61 / 80
59 お話を聞きました
しおりを挟む
翌朝敦子は、幼馴染の大木美代子に連絡した。
『 昨日から帰ってきてるんだけど、神社の事で林君に連絡取りたいんだけど連絡先教えて。 』
同級生の林の連絡先を聞きたかったのだ。
同級生の林にこの前聞いた神社の由来の事について聞きたいことがあった。
大木美代子からの返信は早かった。
『 OK! また時間があったら家によってね! 』
林の連絡先を教えてもらい、林に連絡する。
『 この前教えてもらった神社の由来の事です。林君が神社の由来を聞いた郷土史家の人の連絡先教えてくれない? 』
林も返信が早かった。
『 連絡したら、その方お亡くなりになってました。線香をあげに行こうと思ってるんだけど、一緒に行く? 』
敦子は、もしかしたら神社の資料とか家に残っているかもと思い、一緒に行くことにした。
近くの公園で待っていると、林の乗った車が来た。
「 待った? 」
「 ううん、今着たところ。 」
林は時間に正確だった。
ちょっと早く来ていた敦子はほっとした。
ふたりで郷土史家のお宅に向かった。
途中、お仏壇にお供えするお菓子を買っていった。
「 まさかお亡くなりになってるとは思わなかったよ。夏前に行った時にはお元気そうだったら。 」
「 何歳だったの? 」
「 たしか91歳だったかな。お歳のわりにずいぶんしっかりされていてね。昔は校長先生までやっていらしたらしいよ。 」
「 そうなんだ。大先輩だったわけね。 」
ふたりそんな話をしている間に、目的地であるそのお宅に着いた。
インターホンで林が名前を言うと、すぐに玄関を開けてくれた。
1人の女性が出てきて、部屋に案内してくれた。
ただ林と一緒にいる敦子を見た時には、すこし驚いた顔をしていた。
部屋に通されると、奥に仏壇があった。
そばに写真もあり、そのお顔は柔和な感じの方だった。
買ってきたお菓子をお供えしてふたりで仏壇に手を合わせる。
そして座布団を勧められて林と敦子は座った。
林が言った。
「 今日は突然お伺いしてすみません。実は横にいる人は、私の同級生で、神社にゆかりのある者でして。今日一緒にご焼香させていただきたいと思いまして。 」
「 初めまして。滝村敦子と申します。今日は突然すみません。 」
それから林は、この前湖での水柱が上がった話をして、今またあの神社の事を少し調べていると説明をした。
「 そうなんですか。わざわざありがとうございます。父も喜びます。どうぞ。 」
そういってお茶とお菓子を出してくれた。
それから郷土史家の娘さんは話してくれた。
林が学校の授業で地元の歴史を学ぶ目的で電話をした時からの事だった。
「 父は、お電話を受けてから、見違えるように元気になったんですよ。
正直その前までは、歳のせいかすっかり元気がなくなってしまっていて。
お電話いただいた時にも、はじめお断りしようかと思っていたんですけど、父に話したらぜひお会いしたいといって。
それから古い資料やらいろいろひっぱりだして準備していました。
実際林さんがいらっしゃったときには、10歳若返ったんじゃないかと思えるぐらいに元気になっていて。 」
女性はその時の事を懐かしく思い出したのか、ちょっと声が震えていた。
「 ただ不思議なのは、林さんが帰った後、よかった、よかった!っていうんですよ。
私が何がよかったのって聞いたら、ちゃんと伝えることができたからって、それは嬉しそうに笑っていて。
でもね、その足で、林さんに見せていた資料全部、家の前の畑で燃やしちゃったんです。 」
「 えっ_____!!! 」
「 じゃああの資料もうないんですか。。。 」
敦子はびっくりしたが、林は資料がもうないことにとても残念そうだった。
「 そうなんです。
私も父に全部燃やしちゃったの?って言ったら、父がなぜか嬉しそうにもういいんだよって笑っていったんです。だって定年してからずっとかかわっていた郷土史なんです。
それをあっけなく燃やしちゃったんで、びっくりしました。
それから2、3日たって、父が昼寝をする前にキッチンにいた私にいったんです。
『 ありがとう。 』って。
その夕方です。父が亡くなったのは。
かかりつけの先生に来ていただいたんですけど。先生もびっくりするぐらい穏やかな顔をしていて。。。 」
そこで女性は耐えきれなくなったのか、嗚咽を漏らした。
しばらくそんな状態だったが、泣いてすっきりしたのか、また話を続けてくれた。
「 これはさすがに家族にしか言ってないんですけど、父が昼寝をするといって自分の部屋に戻った後なんですが。もうその頃暑くなっていたから、寝て起きた時のどが渇くんじゃないかと思って、お茶をもって行ったんです。
そしたら部屋の中から声が聞こえて。父が誰かとしゃべっている声がするんですね。
ただ私が部屋に入ったら、父以外誰もいなくて。父に聞いたら誰ともしゃべってないって言ったんです。
私その時には、父が携帯で誰かとしゃべっていたのか、それとも部屋のテレビの音だったのかしらと思って気にしなかったんですけど。
父が亡くなってしばらくたって、あの時誰かと話していたんじゃないかと思って、気になって父の携帯の通話記録見たんです。
そしたらあの日は、父は誰とも話してないんです。
それに父の部屋に行ったとき、テレビもラジオもついていなかったし。
不思議なんですよね~。それに今思うと携帯から相手の声が、廊下まで聞こえるなんて変ですよね。
ただ父と話していた声の主さんは、若そうな感じでいい声でした。
あと父が言ったんです。
畑で資料を燃やして戻ってきた父が、たぶん資料の件で女性が来るだろうから、これだけ渡してほしいって。
これです。 」
そういって女性は、敦子に小さな包みを差し出した。
それは習字に使う半紙に丁寧に包まれていた。きちんと封もしてある。
敦子はそれを受け取り、半紙をきれいにはがして中を見た。
中にあったのは小さなノートだった。
「 失礼します。 」
そういって敦子はノートを開いた。
それはどうも郷土史家の男性が、資料を集めるときに協力してもらった人の氏名・年齢や聞いた日時、内容がメモしてあった。
そして一番下には、亡○○年と書かれていた。
たぶん協力をお願いした人がなくなった年なのだろう。
ぱらぱらとめくっていく。
どのページも同じようだった。
気づけば林も女性もそのノートを覗き込んでいた。
「 よかったわ、資料なのね。
これを父から渡されたとき、すごく中身が気になったの。
でも父は、資料の一部だからっていうだけなのよ。
しかも女性に渡してほしいっていうから誰なの?って聞いたの。
そしたらね、たぶん来るはずだけど、もし来なかったら、来るまで持っててくれっていうのよ。
知らない人だっていうの。びっくりでしょ。
あの時には、ボケちゃったのかと思ったわ。でも今日本当にいらしてびっくりしたの。
それにね、ほっとしたの。女性って聞いた時、もしかして愛人の子か愛人さんが来るのかしらと思ったから。 」
そういって女性は笑った。
そのあとゆっくりお茶とお菓子をいただいて、お礼を言い家を後にした。
林と車に乗り込むと林はなぜか神妙な顔をしていった。
「 さっき見たノートだけど、ちょっと気になることを見つけたんだ。もう少し見せてほしいんだけど。ファミレス寄っていい? 」
林はぱらぱらとちょっと見ただけなのに、何を見つけたんだろうか敦子はすごく気になったのだった。
『 昨日から帰ってきてるんだけど、神社の事で林君に連絡取りたいんだけど連絡先教えて。 』
同級生の林の連絡先を聞きたかったのだ。
同級生の林にこの前聞いた神社の由来の事について聞きたいことがあった。
大木美代子からの返信は早かった。
『 OK! また時間があったら家によってね! 』
林の連絡先を教えてもらい、林に連絡する。
『 この前教えてもらった神社の由来の事です。林君が神社の由来を聞いた郷土史家の人の連絡先教えてくれない? 』
林も返信が早かった。
『 連絡したら、その方お亡くなりになってました。線香をあげに行こうと思ってるんだけど、一緒に行く? 』
敦子は、もしかしたら神社の資料とか家に残っているかもと思い、一緒に行くことにした。
近くの公園で待っていると、林の乗った車が来た。
「 待った? 」
「 ううん、今着たところ。 」
林は時間に正確だった。
ちょっと早く来ていた敦子はほっとした。
ふたりで郷土史家のお宅に向かった。
途中、お仏壇にお供えするお菓子を買っていった。
「 まさかお亡くなりになってるとは思わなかったよ。夏前に行った時にはお元気そうだったら。 」
「 何歳だったの? 」
「 たしか91歳だったかな。お歳のわりにずいぶんしっかりされていてね。昔は校長先生までやっていらしたらしいよ。 」
「 そうなんだ。大先輩だったわけね。 」
ふたりそんな話をしている間に、目的地であるそのお宅に着いた。
インターホンで林が名前を言うと、すぐに玄関を開けてくれた。
1人の女性が出てきて、部屋に案内してくれた。
ただ林と一緒にいる敦子を見た時には、すこし驚いた顔をしていた。
部屋に通されると、奥に仏壇があった。
そばに写真もあり、そのお顔は柔和な感じの方だった。
買ってきたお菓子をお供えしてふたりで仏壇に手を合わせる。
そして座布団を勧められて林と敦子は座った。
林が言った。
「 今日は突然お伺いしてすみません。実は横にいる人は、私の同級生で、神社にゆかりのある者でして。今日一緒にご焼香させていただきたいと思いまして。 」
「 初めまして。滝村敦子と申します。今日は突然すみません。 」
それから林は、この前湖での水柱が上がった話をして、今またあの神社の事を少し調べていると説明をした。
「 そうなんですか。わざわざありがとうございます。父も喜びます。どうぞ。 」
そういってお茶とお菓子を出してくれた。
それから郷土史家の娘さんは話してくれた。
林が学校の授業で地元の歴史を学ぶ目的で電話をした時からの事だった。
「 父は、お電話を受けてから、見違えるように元気になったんですよ。
正直その前までは、歳のせいかすっかり元気がなくなってしまっていて。
お電話いただいた時にも、はじめお断りしようかと思っていたんですけど、父に話したらぜひお会いしたいといって。
それから古い資料やらいろいろひっぱりだして準備していました。
実際林さんがいらっしゃったときには、10歳若返ったんじゃないかと思えるぐらいに元気になっていて。 」
女性はその時の事を懐かしく思い出したのか、ちょっと声が震えていた。
「 ただ不思議なのは、林さんが帰った後、よかった、よかった!っていうんですよ。
私が何がよかったのって聞いたら、ちゃんと伝えることができたからって、それは嬉しそうに笑っていて。
でもね、その足で、林さんに見せていた資料全部、家の前の畑で燃やしちゃったんです。 」
「 えっ_____!!! 」
「 じゃああの資料もうないんですか。。。 」
敦子はびっくりしたが、林は資料がもうないことにとても残念そうだった。
「 そうなんです。
私も父に全部燃やしちゃったの?って言ったら、父がなぜか嬉しそうにもういいんだよって笑っていったんです。だって定年してからずっとかかわっていた郷土史なんです。
それをあっけなく燃やしちゃったんで、びっくりしました。
それから2、3日たって、父が昼寝をする前にキッチンにいた私にいったんです。
『 ありがとう。 』って。
その夕方です。父が亡くなったのは。
かかりつけの先生に来ていただいたんですけど。先生もびっくりするぐらい穏やかな顔をしていて。。。 」
そこで女性は耐えきれなくなったのか、嗚咽を漏らした。
しばらくそんな状態だったが、泣いてすっきりしたのか、また話を続けてくれた。
「 これはさすがに家族にしか言ってないんですけど、父が昼寝をするといって自分の部屋に戻った後なんですが。もうその頃暑くなっていたから、寝て起きた時のどが渇くんじゃないかと思って、お茶をもって行ったんです。
そしたら部屋の中から声が聞こえて。父が誰かとしゃべっている声がするんですね。
ただ私が部屋に入ったら、父以外誰もいなくて。父に聞いたら誰ともしゃべってないって言ったんです。
私その時には、父が携帯で誰かとしゃべっていたのか、それとも部屋のテレビの音だったのかしらと思って気にしなかったんですけど。
父が亡くなってしばらくたって、あの時誰かと話していたんじゃないかと思って、気になって父の携帯の通話記録見たんです。
そしたらあの日は、父は誰とも話してないんです。
それに父の部屋に行ったとき、テレビもラジオもついていなかったし。
不思議なんですよね~。それに今思うと携帯から相手の声が、廊下まで聞こえるなんて変ですよね。
ただ父と話していた声の主さんは、若そうな感じでいい声でした。
あと父が言ったんです。
畑で資料を燃やして戻ってきた父が、たぶん資料の件で女性が来るだろうから、これだけ渡してほしいって。
これです。 」
そういって女性は、敦子に小さな包みを差し出した。
それは習字に使う半紙に丁寧に包まれていた。きちんと封もしてある。
敦子はそれを受け取り、半紙をきれいにはがして中を見た。
中にあったのは小さなノートだった。
「 失礼します。 」
そういって敦子はノートを開いた。
それはどうも郷土史家の男性が、資料を集めるときに協力してもらった人の氏名・年齢や聞いた日時、内容がメモしてあった。
そして一番下には、亡○○年と書かれていた。
たぶん協力をお願いした人がなくなった年なのだろう。
ぱらぱらとめくっていく。
どのページも同じようだった。
気づけば林も女性もそのノートを覗き込んでいた。
「 よかったわ、資料なのね。
これを父から渡されたとき、すごく中身が気になったの。
でも父は、資料の一部だからっていうだけなのよ。
しかも女性に渡してほしいっていうから誰なの?って聞いたの。
そしたらね、たぶん来るはずだけど、もし来なかったら、来るまで持っててくれっていうのよ。
知らない人だっていうの。びっくりでしょ。
あの時には、ボケちゃったのかと思ったわ。でも今日本当にいらしてびっくりしたの。
それにね、ほっとしたの。女性って聞いた時、もしかして愛人の子か愛人さんが来るのかしらと思ったから。 」
そういって女性は笑った。
そのあとゆっくりお茶とお菓子をいただいて、お礼を言い家を後にした。
林と車に乗り込むと林はなぜか神妙な顔をしていった。
「 さっき見たノートだけど、ちょっと気になることを見つけたんだ。もう少し見せてほしいんだけど。ファミレス寄っていい? 」
林はぱらぱらとちょっと見ただけなのに、何を見つけたんだろうか敦子はすごく気になったのだった。
0
お気に入りに追加
95
あなたにおすすめの小説
実力を隠し「例え長男でも無能に家は継がせん。他家に養子に出す」と親父殿に言われたところまでは計算通りだったが、まさかハーレム生活になるとは
竹井ゴールド
ライト文芸
日本国内トップ5に入る異能力者の名家、東条院。
その宗家本流の嫡子に生まれた東条院青夜は子供の頃に実母に「16歳までに東条院の家を出ないと命を落とす事になる」と予言され、無能を演じ続け、父親や後妻、異母弟や異母妹、親族や許嫁に馬鹿にされながらも、念願適って中学卒業の春休みに東条院家から田中家に養子に出された。
青夜は4月が誕生日なのでギリギリ16歳までに家を出た訳だが。
その後がよろしくない。
青夜を引き取った田中家の義父、一狼は53歳ながら若い妻を持ち、4人の娘の父親でもあったからだ。
妻、21歳、一狼の8人目の妻、愛。
長女、25歳、皇宮警察の異能力部隊所属、弥生。
次女、22歳、田中流空手道場の師範代、葉月。
三女、19歳、離婚したフランス系アメリカ人の3人目の妻が産んだハーフ、アンジェリカ。
四女、17歳、死別した4人目の妻が産んだ中国系ハーフ、シャンリー。
この5人とも青夜は家族となり、
・・・何これ? 少し想定外なんだけど。
【2023/3/23、24hポイント26万4600pt突破】
【2023/7/11、累計ポイント550万pt突破】
【2023/6/5、お気に入り数2130突破】
【アルファポリスのみの投稿です】
【第6回ライト文芸大賞、22万7046pt、2位】
【2023/6/30、メールが来て出版申請、8/1、慰めメール】
【未完】
アダルト漫画家とランジェリー娘
茜色
恋愛
21歳の音原珠里(おとはら・じゅり)は14歳年上のいとこでアダルト漫画家の音原誠也(おとはら・せいや)と二人暮らし。誠也は10年以上前、まだ子供だった珠里を引き取り養い続けてくれた「保護者」だ。
今や社会人となった珠里は、誠也への秘めた想いを胸に、いつまでこの平和な暮らしが許されるのか少し心配な日々を送っていて……。
☆全22話です。職業等の設定・描写は非常に大雑把で緩いです。ご了承くださいませ。
☆エピソードによって、ヒロイン視点とヒーロー視点が不定期に入れ替わります。
☆「ムーンライトノベルズ」様にも投稿しております。
後宮の胡蝶 ~皇帝陛下の秘密の妃~
菱沼あゆ
キャラ文芸
突然の譲位により、若き皇帝となった苑楊は封印されているはずの宮殿で女官らしき娘、洋蘭と出会う。
洋蘭はこの宮殿の牢に住む老人の世話をしているのだと言う。
天女のごとき外見と豊富な知識を持つ洋蘭に心惹かれはじめる苑楊だったが。
洋蘭はまったく思い通りにならないうえに、なにかが怪しい女だった――。
中華後宮ラブコメディ。
ヒルクライム・ラバーズ ~初心者トシヤとクライマーの少女~
すて
恋愛
ロードバイクを手に入れた少年とロードバイク乗りの少女の青春学園ストーリーです。
手に汗握るハイスピードバトルが繰り広げられたりはしません。
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
本日、私の大好きな幼馴染が大切な姉と結婚式を挙げます
結城芙由奈@12/27電子書籍配信
恋愛
本日、私は大切な人達を2人同時に失います
<子供の頃から大好きだった幼馴染が恋する女性は私の5歳年上の姉でした。>
両親を亡くし、私を養ってくれた大切な姉に幸せになって貰いたい・・・そう願っていたのに姉は結婚を約束していた彼を事故で失ってしまった。悲しみに打ちひしがれる姉に寄り添う私の大好きな幼馴染。彼は決して私に振り向いてくれる事は無い。だから私は彼と姉が結ばれる事を願い、ついに2人は恋人同士になり、本日姉と幼馴染は結婚する。そしてそれは私が大切な2人を同時に失う日でもあった―。
※ 本編完結済。他視点での話、継続中。
※ 「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています
※ 河口直人偏から少し大人向けの内容になります
エリート警察官の溺愛は甘く切ない
日下奈緒
恋愛
親が警察官の紗良は、30歳にもなって独身なんてと親に責められる。
両親の勧めで、警察官とお見合いする事になったのだが、それは跡継ぎを産んで欲しいという、政略結婚で⁉
あなたと恋に落ちるまで~御曹司は、一途に私に恋をする~
けいこ
恋愛
カフェも併設されたオシャレなパン屋で働く私は、大好きなパンに囲まれて幸せな日々を送っていた。
ただ…
トラウマを抱え、恋愛が上手く出来ない私。
誰かを好きになりたいのに傷つくのが怖いって言う恋愛こじらせ女子。
いや…もう女子と言える年齢ではない。
キラキラドキドキした恋愛はしたい…
結婚もしなきゃいけないと…思ってはいる25歳。
最近、パン屋に来てくれるようになったスーツ姿のイケメン過ぎる男性。
彼が百貨店などを幅広く経営する榊グループの社長で御曹司とわかり、店のみんなが騒ぎ出して…
そんな人が、
『「杏」のパンを、時々会社に配達してもらいたい』
だなんて、私を指名してくれて…
そして…
スーパーで買ったイチゴを落としてしまったバカな私を、必死に走って追いかけ、届けてくれた20歳の可愛い系イケメン君には、
『今度、一緒にテーマパーク行って下さい。この…メロンパンと塩パンとカフェオレのお礼したいから』
って、誘われた…
いったい私に何が起こっているの?
パン屋に出入りする同年齢の爽やかイケメン、パン屋の明るい美人店長、バイトの可愛い女の子…
たくさんの個性溢れる人々に関わる中で、私の平凡過ぎる毎日が変わっていくのがわかる。
誰かを思いっきり好きになって…
甘えてみても…いいですか?
※after story別作品で公開中(同じタイトル)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる