37 / 172
Ⅰ.最後の宴
出来の良いボディーガード
しおりを挟む
さっそく俺はエセルを探していた。ざあざあと雨が降っているから中庭では無い。部屋にも居ないし書物庫にも居ないとなると、エーデンのところであるなと思い向かっていた。
軽い足取りで颯爽と歩いていると、正面からカイセイがやってくるのに気がついた。向こうも俺のことに気がついたようだ。すぐに早足でやって来た。
「バル様。シャーロット様のご来城の件、日程が整いました。雪が降る前にお越し頂くのがよろしいかと思いますので、すぐに出発されるとのことです。一週間程で到着するかと思います」
「ああ。わかった。ありがとう」
それよりも、カイセイがやけに早口でまくし立てるように言うのが気になる。辺りもキョロキョロ見回しているし、落ち着きがないようだった。
「では、私はこれで失礼いたします」
尋ねる間もなくカイセイは早足で行ってしまった。廊下は走るものではないと心得ているカイセイである。律儀だなと思いながら俺はその背中を見送っていた。すると、今度はその背後から声がする。
「師匠~!!」
何だと振り返って見るとアルバートが俺のもとに走って来ていた。
「お、お前! どうやってここに!? この場所は関係者意外立ち入り禁止なはずだぞ」
「僕はエセル様のボディーガードだから関係者だ!」
その言葉を言い残してアルバートは俺の目の前を駆け抜けて行った。師匠呼ばわりなのは俺でなくカイセイのことだ。その師匠を追って行ったアルバートであるが、そういえば早足だったカイセイの背中は既に見えなくなっていた。
まったく。扉の兵士にも伝えておかなければならん。館と繋がる廊下で常駐する兵士に「あれは通さなくて良い」と言い聞かせておいた。
「アルバート……」
エーデン部屋の入口に佇んで俺は固まっている。まるでちょっとした超常現象と出くわしたみたいに身の毛がよだつ。
廊下でカイセを追いかけて後ろ方向に走って行ったはずなのに何故かここに居た。エセルと一緒に机に向かって書き物の手伝いをしていたのだ。
「王子、どうされました? あっ、私に用でしょうか?」
「あ、ああ……そうだ。ちょっと話したいことが」
たじたじで言いながら、顔を伏せて手を動かしているそこの男からどうしても目が離せないでいた。
そこへ不意に背後から肩を叩かれ、俺は間抜けな悲鳴を上げてしまう。後ろに居たのは幽霊だ。気前のいい幽霊に「ごきげんよう」と挨拶をされた。
ここはお化け屋敷なのか。と思っていたら、なんだただの白衣を着たエーデンではないか。エセルに手伝わせてから規則正しい生活が出来ているようだ。いつもりよ顔色がほんの少しだけ良い。
「エセルさんに頼みたい事があったのですが、いま先約が入りましたか」
エーデンが顔を綻ばせながら言った。
「なんで”あれ”がここにいる?」
話を無視して俺は、作業に没頭しているアルバートの頭部を指さした。エーデンは眠そうな目でアルバートを見ると、何が可笑しいのかゆらゆら微笑した。
「彼はよく働いてくれますよ。力仕事も進んでしてくれるから助かっています」
「お前の手伝いのために置いたわけじゃないんだがな」
これではエーデンがますます仕事をしなくなると案じている。そのとおりにエーデンはアルバートの名を呼んで近くに来させると、頼みたい仕事とやらを伝え始めた。
アルバートは従順な態度で良い返事を返していた。
「エセル様、行きましょう」
「え?」
アルバートはエーデンの仕事を受けると、エセルにそう言うのである。今までの話を聞いていれば、エセルには用が出来ていたと分かると思うのだが。
俺とエーデンが目をぱちくりさせている間に、この男はエセルの手を取って部屋の外へ出ていってしまった。
「あれあれ、連れて行ってしまわれた……」
置いていかれた俺は呆然と立ち尽くし、エーデンがそうポツリ呟く。
「……つ、連れて行ってしまわれたではない! あの男、手を!」
生かしておくものかと追いかけたが、俺を撒くよう回り道でもしているのか二人の行方は分からなくなってしまった。
また違う時である。
片廊下を歩いていた。窓の下には芝生の庭が広がっており、下を覗き見ると二つの頭部が動いていた。アルバートとカイセイが剣の練習をしているのだ。いや実際には、アルバートが剣の稽古にカイセイを離さない。と言ったほうが正しいのか。
そのまま行き過ぎて書斎に戻ろうと思ったが、俺はピタリと足を止めた。今なら行けるのではと考えたからだ。
その足で早々と書物庫へ向かうと、エセルが居た。
「こんにちは、王子」
いつものように明るい笑顔で迎えられる。
「すまん。ちょっと話したいことがあって」
言いながら書物庫に足を踏み入れると、そんなエセルの背後で本に顔を埋める男が座っているのにハッとした。その男は一度ちらっと目線を俺に向けただけで、また本の中へ目線を落としていた。
「お、お前は何で! 庭に居たはずだろう?」
これにはエセルが答えた。
「アルバートさんも本に興味があるのだそうで」
「そういう事を言っているんじゃない!」
思わずエセル相手にも声を荒らげてしまう。俺はすぐさまその場で謝った。
「それで、お話とは何でしょうか」
エセルは読んでいた本を畳んでこちらに向き直った。奥ではアルバートが何を思っているのか読書のフリだ。こんな場で元婚約者が近いうちに城に来るなど言えるはずが無い。
「……また次の機会にする」
「あら、そうなのですか」
アルバートには色々言ってやりたいことがあるが、ここはぐっと堪えて俺は書物庫を後にする。いいや、やっぱり言うべき事ははっきり言った方が良いと思い、再び書物庫の前までやってきたのだが、扉越しに楽しげな会話と笑い声が聞こえてきて意気消沈した。
ノックをしようとした手を仕舞い、俺は仕方なく書斎へ戻って行く。
書斎にはまた別の男の姿があった。自身の机に突っ伏しているカイセイである。この男が居眠りするなどたぶん初めてだと思う。起こさないようそっと側を通ると、カイセイは小さい声で唸リ声を発していた。それに怪訝な眉がピクピクと動いていた。
軽い足取りで颯爽と歩いていると、正面からカイセイがやってくるのに気がついた。向こうも俺のことに気がついたようだ。すぐに早足でやって来た。
「バル様。シャーロット様のご来城の件、日程が整いました。雪が降る前にお越し頂くのがよろしいかと思いますので、すぐに出発されるとのことです。一週間程で到着するかと思います」
「ああ。わかった。ありがとう」
それよりも、カイセイがやけに早口でまくし立てるように言うのが気になる。辺りもキョロキョロ見回しているし、落ち着きがないようだった。
「では、私はこれで失礼いたします」
尋ねる間もなくカイセイは早足で行ってしまった。廊下は走るものではないと心得ているカイセイである。律儀だなと思いながら俺はその背中を見送っていた。すると、今度はその背後から声がする。
「師匠~!!」
何だと振り返って見るとアルバートが俺のもとに走って来ていた。
「お、お前! どうやってここに!? この場所は関係者意外立ち入り禁止なはずだぞ」
「僕はエセル様のボディーガードだから関係者だ!」
その言葉を言い残してアルバートは俺の目の前を駆け抜けて行った。師匠呼ばわりなのは俺でなくカイセイのことだ。その師匠を追って行ったアルバートであるが、そういえば早足だったカイセイの背中は既に見えなくなっていた。
まったく。扉の兵士にも伝えておかなければならん。館と繋がる廊下で常駐する兵士に「あれは通さなくて良い」と言い聞かせておいた。
「アルバート……」
エーデン部屋の入口に佇んで俺は固まっている。まるでちょっとした超常現象と出くわしたみたいに身の毛がよだつ。
廊下でカイセを追いかけて後ろ方向に走って行ったはずなのに何故かここに居た。エセルと一緒に机に向かって書き物の手伝いをしていたのだ。
「王子、どうされました? あっ、私に用でしょうか?」
「あ、ああ……そうだ。ちょっと話したいことが」
たじたじで言いながら、顔を伏せて手を動かしているそこの男からどうしても目が離せないでいた。
そこへ不意に背後から肩を叩かれ、俺は間抜けな悲鳴を上げてしまう。後ろに居たのは幽霊だ。気前のいい幽霊に「ごきげんよう」と挨拶をされた。
ここはお化け屋敷なのか。と思っていたら、なんだただの白衣を着たエーデンではないか。エセルに手伝わせてから規則正しい生活が出来ているようだ。いつもりよ顔色がほんの少しだけ良い。
「エセルさんに頼みたい事があったのですが、いま先約が入りましたか」
エーデンが顔を綻ばせながら言った。
「なんで”あれ”がここにいる?」
話を無視して俺は、作業に没頭しているアルバートの頭部を指さした。エーデンは眠そうな目でアルバートを見ると、何が可笑しいのかゆらゆら微笑した。
「彼はよく働いてくれますよ。力仕事も進んでしてくれるから助かっています」
「お前の手伝いのために置いたわけじゃないんだがな」
これではエーデンがますます仕事をしなくなると案じている。そのとおりにエーデンはアルバートの名を呼んで近くに来させると、頼みたい仕事とやらを伝え始めた。
アルバートは従順な態度で良い返事を返していた。
「エセル様、行きましょう」
「え?」
アルバートはエーデンの仕事を受けると、エセルにそう言うのである。今までの話を聞いていれば、エセルには用が出来ていたと分かると思うのだが。
俺とエーデンが目をぱちくりさせている間に、この男はエセルの手を取って部屋の外へ出ていってしまった。
「あれあれ、連れて行ってしまわれた……」
置いていかれた俺は呆然と立ち尽くし、エーデンがそうポツリ呟く。
「……つ、連れて行ってしまわれたではない! あの男、手を!」
生かしておくものかと追いかけたが、俺を撒くよう回り道でもしているのか二人の行方は分からなくなってしまった。
また違う時である。
片廊下を歩いていた。窓の下には芝生の庭が広がっており、下を覗き見ると二つの頭部が動いていた。アルバートとカイセイが剣の練習をしているのだ。いや実際には、アルバートが剣の稽古にカイセイを離さない。と言ったほうが正しいのか。
そのまま行き過ぎて書斎に戻ろうと思ったが、俺はピタリと足を止めた。今なら行けるのではと考えたからだ。
その足で早々と書物庫へ向かうと、エセルが居た。
「こんにちは、王子」
いつものように明るい笑顔で迎えられる。
「すまん。ちょっと話したいことがあって」
言いながら書物庫に足を踏み入れると、そんなエセルの背後で本に顔を埋める男が座っているのにハッとした。その男は一度ちらっと目線を俺に向けただけで、また本の中へ目線を落としていた。
「お、お前は何で! 庭に居たはずだろう?」
これにはエセルが答えた。
「アルバートさんも本に興味があるのだそうで」
「そういう事を言っているんじゃない!」
思わずエセル相手にも声を荒らげてしまう。俺はすぐさまその場で謝った。
「それで、お話とは何でしょうか」
エセルは読んでいた本を畳んでこちらに向き直った。奥ではアルバートが何を思っているのか読書のフリだ。こんな場で元婚約者が近いうちに城に来るなど言えるはずが無い。
「……また次の機会にする」
「あら、そうなのですか」
アルバートには色々言ってやりたいことがあるが、ここはぐっと堪えて俺は書物庫を後にする。いいや、やっぱり言うべき事ははっきり言った方が良いと思い、再び書物庫の前までやってきたのだが、扉越しに楽しげな会話と笑い声が聞こえてきて意気消沈した。
ノックをしようとした手を仕舞い、俺は仕方なく書斎へ戻って行く。
書斎にはまた別の男の姿があった。自身の机に突っ伏しているカイセイである。この男が居眠りするなどたぶん初めてだと思う。起こさないようそっと側を通ると、カイセイは小さい声で唸リ声を発していた。それに怪訝な眉がピクピクと動いていた。
0
お気に入りに追加
7
あなたにおすすめの小説
愛する貴方の愛する彼女の愛する人から愛されています
秘密 (秘翠ミツキ)
恋愛
「ユスティーナ様、ごめんなさい。今日はレナードとお茶をしたい気分だからお借りしますね」
先に彼とお茶の約束していたのは私なのに……。
「ジュディットがどうしても二人きりが良いと聞かなくてな」「すまない」貴方はそう言って、婚約者の私ではなく、何時も彼女を優先させる。
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
公爵令嬢のユスティーナには愛する婚約者の第二王子であるレナードがいる。
だがレナードには、恋慕する女性がいた。その女性は侯爵令嬢のジュディット。絶世の美女と呼ばれている彼女は、彼の兄である王太子のヴォルフラムの婚約者だった。
そんなジュディットは、事ある事にレナードの元を訪れてはユスティーナとレナードとの仲を邪魔してくる。だがレナードは彼女を諌めるどころか、彼女を庇い彼女を何時も優先させる。例えユスティーナがレナードと先に約束をしていたとしても、ジュディットが一言言えば彼は彼女の言いなりだ。だがそんなジュディットは、実は自分の婚約者のヴォルフラムにぞっこんだった。だがしかし、ヴォルフラムはジュディットに全く関心がないようで、相手にされていない。どうやらヴォルフラムにも別に想う女性がいるようで……。
婚約者の浮気相手が子を授かったので
澤谷弥(さわたに わたる)
恋愛
ファンヌはリヴァス王国王太子クラウスの婚約者である。
ある日、クラウスが想いを寄せている女性――アデラが子を授かったと言う。
アデラと一緒になりたいクラウスは、ファンヌに婚約解消を迫る。
ファンヌはそれを受け入れ、さっさと手続きを済ませてしまった。
自由になった彼女は学校へと戻り、大好きな薬草や茶葉の『研究』に没頭する予定だった。
しかし、師であるエルランドが学校を辞めて自国へ戻ると言い出す。
彼は自然豊かな国ベロテニア王国の出身であった。
ベロテニア王国は、薬草や茶葉の生育に力を入れているし、何よりも獣人の血を引く者も数多くいるという魅力的な国である。
まだまだエルランドと共に茶葉や薬草の『研究』を続けたいファンヌは、エルランドと共にベロテニア王国へと向かうのだが――。
※表紙イラストはタイトルから「お絵描きばりぐっどくん」に作成してもらいました。
※完結しました
あなたの子ですが、内緒で育てます
椿蛍
恋愛
「本当にあなたの子ですか?」
突然現れた浮気相手、私の夫である国王陛下の子を身籠っているという。
夫、王妃の座、全て奪われ冷遇される日々――王宮から、追われた私のお腹には陛下の子が宿っていた。
私は強くなることを決意する。
「この子は私が育てます!」
お腹にいる子供は王の子。
王の子だけが不思議な力を持つ。
私は育った子供を連れて王宮へ戻る。
――そして、私を追い出したことを後悔してください。
※夫の後悔、浮気相手と虐げられからのざまあ
※他サイト様でも掲載しております。
※hotランキング1位&エールありがとうございます!
【完】愛していますよ。だから幸せになってくださいね!
さこの
恋愛
「僕の事愛してる?」
「はい、愛しています」
「ごめん。僕は……婚約が決まりそうなんだ、何度も何度も説得しようと試みたけれど、本当にごめん」
「はい。その件はお聞きしました。どうかお幸せになってください」
「え……?」
「さようなら、どうかお元気で」
愛しているから身を引きます。
*全22話【執筆済み】です( .ˬ.)"
ホットランキング入りありがとうございます
2021/09/12
※頂いた感想欄にはネタバレが含まれていますので、ご覧の際にはお気をつけください!
2021/09/20
婚約者の幼馴染?それが何か?
仏白目
恋愛
タバサは学園で婚約者のリカルドと食堂で昼食をとっていた
「あ〜、リカルドここにいたの?もう、待っててっていったのにぃ〜」
目の前にいる私の事はガン無視である
「マリサ・・・これからはタバサと昼食は一緒にとるから、君は遠慮してくれないか?」
リカルドにそう言われたマリサは
「酷いわ!リカルド!私達あんなに愛し合っていたのに、私を捨てるの?」
ん?愛し合っていた?今聞き捨てならない言葉が・・・
「マリサ!誤解を招くような言い方はやめてくれ!僕たちは幼馴染ってだけだろう?」
「そんな!リカルド酷い!」
マリサはテーブルに突っ伏してワアワア泣き出した、およそ貴族令嬢とは思えない姿を晒している
この騒ぎ自体 とんだ恥晒しだわ
タバサは席を立ち 冷めた目でリカルドを見ると、「この事は父に相談します、お先に失礼しますわ」
「まってくれタバサ!誤解なんだ」
リカルドを置いて、タバサは席を立った
5年も苦しんだのだから、もうスッキリ幸せになってもいいですよね?
gacchi
恋愛
13歳の学園入学時から5年、第一王子と婚約しているミレーヌは王子妃教育に疲れていた。好きでもない王子のために苦労する意味ってあるんでしょうか。
そんなミレーヌに王子は新しい恋人を連れて
「婚約解消してくれる?優しいミレーヌなら許してくれるよね?」
もう私、こんな婚約者忘れてスッキリ幸せになってもいいですよね?
3/5 1章完結しました。おまけの後、2章になります。
4/4 完結しました。奨励賞受賞ありがとうございました。
1章が書籍になりました。
記憶がないので離縁します。今更謝られても困りますからね。
せいめ
恋愛
メイドにいじめられ、頭をぶつけた私は、前世の記憶を思い出す。前世では兄2人と取っ組み合いの喧嘩をするくらい気の強かった私が、メイドにいじめられているなんて…。どれ、やり返してやるか!まずは邸の使用人を教育しよう。その後は、顔も知らない旦那様と離婚して、平民として自由に生きていこう。
頭をぶつけて現世記憶を失ったけど、前世の記憶で逞しく生きて行く、侯爵夫人のお話。
ご都合主義です。誤字脱字お許しください。
挙式後すぐに離婚届を手渡された私は、この結婚は予め捨てられることが確定していた事実を知らされました
結城芙由奈
恋愛
【結婚した日に、「君にこれを預けておく」と離婚届を手渡されました】
今日、私は子供の頃からずっと大好きだった人と結婚した。しかし、式の後に絶望的な事を彼に言われた。
「ごめん、本当は君とは結婚したくなかったんだ。これを預けておくから、その気になったら提出してくれ」
そう言って手渡されたのは何と離婚届けだった。
そしてどこまでも冷たい態度の夫の行動に傷つけられていく私。
けれどその裏には私の知らない、ある深い事情が隠されていた。
その真意を知った時、私は―。
※暫く鬱展開が続きます
※他サイトでも投稿中
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる