずいぶん余裕があるように見えて、部屋に入ってからなぜかクッションをサンドバック代わりにしてもやもやを晴らしたのだった。
長いような短いような大変だった一日が終わった。
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
お飾り妻宣言した氷壁の侯爵様が、猫の前でドロドロに溶けて私への愛を囁いてきます~癒されるとあなたが吸ってるその猫、呪いで変身した私です~
めぐめぐ
恋愛
貧乏伯爵令嬢レヴィア・ディファーレは、暗闇にいると猫になってしまう呪いをもっていた。呪いのせいで結婚もせず、修道院に入ろうと考えていた矢先、とある貴族の言いがかりによって、借金のカタに嫁がされそうになる。
そんな彼女を救ったのは、アイルバルトの氷壁侯爵と呼ばれるセイリス。借金とディファーレ家への援助と引き換えに結婚を申し込まれたレヴィアは、背に腹は代えられないとセイリスの元に嫁ぐことになった。
しかし嫁いできたレヴィアを迎えたのは、セイリスの【お飾り妻】宣言だった。
表情が変わらず何を考えているのか分からない夫に恐怖を抱きながらも、恵まれた今の環境を享受するレヴィア。
あるとき、ひょんなことから猫になってしまったレヴィアは、好奇心からセイリスの執務室を覗き、彼に見つかってしまう。
しかし彼は満面の笑みを浮かべながら、レヴィア(猫)を部屋に迎える。
さらにレヴィア(猫)の前で、レヴィア(人間)を褒めたり、照れた様子を見せたりして――
※土日は二話ずつ更新
※多分五万字ぐらいになりそう。
※貴族とか呪いとか設定とか色々ゆるゆるです。ツッコミは心の中で(笑)
※作者は猫を飼ったことないのでその辺の情報もゆるゆるです。
※頭からっぽ推奨。ごゆるりとお楽しみください。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
魔王様のメイド様
文月 蓮
恋愛
ロザリアは魔界で父とふたりで暮らしていた。ある日、父が保証人となっていた男の借金を背負わされてしまう。そんなロザリアたちのもとに、魔王城で働くことを条件にこの窮状を助けてくれるという人が現れる。それは死んだと聞かされていた母だった。しかも母は魔王に仕える四公爵の一人であることを知らされる。ロザリアが彼女と父の正式な伴侶とのあいだにできた子ではないことから、父とふたり気ままに暮らすことを許されていたのだと言う。反発を覚えながらも、父を助けるためにしぶしぶ魔王城へ向かったロザリアを待っていたのは、魔王様専属のメイドという仕事だった。
若くして魔王の地位に就任したエヴァンジェリスタは、なぜか初対面のロザリアに猛烈なアピールを仕掛けてくる。早くメイドを辞めたいロザリアと、彼女を恋人にしたい魔王様のラブコメディ。
「ムーンライトノベルズ」にも転載しています。更新はこちらのほうが早いです。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
けいこ
恋愛
カフェも併設されたオシャレなパン屋で働く私は、大好きなパンに囲まれて幸せな日々を送っていた。
ただ…
トラウマを抱え、恋愛が上手く出来ない私。
誰かを好きになりたいのに傷つくのが怖いって言う恋愛こじらせ女子。
いや…もう女子と言える年齢ではない。
キラキラドキドキした恋愛はしたい…
結婚もしなきゃいけないと…思ってはいる25歳。
最近、パン屋に来てくれるようになったスーツ姿のイケメン過ぎる男性。
彼が百貨店などを幅広く経営する榊グループの社長で御曹司とわかり、店のみんなが騒ぎ出して…
そんな人が、
『「杏」のパンを、時々会社に配達してもらいたい』
だなんて、私を指名してくれて…
そして…
スーパーで買ったイチゴを落としてしまったバカな私を、必死に走って追いかけ、届けてくれた20歳の可愛い系イケメン君には、
『今度、一緒にテーマパーク行って下さい。この…メロンパンと塩パンとカフェオレのお礼したいから』
って、誘われた…
いったい私に何が起こっているの?
パン屋に出入りする同年齢の爽やかイケメン、パン屋の明るい美人店長、バイトの可愛い女の子…
たくさんの個性溢れる人々に関わる中で、私の平凡過ぎる毎日が変わっていくのがわかる。
誰かを思いっきり好きになって…
甘えてみても…いいですか?
※after story別作品で公開中(同じタイトル)
スカートを切られた
あさじなぎ@小説&漫画配信
恋愛
満員電車から降りると、声をかけられた。
「スカート、切れてます」
そう教えてくれた大学生くらいの青年は、裂かれたスカートを隠すのに使ってくれとパーカーを貸してくれた。
その週末、私は彼と再会を果たす。
パーカーを返したいと伝えた私に彼が言ったのは、
「じゃあ、今度、俺とデートしてくれます?」
だった。
25歳のOLと大学三年生の恋の話。
小説家になろうからの転載
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる