26 / 28
26 守ってくれたようです
しおりを挟む
ゴールデンウィークも終わり、また日常の生活に戻っていった。
あち子も、ぽちと学校へいく毎日が始まった。
あいかわらずぽちは、自転車で学校に行く時にはカバンの上にのっている。
違うことといえば、もう駐輪場に坂村はいない。
「おはようー鈴井」
「おはようー鈴井さん」
ただ下駄箱で靴を履き替えていると、坂村や岡田と出会う時がある。
その時に普通に挨拶するようになった。
今までも挨拶はしていたのだが、今では名前付きになったこともあり、ほかの同級生たちにちょっとうらやましがられている。
「いいなあ あっちゃん。わたしも、名前で呼ばれたい~!」
「わたしも~!」
坂村に、みんなの名前を付けて呼んでやれ!といいたいところだが、たぶん呼んではくれないだろう。めんどくさがって。
「明日も来てくれってさ」
「いいの?最近よくお邪魔してるけど」
「ああ、ばあさんが待ってるって。じゃあ明日、いつものところで」
最近あち子は、坂村に呼ばれてたびたび坂村のお宅へお邪魔させてもらっている。
お宅へ行くと、仲良くおばあさんとお話をする。
ぽちといえばおばあさんが大好きなので、行けば毎回おばあさんの膝の上にのっている。
まあ坂村も、あち子の横に座っているが。
あち子は、行くたびにおいしいお茶と季節のお菓子をいただいて満足だ。
この前は帰るとき、かわいい絵柄の小箱に入った金平糖をいただいた。
「これっ、かわいい。ありがとうございます」
金平糖の入った小箱は、和紙でつくられていて飾っておきたくなるぐらいだった。
坂村はいつも公園まで送って行ってくれるので、帰りにお菓子の事を聞いてみた。
おばあさんは、昔茶道をたしなんでいたので、そのころからのお付き合いのある和菓子屋さんのお菓子らしい。 最近では、あち子のためのお菓子を頼むのが楽しいと、和菓子屋のご主人と話していたようだ。
あち子もおばあさんと話をするのが楽しい。ぽちもすごく楽しそうだ。
おばあさんとは、いい茶飲み友達になりそうである。
先日は坂村の兄慎一に会った。
「はじめまして、敦也の兄の慎一です」
「はっ、はじめまして、ずずいです」
思わず声が裏返ってしまった。
思いっきり、隣に座っている敦也が肩を震わせているのが目の端に映った。
初めて会った慎一は、敦也のクールさとクラスの岡田のさわやかさを足して二で割ったような人だった。
なるほどこの人なら、あのきれいな木下佐和子さんとよくお似合いだと思う。
「ばあちゃんや敦也に聞いていたけれど、やっぱり俺には見えないな」
どうやら、ぽちを見に来たようだった。
あち子が、あまりにまじまじと見とれていたせいか、坂村のとがった声がした。
「兄貴!佐和子さんが待ってるんじゃない?」
「じゃあ、鈴井さん、ごゆっくり。」
慎一は敦也をちらっと見て、あち子に優しく笑うと部屋を出て行った。
「兄貴は、今日も!デートなんだよ」
おばあちゃんの笑い声が聞こえた気がした。
(なるほど、だから機嫌が悪いのか....。だからって私に当たんないでよ!)
ぽちは、あち子の心の声を知ってか知らずか、あち子と敦也の周りをしばらく行ったり来たりしていたが、またおばあちゃんの膝の上にのってしまった。
いろいろなことがあったが、ぽちのおかげでちょっとだけ世界が広がった。
これからも、いろいろなことが起こるかもしれない。
ただぽちと一緒なら、なんでも乗り越えられる気がしている。
そんなある日のこと、あち子とぽちはいつものように自転車にのって学校へ向かっていた。
ただその日はなぜか、かばんの上のぽちがやたらと左右に首を振っている。
「どうしたの?ぽち、なんかあるの?」
自転車をこぎながらあち子が聞いたが、ぽちはなぜかその動作をやめない。
(どうしたんだろう~ぽち)
交差点で、信号待ちをしている時だった。
急に目の前が、茶色の靄でおおわれたと思ったら、目の前が真っ暗になった。
『きゅ___ん』
ぽちの声が、聞こえた気がした......。
「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」
ふとその声に気が付けば、周りがざわざわしている。
すぐそばで救急車のサイレンも聞こえた。
自分は、どうやら肩を軽くたたかれていたらしい。
その声は真上から聞こえるので、びっくりして目を開けると道路に寝ていた。
慌てて飛び起きると、目の前の人はなぜかびっくりしている。
上半身を起こしただけで、あたりを見渡せば、すぐ横にひしゃげている自分の自転車が目に入った。
「どこか痛いところは、ありませんか?」
「痛いところ?」
あち子は、自分の体をよく見てみた。
手や足、そして制服。
どうやらどこも痛いところはないし、血もついていない。
「なんともないようです...」
「よかったです。でも頭を打っているかもしれないので、一応救急車に乗ってもらっていいですか」
(この人は救急車の人だ。自分は事故にあったのか)
そう理解したとたん、なぜか急に眠くなってきた。
「えっ!大丈夫ですか?」
慌てた声が、聞こえた気がした。
ふたたび気が付いた時には、今度は道路ではなくてベッドの上に寝ていた。
「目が覚めたのねー。よかったぁ...」
声のほうを見れば、父と母が立っていた。
きょろきょろあたりを見渡せば、どうやらここは病院のようだ。
「痛いところはない?大丈夫?」
「うん、大丈夫。私、事故にあったの?」
「そうよ、あち子がいた交差点に車が突っ込んできたのよ。ちょうどあち子のところに。けれどなぜかなんともなかったのよ。よかったわ~」
それから、もう一度検査を受けたりして二日間病院にいた。
なぜかどこも悪いところはなくて、駆け付けた救急隊員のひとや警察官はもちろんのこと、事故を目撃して救急車を呼んでくれた人たちもびっくりしていたらしい。
ちなみに突っ込んできた自動車は、電柱にぶつかって止まったそうだ。
退院した後に聞いた話では、わき見をしていて交差点につっこんでしまったらしい。
幸いにもあち子のほかに、当時交差点には人がおらず、運転手も軽いけがで済んだようだ。
ただ不思議なのは、運転手があち子に衝突する前に『あち子が、茶色いもので覆われたように見えた』といっていた。
幾人かいた目撃者のなかの一人も、同じようなことを言っていたらしい。
警察が現場検証をした時には、なにも残っておらず不明とのことだった。
あち子には、それがなんだったのかわかっていた。
あち子も、ぽちと学校へいく毎日が始まった。
あいかわらずぽちは、自転車で学校に行く時にはカバンの上にのっている。
違うことといえば、もう駐輪場に坂村はいない。
「おはようー鈴井」
「おはようー鈴井さん」
ただ下駄箱で靴を履き替えていると、坂村や岡田と出会う時がある。
その時に普通に挨拶するようになった。
今までも挨拶はしていたのだが、今では名前付きになったこともあり、ほかの同級生たちにちょっとうらやましがられている。
「いいなあ あっちゃん。わたしも、名前で呼ばれたい~!」
「わたしも~!」
坂村に、みんなの名前を付けて呼んでやれ!といいたいところだが、たぶん呼んではくれないだろう。めんどくさがって。
「明日も来てくれってさ」
「いいの?最近よくお邪魔してるけど」
「ああ、ばあさんが待ってるって。じゃあ明日、いつものところで」
最近あち子は、坂村に呼ばれてたびたび坂村のお宅へお邪魔させてもらっている。
お宅へ行くと、仲良くおばあさんとお話をする。
ぽちといえばおばあさんが大好きなので、行けば毎回おばあさんの膝の上にのっている。
まあ坂村も、あち子の横に座っているが。
あち子は、行くたびにおいしいお茶と季節のお菓子をいただいて満足だ。
この前は帰るとき、かわいい絵柄の小箱に入った金平糖をいただいた。
「これっ、かわいい。ありがとうございます」
金平糖の入った小箱は、和紙でつくられていて飾っておきたくなるぐらいだった。
坂村はいつも公園まで送って行ってくれるので、帰りにお菓子の事を聞いてみた。
おばあさんは、昔茶道をたしなんでいたので、そのころからのお付き合いのある和菓子屋さんのお菓子らしい。 最近では、あち子のためのお菓子を頼むのが楽しいと、和菓子屋のご主人と話していたようだ。
あち子もおばあさんと話をするのが楽しい。ぽちもすごく楽しそうだ。
おばあさんとは、いい茶飲み友達になりそうである。
先日は坂村の兄慎一に会った。
「はじめまして、敦也の兄の慎一です」
「はっ、はじめまして、ずずいです」
思わず声が裏返ってしまった。
思いっきり、隣に座っている敦也が肩を震わせているのが目の端に映った。
初めて会った慎一は、敦也のクールさとクラスの岡田のさわやかさを足して二で割ったような人だった。
なるほどこの人なら、あのきれいな木下佐和子さんとよくお似合いだと思う。
「ばあちゃんや敦也に聞いていたけれど、やっぱり俺には見えないな」
どうやら、ぽちを見に来たようだった。
あち子が、あまりにまじまじと見とれていたせいか、坂村のとがった声がした。
「兄貴!佐和子さんが待ってるんじゃない?」
「じゃあ、鈴井さん、ごゆっくり。」
慎一は敦也をちらっと見て、あち子に優しく笑うと部屋を出て行った。
「兄貴は、今日も!デートなんだよ」
おばあちゃんの笑い声が聞こえた気がした。
(なるほど、だから機嫌が悪いのか....。だからって私に当たんないでよ!)
ぽちは、あち子の心の声を知ってか知らずか、あち子と敦也の周りをしばらく行ったり来たりしていたが、またおばあちゃんの膝の上にのってしまった。
いろいろなことがあったが、ぽちのおかげでちょっとだけ世界が広がった。
これからも、いろいろなことが起こるかもしれない。
ただぽちと一緒なら、なんでも乗り越えられる気がしている。
そんなある日のこと、あち子とぽちはいつものように自転車にのって学校へ向かっていた。
ただその日はなぜか、かばんの上のぽちがやたらと左右に首を振っている。
「どうしたの?ぽち、なんかあるの?」
自転車をこぎながらあち子が聞いたが、ぽちはなぜかその動作をやめない。
(どうしたんだろう~ぽち)
交差点で、信号待ちをしている時だった。
急に目の前が、茶色の靄でおおわれたと思ったら、目の前が真っ暗になった。
『きゅ___ん』
ぽちの声が、聞こえた気がした......。
「大丈夫ですか?大丈夫ですか?」
ふとその声に気が付けば、周りがざわざわしている。
すぐそばで救急車のサイレンも聞こえた。
自分は、どうやら肩を軽くたたかれていたらしい。
その声は真上から聞こえるので、びっくりして目を開けると道路に寝ていた。
慌てて飛び起きると、目の前の人はなぜかびっくりしている。
上半身を起こしただけで、あたりを見渡せば、すぐ横にひしゃげている自分の自転車が目に入った。
「どこか痛いところは、ありませんか?」
「痛いところ?」
あち子は、自分の体をよく見てみた。
手や足、そして制服。
どうやらどこも痛いところはないし、血もついていない。
「なんともないようです...」
「よかったです。でも頭を打っているかもしれないので、一応救急車に乗ってもらっていいですか」
(この人は救急車の人だ。自分は事故にあったのか)
そう理解したとたん、なぜか急に眠くなってきた。
「えっ!大丈夫ですか?」
慌てた声が、聞こえた気がした。
ふたたび気が付いた時には、今度は道路ではなくてベッドの上に寝ていた。
「目が覚めたのねー。よかったぁ...」
声のほうを見れば、父と母が立っていた。
きょろきょろあたりを見渡せば、どうやらここは病院のようだ。
「痛いところはない?大丈夫?」
「うん、大丈夫。私、事故にあったの?」
「そうよ、あち子がいた交差点に車が突っ込んできたのよ。ちょうどあち子のところに。けれどなぜかなんともなかったのよ。よかったわ~」
それから、もう一度検査を受けたりして二日間病院にいた。
なぜかどこも悪いところはなくて、駆け付けた救急隊員のひとや警察官はもちろんのこと、事故を目撃して救急車を呼んでくれた人たちもびっくりしていたらしい。
ちなみに突っ込んできた自動車は、電柱にぶつかって止まったそうだ。
退院した後に聞いた話では、わき見をしていて交差点につっこんでしまったらしい。
幸いにもあち子のほかに、当時交差点には人がおらず、運転手も軽いけがで済んだようだ。
ただ不思議なのは、運転手があち子に衝突する前に『あち子が、茶色いもので覆われたように見えた』といっていた。
幾人かいた目撃者のなかの一人も、同じようなことを言っていたらしい。
警察が現場検証をした時には、なにも残っておらず不明とのことだった。
あち子には、それがなんだったのかわかっていた。
0
お気に入りに追加
17
あなたにおすすめの小説
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
SSS級宮廷錬金術師のダンジョン配信スローライフ
桜井正宗
ファンタジー
帝国領の田舎に住む辺境伯令嬢アザレア・グラジオラスは、父親の紹介で知らない田舎貴族と婚約させられそうになった。けれど、アザレアは宮廷錬金術師に憧れていた。
こっそりと家出をしたアザレアは、右も左も分からないままポインセチア帝国を目指す。
SSS級宮廷錬金術師になるべく、他の錬金術師とは違う独自のポーションを開発していく。
やがて帝国から目をつけられたアザレアは、念願が叶う!?
人生逆転して、のんびりスローライフ!
最愛の側妃だけを愛する旦那様、あなたの愛は要りません
abang
恋愛
私の旦那様は七人の側妃を持つ、巷でも噂の好色王。
後宮はいつでも女の戦いが絶えない。
安心して眠ることもできない後宮に、他の妃の所にばかり通う皇帝である夫。
「どうして、この人を愛していたのかしら?」
ずっと静観していた皇后の心は冷めてしまいう。
それなのに皇帝は急に皇后に興味を向けて……!?
「あの人に興味はありません。勝手になさい!」
チート薬学で成り上がり! 伯爵家から放逐されたけど優しい子爵家の養子になりました!
芽狐
ファンタジー
⭐️チート薬学3巻発売中⭐️
ブラック企業勤めの37歳の高橋 渉(わたる)は、過労で倒れ会社をクビになる。
嫌なことを忘れようと、異世界のアニメを見ていて、ふと「異世界に行きたい」と口に出したことが、始まりで女神によって死にかけている体に転生させられる!
転生先は、スキルないも魔法も使えないアレクを家族は他人のように扱い、使用人すらも見下した態度で接する伯爵家だった。
新しく生まれ変わったアレク(渉)は、この最悪な現状をどう打破して幸せになっていくのか??
更新予定:なるべく毎日19時にアップします! アップされなければ、多忙とお考え下さい!
転生メイドは絆されない ~あの子は私が育てます!~
志波 連
ファンタジー
息子と一緒に事故に遭い、母子で異世界に転生してしまったさおり。
自分には前世の記憶があるのに、息子は全く覚えていなかった。
しかも、愛息子はヘブンズ王国の第二王子に転生しているのに、自分はその王子付きのメイドという格差。
身分差故に、自分の息子に敬語で話し、無理な要求にも笑顔で応える日々。
しかし、そのあまりの傍若無人さにお母ちゃんはブチ切れた!
第二王子に厳しい躾を始めた一介のメイドの噂は王家の人々の耳にも入る。
側近たちは不敬だと騒ぐが、国王と王妃、そして第一王子はその奮闘を見守る。
厳しくも愛情あふれるメイドの姿に、第一王子は恋をする。
後継者争いや、反王家貴族の暗躍などを乗り越え、元親子は国の在り方さえ変えていくのだった。
それ行け!! 派遣勇者(候補)。33歳フリーターは魔法も恋も超一流?
初老の妄想
ファンタジー
フリーターの33歳ヤマダタケルは、コンビニバイトの面接で高時給のバイト「派遣勇者(候補)」を紹介された。
時給と日払い条件につられて、疑いながらも異世界ドリーミアにたどり着いたタケル達は、現世界のしがらみやRPGとは違う異世界の厳しさに戸惑いながらも成長し、異世界を救うため魔竜の討伐へ力を合わせて行く。多くの苦難や信じていた人々の裏切りを乗り越え、やがて真の勇者へ成長する。
リアルとファンタジーが入り混じる虚構の世界が展開される超長編のサーガを書き上げるつもりです。(今のところは)
【完結】家族にサヨナラ。皆様ゴキゲンヨウ。
くま
恋愛
「すまない、アデライトを愛してしまった」
「ソフィア、私の事許してくれるわよね?」
いきなり婚約破棄をする婚約者と、それが当たり前だと言い張る姉。そしてその事を家族は姉達を責めない。
「病弱なアデライトに譲ってあげなさい」と……
私は昔から家族からは二番目扱いをされていた。いや、二番目どころでもなかった。私だって、兄や姉、妹達のように愛されたかった……だけど、いつも優先されるのは他のキョウダイばかり……我慢ばかりの毎日。
「マカロン家の長男であり次期当主のジェイコブをきちんと、敬い立てなさい」
「はい、お父様、お母様」
「長女のアデライトは体が弱いのですよ。ソフィア、貴女がきちんと長女の代わりに動くのですよ」
「……はい」
「妹のアメリーはまだ幼い。お前は我慢しなさい。下の子を面倒見るのは当然なのだから」
「はい、わかりました」
パーティー、私の誕生日、どれも私だけのなんてなかった。親はいつも私以外のキョウダイばかり、
兄も姉や妹ばかり構ってばかり。姉は病弱だからと言い私に八つ当たりするばかり。妹は我儘放題。
誰も私の言葉を聞いてくれない。
誰も私を見てくれない。
そして婚約者だったオスカー様もその一人だ。病弱な姉を守ってあげたいと婚約破棄してすぐに姉と婚約をした。家族は姉を祝福していた。私に一言も…慰めもせず。
ある日、熱にうなされ誰もお見舞いにきてくれなかった時、前世を思い出す。前世の私は家族と仲良くもしており、色々と明るい性格の持ち主さん。
「……なんか、馬鹿みたいだわ!」
もう、我慢もやめよう!家族の前で良い子になるのはもうやめる!
ふるゆわ設定です。
※家族という呪縛から解き放たれ自分自身を見つめ、好きな事を見つけだすソフィアを応援して下さい!
※ざまあ話とか読むのは好きだけど書くとなると難しいので…読者様が望むような結末に納得いかないかもしれません。🙇♀️でも頑張るます。それでもよければ、どうぞ!
追加文
番外編も現在進行中です。こちらはまた別な主人公です。
病弱が転生 ~やっぱり体力は無いけれど知識だけは豊富です~
於田縫紀
ファンタジー
ここは魔法がある世界。ただし各人がそれぞれ遺伝で受け継いだ魔法や日常生活に使える魔法を持っている。商家の次男に生まれた俺が受け継いだのは鑑定魔法、商売で使うにはいいが今一つさえない魔法だ。
しかし流行風邪で寝込んだ俺は前世の記憶を思い出す。病弱で病院からほとんど出る事無く日々を送っていた頃の記憶と、動けないかわりにネットや読書で知識を詰め込んだ知識を。
そしてある日、白い花を見て鑑定した事で、俺は前世の知識を使ってお金を稼げそうな事に気付いた。ならば今のぱっとしない暮らしをもっと豊かにしよう。俺は親友のシンハ君と挑戦を開始した。
対人戦闘ほぼ無し、知識チート系学園ものです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる