あなたが恋する人のひ孫である私

 私大城冬子は18歳。今年の4月から大学へ進学予定、のはずだった。なのに今いるここはどこなの?
 目の前にはまるで敵でも見るかのように鋭い目つきで自分を見ている男の人が。
 
 私は母と祖母の三人で、取り壊す予定のお蔵で荷物の整理をしていた。そしてそこで曾祖母が使っていた鏡台を見つけた。その鏡台には隠し扉があり、その中にひっそりと今冬子が身に着けているネックレスが入っていた。
 あまりにきれいで私は気まぐれにそのネックレスを付けてみたのだった。まさか自分が別の世界に飛ばされるとも思わずに。

 女の子の曾祖母に恋をして探し続けていた公爵と何かのはずみで突然飛ばされてしまった女の子のお話し。
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