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lll.ニューリアン王国、セルジオ王国
王様の考え‐ダンス!ダンス!‐
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「いやぁ、懐かしい!」
王座の間に王の声が響き渡る。
ここに来るまでもそうだった。どの部屋でも庭でもただの廊下でさえも「懐かしい」は連発されていた。
一晩経てば、マルク王は嘘のように元気を取り戻す。
空気を変えるためにも翌日は城を案内しようと誘った。ただし俺だけではこの城が永遠の迷宮になってしまうから、あの世話係を呼び寄せて同行させている。
世話係とマルク王は知り合いだったらしい。それも親しく名前で呼び合うぐらいに親密である。
昔はマルク王に子守唄を聞かせていたと、二人の話の節で耳に入ってきた。
だとするなら、この世話係は一体今何歳なのだと俺は震えた。
「懐かしいな、これは」
また何度も言っている。
「覚えているかい?」
「はい。もちろんでございます」
俺のことなど忘れて二人だけの世界であった。
マルク王は昔のことをよく覚えている。各所でオルバノやイアリスとのエピソードを当時の気持ちのままに語っていた。
リュンヒンのことで沈んでいた世話係にとっても良かっただろう。懐かしい話にだいぶ若返ったようにこちらも話に花が咲かせた。
「……」
この二人の話は長くなると知ったので、俺は兵士席である隅の方の丸椅子に隠れて休んでいる。
そんな俺のことは視界から外したまま、二人の歳上は王座を眺めながら語っていた。
「イアリスが初めて城に来た日だったなぁ。僕がこの王座に座ってオルバノのフリをしたんだ」
ガタッと椅子が鳴る音がこの空間に響くと、二人は俺の方を同時に振り返った。
休んでいたことより椅子から落ちた事が明るみになり「そんなことを!?」と俺は驚きを隠せないでいた。
ハッハッハとマルク王のでかい笑い声もうるさいくらいに反響した。
「本当だよ。じゅう六、七の時さ」
「あれは暑い夏の日でございましたね~」
「そうだ。僕が暑いのと緊張とであまりにも汗をかくもんだから、イアリスは笑いながら顔が引きつっていた」
二人はその時のイアリス妃の顔が思い浮かんでいるのだろう。人の顔で腹を抱えて笑っているからおそらくよっぽどだったのだ。
「マルク王はなぜそこに座られていたのですか」
「ん? ああ、それは……」
王の座る格式高い椅子を見る。
俺もその方を見た。当然今は誰も座っていない席である。
布をかけられるでも、物を置かれるなどもされずに、いつでも素質のある人間を座らせようと構える椅子だ。
マルク王がため息をついて肩の力を抜いた。
「罰ゲームだったんだよね。オルバノと木登りをして負けたからさ」
「そんなことで」
あっと口を塞いだが叱られはしなかった。
「そんなことさ。危うくイアリスと僕が結婚してしまうんじゃないって夢見たけど、そうはいかなかったね。彼女、本物のオルバノを見た途端に目の色を変えるんだもの」
イアリス妃に惹かれていたという秘密も今だから赤裸々に語られた。
その後で彼はメアネル家の婿養子となった。それについては本人が一番驚きだったと言っていた。
マルク王にとってイアリス妃は兄弟にあたるのだろうか? どうなんだと考えていると母上の顔も浮かんでくる。では母上も兄弟になるのか? 親は別だが?
「……」
諦めるに越した事がない。あの家の関係図は入り組み過ぎてよう分からん。
「ちょっと座ってみようかな」
考えに夢中になっていると突然そのような言葉が聞こえてくる。
「ええ、是非とも」
世話係は拒否しなかった。俺は顔を上げてマルク王を探す。さっきいたはずのところにはもう居なかったのだ。
マルク王は王座のある二段上のところに立っていた。それにもう遠慮も無しに王座の肘掛けを手でさすっている。
もしかするとあの仰々しい椅子は、座る資格が無い者が近付くと自ら横にずれてかわすかもしれない。俺は失礼極まりない妄想を期待し見守った。
しかし椅子が自ら動くなどあるか。
マルク王の大きな尻は少し窮屈な感じで王座に収められたのである。
「うーん。絶景だ。絶景だ」
王が不在であるメルチ王国に今、新王が誕生した。
目の前に大勢の兵士がいると仮定して、新王は「控えーい!」と重い声を響かせた。
俺は職業病なのかしゃんと背を正してしまったが、世話係の方は喜んで手を叩いている。
マルク王はどちらの反応も好きなようであり、満足だと言いながらも王座から立ちあがろうとはしないのであった。
「王座というのは気分が良いね。うちも一つぐらい欲しいくらいだよ」
そのように言うのは、ニューリアンに城が無いのが理由だったと後から思い出している。
「そうだ。バル君。舞踏会を開いてみてはどうだい?」
「ぶ、舞踏会ですか!?」
間に受けたがしかし、それは王座に座ったマルク王のなりきり劇の台詞だった可能性もある。
「君はエレンガバラ殿と手を取ったことでメルチの士気を高めたそうじゃないか。今、景気の良いことをやっておくのは国としてもっと向上すると思うよ!」
残念ながら現マルク王の本心であった。
俺は舞踏会なんかを好むような人間で無いと知っているはずなんだが……。
「別の方法にしたいのですが」
「皆の心が盛り上がるのはダンスに決まっているだろう!」
ダンス! ダンス! と囃し立てながら、王座の席では両手がチークダンスの型をとって揺らされている。『心が盛り上がる』の意味が、俺の思った意味とは何か大きく違うような気がした。
いや、それにしても歌の次はダンスか。正直勘弁してほしいという思いだ。
だが俺の悪くなっていく顔色には誰も目が向かない。
マルク王と世話係は次の段階の話で盛り上がっているのである。日時や場所の取り決めは世話係が担い、マルク王は当日の衣装をどこから買おうかもうワクワクしているようであった。
平日の午前。静かな廊下の先に執務室の扉が見える。
扉は完全には閉まらずに少しだけ開いたままであった。あれは意図的に開けているのではなく、何事にも締まりのないあの男の仕業だとすぐに分かった。
そして部屋の中に入ればヤツは居る。
かくかくしかじか、それっぽい理由をつけて舞踏会を開くぞということを告げた。
「ぶ、舞踏会ですか!?」
初耳の時に出る言葉は俺と一言一句同じでも、このアルバートの言う感情は全く別物だ。
「僕、舞踏会憧れだったんですよ! えー! 何着て行こうかな!」
乙女のように赤くした頬を両手で包み込んでアルバートははしゃいでいた。
「その格好のままで良い」
初めてだろうから教えてやったのだ。俺はヤツが今着ている兵士の制服を指差して「それで良い」と念押しした。アルバートは非常にガッカリしていた。
ハッハッハ、とこの執務室で聞くことのない笑い声はマルク王である。見学に付いて来たが、思いがけず面白い男がいると笑っていた。
笑われたアルバートがいつものように調子に乗ったりせず、むしろ不快であると表情を曇らせているのは初対面であったからだ。
「……誰ですか? このオッサン」
「お前っ!!」
俺は王の目の前で部下に手を上げた。
部下は床に倒れたが、このまま頭蓋骨に穴が開いて死んでも構わんと俺は思った。
「ニューリアン王国のマルク国王だぞ」
「にゅ……りあ……」
惜しくも死ななかったアルバートは、脳天に星を回らせながらふらふらと立ち上がる。
「にゅーりあん……。ニューリアン!? あの、ニューリアンですか!?」
「いかにも。あのニューリアンの、一応国王をやっているオッサンだ」
気前の良いマルク王が自身のことを下等な言葉で紹介した。
そうと分かった時のアルバートの動きは小バエ並みに早い。
すぐさまこの部屋で一番良い椅子を運び込んできてマルク王を座らせる。アルバート自身はマルク王の足元に突っ伏した。
「ははー、王様ー」
恥ずかしい身内の奇行は、ますますマルク王を笑顔にした。
その一番良い椅子というのが、俺の仕事席の椅子であるから褒めはしないがな。
王座の間に王の声が響き渡る。
ここに来るまでもそうだった。どの部屋でも庭でもただの廊下でさえも「懐かしい」は連発されていた。
一晩経てば、マルク王は嘘のように元気を取り戻す。
空気を変えるためにも翌日は城を案内しようと誘った。ただし俺だけではこの城が永遠の迷宮になってしまうから、あの世話係を呼び寄せて同行させている。
世話係とマルク王は知り合いだったらしい。それも親しく名前で呼び合うぐらいに親密である。
昔はマルク王に子守唄を聞かせていたと、二人の話の節で耳に入ってきた。
だとするなら、この世話係は一体今何歳なのだと俺は震えた。
「懐かしいな、これは」
また何度も言っている。
「覚えているかい?」
「はい。もちろんでございます」
俺のことなど忘れて二人だけの世界であった。
マルク王は昔のことをよく覚えている。各所でオルバノやイアリスとのエピソードを当時の気持ちのままに語っていた。
リュンヒンのことで沈んでいた世話係にとっても良かっただろう。懐かしい話にだいぶ若返ったようにこちらも話に花が咲かせた。
「……」
この二人の話は長くなると知ったので、俺は兵士席である隅の方の丸椅子に隠れて休んでいる。
そんな俺のことは視界から外したまま、二人の歳上は王座を眺めながら語っていた。
「イアリスが初めて城に来た日だったなぁ。僕がこの王座に座ってオルバノのフリをしたんだ」
ガタッと椅子が鳴る音がこの空間に響くと、二人は俺の方を同時に振り返った。
休んでいたことより椅子から落ちた事が明るみになり「そんなことを!?」と俺は驚きを隠せないでいた。
ハッハッハとマルク王のでかい笑い声もうるさいくらいに反響した。
「本当だよ。じゅう六、七の時さ」
「あれは暑い夏の日でございましたね~」
「そうだ。僕が暑いのと緊張とであまりにも汗をかくもんだから、イアリスは笑いながら顔が引きつっていた」
二人はその時のイアリス妃の顔が思い浮かんでいるのだろう。人の顔で腹を抱えて笑っているからおそらくよっぽどだったのだ。
「マルク王はなぜそこに座られていたのですか」
「ん? ああ、それは……」
王の座る格式高い椅子を見る。
俺もその方を見た。当然今は誰も座っていない席である。
布をかけられるでも、物を置かれるなどもされずに、いつでも素質のある人間を座らせようと構える椅子だ。
マルク王がため息をついて肩の力を抜いた。
「罰ゲームだったんだよね。オルバノと木登りをして負けたからさ」
「そんなことで」
あっと口を塞いだが叱られはしなかった。
「そんなことさ。危うくイアリスと僕が結婚してしまうんじゃないって夢見たけど、そうはいかなかったね。彼女、本物のオルバノを見た途端に目の色を変えるんだもの」
イアリス妃に惹かれていたという秘密も今だから赤裸々に語られた。
その後で彼はメアネル家の婿養子となった。それについては本人が一番驚きだったと言っていた。
マルク王にとってイアリス妃は兄弟にあたるのだろうか? どうなんだと考えていると母上の顔も浮かんでくる。では母上も兄弟になるのか? 親は別だが?
「……」
諦めるに越した事がない。あの家の関係図は入り組み過ぎてよう分からん。
「ちょっと座ってみようかな」
考えに夢中になっていると突然そのような言葉が聞こえてくる。
「ええ、是非とも」
世話係は拒否しなかった。俺は顔を上げてマルク王を探す。さっきいたはずのところにはもう居なかったのだ。
マルク王は王座のある二段上のところに立っていた。それにもう遠慮も無しに王座の肘掛けを手でさすっている。
もしかするとあの仰々しい椅子は、座る資格が無い者が近付くと自ら横にずれてかわすかもしれない。俺は失礼極まりない妄想を期待し見守った。
しかし椅子が自ら動くなどあるか。
マルク王の大きな尻は少し窮屈な感じで王座に収められたのである。
「うーん。絶景だ。絶景だ」
王が不在であるメルチ王国に今、新王が誕生した。
目の前に大勢の兵士がいると仮定して、新王は「控えーい!」と重い声を響かせた。
俺は職業病なのかしゃんと背を正してしまったが、世話係の方は喜んで手を叩いている。
マルク王はどちらの反応も好きなようであり、満足だと言いながらも王座から立ちあがろうとはしないのであった。
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そのように言うのは、ニューリアンに城が無いのが理由だったと後から思い出している。
「そうだ。バル君。舞踏会を開いてみてはどうだい?」
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間に受けたがしかし、それは王座に座ったマルク王のなりきり劇の台詞だった可能性もある。
「君はエレンガバラ殿と手を取ったことでメルチの士気を高めたそうじゃないか。今、景気の良いことをやっておくのは国としてもっと向上すると思うよ!」
残念ながら現マルク王の本心であった。
俺は舞踏会なんかを好むような人間で無いと知っているはずなんだが……。
「別の方法にしたいのですが」
「皆の心が盛り上がるのはダンスに決まっているだろう!」
ダンス! ダンス! と囃し立てながら、王座の席では両手がチークダンスの型をとって揺らされている。『心が盛り上がる』の意味が、俺の思った意味とは何か大きく違うような気がした。
いや、それにしても歌の次はダンスか。正直勘弁してほしいという思いだ。
だが俺の悪くなっていく顔色には誰も目が向かない。
マルク王と世話係は次の段階の話で盛り上がっているのである。日時や場所の取り決めは世話係が担い、マルク王は当日の衣装をどこから買おうかもうワクワクしているようであった。
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乙女のように赤くした頬を両手で包み込んでアルバートははしゃいでいた。
「その格好のままで良い」
初めてだろうから教えてやったのだ。俺はヤツが今着ている兵士の制服を指差して「それで良い」と念押しした。アルバートは非常にガッカリしていた。
ハッハッハ、とこの執務室で聞くことのない笑い声はマルク王である。見学に付いて来たが、思いがけず面白い男がいると笑っていた。
笑われたアルバートがいつものように調子に乗ったりせず、むしろ不快であると表情を曇らせているのは初対面であったからだ。
「……誰ですか? このオッサン」
「お前っ!!」
俺は王の目の前で部下に手を上げた。
部下は床に倒れたが、このまま頭蓋骨に穴が開いて死んでも構わんと俺は思った。
「ニューリアン王国のマルク国王だぞ」
「にゅ……りあ……」
惜しくも死ななかったアルバートは、脳天に星を回らせながらふらふらと立ち上がる。
「にゅーりあん……。ニューリアン!? あの、ニューリアンですか!?」
「いかにも。あのニューリアンの、一応国王をやっているオッサンだ」
気前の良いマルク王が自身のことを下等な言葉で紹介した。
そうと分かった時のアルバートの動きは小バエ並みに早い。
すぐさまこの部屋で一番良い椅子を運び込んできてマルク王を座らせる。アルバート自身はマルク王の足元に突っ伏した。
「ははー、王様ー」
恥ずかしい身内の奇行は、ますますマルク王を笑顔にした。
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