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Ⅰ.最後の宴
捕虜の男
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そろそろ夏も終わろうとしているのか。方壁が窓になっている片廊下で俺は立ち止まり思い耽っていた。窓から望める剣のように鋭い山がある。あの岩肌の山頂に薄っすら白いものが覆われていた。
思えばこの最近は一枚羽織るものが欲しくなるような夜が続いていた。昼もそういえば肌寒かった。なんだかんだしながら俺はバタバタとせわしなく、こうした冬の足音に気づかなかった。
宮廷から館へ続く廊下は相変わらず汚れている。足元の点々は何だか分からない液体が垂れたシミだ。俺はそれを、誰かに通じる道標のような感覚で辿るようにして歩いた。
慣れた道順を行っていると先にエセルの姿を見つけた。俺のことには気付いていないようである。何かを抱えて速歩きの後ろ姿は、きっと用事の最中なのだろう。
「おーい」
歩きながら軽く声を掛けると、エセルは足を止めてキョロキョロした。後ろを振り返って俺がいるのに気がつくと、少し表情が明るくなり、わざわざこちらまで駆けてきてくれる。
「こんにちは!」
「……こんにちは」
エセルがえらく嬉しそうに言うから俺の方は思わず戸惑い気味であった。それに面と向かって「こんにちは」と言われることもそうそう無くて、パッと言葉も出ない。
「なんだか良いことでもあったか?」
「え?」
俺の目線は面を喰らっているエセルの顔からその襟元に移った。そういえば俺は、水色の石をはめ込んだブローチをエセルにプレゼントしたはずなのだが、それは襟元に光っていなかった。
飾り気の無いワンピースでも宝石のひとつくらい光っていれば、それなりに貴婦人らしく見えると思うのだが。相変わらず髪もだらりと下ろしているし姫らしくない娘だ。
ぼうっと見ていてもブローチが浮き出てくるわけでも無いので、俺とエセルは並行してゆっくり歩き出した。
「こちらの館に来るなんて珍しいのではないですか?」
「ああ、そうだな。ちょっと通り道で」
「通り道?」
そうか。エセルは兵隊達のいる領域を知らなかったな。
「この先に罪人を捕らえておく場所がある。これからお前をかばって打たれた例の男の聞き取りを始めようと思う」
「まあ、そんな罪人だなんて。あの方は命の恩人なのに」
両手が塞がっているエセルは、俺の袖を引くことができない代わりに、子猫のような瞳を向けてきた。それは直視しなくても俺の良心へ痛いくらいに訴えてくる。
「本人に罪の意識があるかどうかを聞いてくる。答え次第では」
「答え次第では?」
「……」
そう心配そうな顔で居られると話しづらくなった。俺が溜息をつくと、それすらもエセルは何事なのかと横で気にしている。
「そこまで気になるなら一緒に来るか?」
「えっ、良いんですか?」
エセルはまた明るい顔に戻ったが、自分が用事中であることを思い出す。
「こ、これはすぐ終わるので」
「わかった。では後でカイセイに迎えに行かせよう」
断っても不安にさせるだけなので素直に聞いておく。
ではまた。と、道中でエセルとは別れた。
館を出て外の道を歩くと、軽い木枯らしが吹いて木々を揺らしている。まだ落ち葉が舞うまでは至らないが、垣根の根本には朽ちてしまった夏の花が丸ごと落ちていた。ここから驚くべき速さで極寒の冬に飲まれるのだろうなと思うと、別の意味でも身震いする。
垣根や歩道が整備された道がだんだんと手荒なものになっていく。まるで獣道を進むみたいになってくると、そのうちに建物が見えてくるのであった。
すでに雑草が腰のあたりまで伸び過ぎていて、かき分け進んでいる。目先に見える建物も廃墟かと思うに違いないが、あれは兵士たちの住処であるし、割と最近作られた新しい建物だったはずだ。
周りも中も人気が無いし、無防備に扉も開けっ放しだ。俺は兵士達の管理能力にぶつくさと文句を言いながら中に入った。しかしその瞬間、滞っていた空気が足元からもわっと動く。
外はあれだけ風が吹きまくって冷える空気であるのに、この兵士の巣窟は別物だ。言い得ない独特の悪臭と、不快感を掻き立てるこれまた言い得ないぬるさ。
俺でさえ身が固まった。頭ではさっきのエセルとのやり取りを後悔していた。こんな場所に女性が踏み入れて良い訳がない。
牢屋はもっと奥のさらに地下にある。先へ進もうと思う。できるだけ埃を掻き立てないよう慎重に歩きながら、薄目を開けてその悲惨さを眺めた。
稽古場への入り口には散乱した靴。いつからあるのか分からん、何が入っているのかも分からん謎の袋たち。積まれた本には表紙も隠れるほどの埃が積もっている。
それは先に進めば進むほどに危険地帯と化して行ったが、逆に進めば進むほど今からどうにかなるものでも無いと諦めの境地に入っていった。
「まあいいか……」
積もりこびり付いた埃を見ながら呟いた。
地下に降りる階段で登ってくるカイセイに会った。エセルを迎えに行ってくれという話をすると「ここに連れてくるのですか?」と二度聞いてきた。無理もない。
「だよな」
「まあ、地下はそれなりにスッキリしていますから……」
エセルが心配していると話したからか、カイセイはこの惨状の先を”スッキリ”という言葉でまとめあげ、俺とすれ違ってエセルを迎えに行ってくれた。
俺は鉄の階段を下りながら、頭の中で”スッキリ”の概念について無駄に考えていた。確かにこの地下牢は上のようにゴチャゴチャしていないし、空気も幾分スッキリ澄んでいる気がした。しかしそれは最低限の物しか置いていないからに他ならない。
牢屋の場所へ来ると見張りの兵士がキレ良く敬礼をした。
「男と何か話せたか?」
一応聞いてみる。
「いいや、全くですね」
兵士は緊張感無くへらっと笑う。俺も微笑し返した。
この国は平和な国だ。今さら悪事に走ろうとか、人を陥れようとするような者は少ない。それだから鉄格子の個室は無人である。例の男を監禁していなければ、そもそもこのエリアは鍵を閉めてあるくらいだ。この比較的新米の兵士も地下牢に訪れるのは初めてだと話していた。
ランプを持ち静かに歩いていく。真っ暗な檻が並ぶ中、ひとつだけ明かりの灯る部屋がある。その中に物静かで動かない影が中央にあった。
「よう」
「……」
声をかけても返事は無い。
この男の素性は不明である。エセルが自身の使命のためこの城から逃げ出そうとした時に、この男はエセルをかばって毒矢で射抜かれた。
一応エセルからすれば命の恩人ということになる。しかし他国の人間だ。港を襲った船舶の船員がメルチの商人と嘘を名乗っており、この男も一員である可能性が高いのだ。
暗闇で目が冴えてきた。黒い丸だった影が人の形に見えてきて、この男が俯いているのが分かる。
「生きてるか?」
「……」
「生きてるよな。一食三人分の飯を食っていたんだ。少し太ったんじゃないか。体が重くて動けんか。それか喉まで太って声も出せんのか」
一向に返事をしないので俺は一人でケラケラ笑っていた。侮辱され怒ってでも良いから喋って欲しかったが、簡単には行かないようである。
こういう時に情を投げかけてやり取りするのは得意じゃない。俺はすぐに手が尽きて、しばらく男の前で胡坐をかいてじっとしていた。ちなみに忍耐勝負も苦手である。
やがて後ろから足音が近づいてくる。カイセイがやってきた。背後にはエセルも連れていた。
「この男、全然喋らんな」
「はい。私の時もそうでした」
二人して男の前でどうどうとため息をついている。コツコツと靴音を響かせながらエセルが檻に近づいて来た。
「お、お元気ですか? エセルです。あ、あの。港ではありがとうございました」
「おいおい、そういうのは後にしてくれ」
エセルが無許可で礼を言い出すと、黙り込んでいた男が突然反応を見せる。
「……エセル様?」
男は小声で呼びかけエセルが答えた。
「はい、エセルです。あなたのおかげでこのように生きています」
「本物なんですか?」
「はい? 本物ですよ?」
すると男は膝でずるずる歩いて来た。鉄格子の隙間からエセルのことを覗いているようだ。カイセイが気を聞かせてランプを二人の間に近づけた。俺からは意外に二枚目な顔が照らし出されて見えた。悪事など無縁そうな糸目の男であった。
「本物だ……」
男はぼんやり呟く。本物と口にしておきながら特に喜んだ様子も無い。それを俺はじっと見据えながら、男は実はあまりピンと来ていないのではないかと思っている。それかまさか見惚れているのでは無いだろうなと、男のカンなのか感じられた。
「もう十分見れただろう」
エセルの袖を引いて一歩下げさせる。ランプの明かりからは外れただろう。
すると男の目線は俺に向けられた。そして何があってか急に慌て出す。口をもごもごさせて、わなわな震えてもいた。何だ何だと思いながらエセルの身を男から遠ざけ、俺の方に引き寄せた。
「エセル様! そ、その男からは今すぐ離れて!」
男が鉄格子に掴みかかり、大声でそのようなことを言い出したのだ。突然の出来事にエセルは小さな悲鳴をあげて尻もちをついていた。しかし男は詫びも入れずに続けている。
「コイツは極悪人です!!」
騒ぎに兵士が駆け付けて来る。男はその後も「エセル様を返せ!」とひとりだけで発狂しているようであった。
思えばこの最近は一枚羽織るものが欲しくなるような夜が続いていた。昼もそういえば肌寒かった。なんだかんだしながら俺はバタバタとせわしなく、こうした冬の足音に気づかなかった。
宮廷から館へ続く廊下は相変わらず汚れている。足元の点々は何だか分からない液体が垂れたシミだ。俺はそれを、誰かに通じる道標のような感覚で辿るようにして歩いた。
慣れた道順を行っていると先にエセルの姿を見つけた。俺のことには気付いていないようである。何かを抱えて速歩きの後ろ姿は、きっと用事の最中なのだろう。
「おーい」
歩きながら軽く声を掛けると、エセルは足を止めてキョロキョロした。後ろを振り返って俺がいるのに気がつくと、少し表情が明るくなり、わざわざこちらまで駆けてきてくれる。
「こんにちは!」
「……こんにちは」
エセルがえらく嬉しそうに言うから俺の方は思わず戸惑い気味であった。それに面と向かって「こんにちは」と言われることもそうそう無くて、パッと言葉も出ない。
「なんだか良いことでもあったか?」
「え?」
俺の目線は面を喰らっているエセルの顔からその襟元に移った。そういえば俺は、水色の石をはめ込んだブローチをエセルにプレゼントしたはずなのだが、それは襟元に光っていなかった。
飾り気の無いワンピースでも宝石のひとつくらい光っていれば、それなりに貴婦人らしく見えると思うのだが。相変わらず髪もだらりと下ろしているし姫らしくない娘だ。
ぼうっと見ていてもブローチが浮き出てくるわけでも無いので、俺とエセルは並行してゆっくり歩き出した。
「こちらの館に来るなんて珍しいのではないですか?」
「ああ、そうだな。ちょっと通り道で」
「通り道?」
そうか。エセルは兵隊達のいる領域を知らなかったな。
「この先に罪人を捕らえておく場所がある。これからお前をかばって打たれた例の男の聞き取りを始めようと思う」
「まあ、そんな罪人だなんて。あの方は命の恩人なのに」
両手が塞がっているエセルは、俺の袖を引くことができない代わりに、子猫のような瞳を向けてきた。それは直視しなくても俺の良心へ痛いくらいに訴えてくる。
「本人に罪の意識があるかどうかを聞いてくる。答え次第では」
「答え次第では?」
「……」
そう心配そうな顔で居られると話しづらくなった。俺が溜息をつくと、それすらもエセルは何事なのかと横で気にしている。
「そこまで気になるなら一緒に来るか?」
「えっ、良いんですか?」
エセルはまた明るい顔に戻ったが、自分が用事中であることを思い出す。
「こ、これはすぐ終わるので」
「わかった。では後でカイセイに迎えに行かせよう」
断っても不安にさせるだけなので素直に聞いておく。
ではまた。と、道中でエセルとは別れた。
館を出て外の道を歩くと、軽い木枯らしが吹いて木々を揺らしている。まだ落ち葉が舞うまでは至らないが、垣根の根本には朽ちてしまった夏の花が丸ごと落ちていた。ここから驚くべき速さで極寒の冬に飲まれるのだろうなと思うと、別の意味でも身震いする。
垣根や歩道が整備された道がだんだんと手荒なものになっていく。まるで獣道を進むみたいになってくると、そのうちに建物が見えてくるのであった。
すでに雑草が腰のあたりまで伸び過ぎていて、かき分け進んでいる。目先に見える建物も廃墟かと思うに違いないが、あれは兵士たちの住処であるし、割と最近作られた新しい建物だったはずだ。
周りも中も人気が無いし、無防備に扉も開けっ放しだ。俺は兵士達の管理能力にぶつくさと文句を言いながら中に入った。しかしその瞬間、滞っていた空気が足元からもわっと動く。
外はあれだけ風が吹きまくって冷える空気であるのに、この兵士の巣窟は別物だ。言い得ない独特の悪臭と、不快感を掻き立てるこれまた言い得ないぬるさ。
俺でさえ身が固まった。頭ではさっきのエセルとのやり取りを後悔していた。こんな場所に女性が踏み入れて良い訳がない。
牢屋はもっと奥のさらに地下にある。先へ進もうと思う。できるだけ埃を掻き立てないよう慎重に歩きながら、薄目を開けてその悲惨さを眺めた。
稽古場への入り口には散乱した靴。いつからあるのか分からん、何が入っているのかも分からん謎の袋たち。積まれた本には表紙も隠れるほどの埃が積もっている。
それは先に進めば進むほどに危険地帯と化して行ったが、逆に進めば進むほど今からどうにかなるものでも無いと諦めの境地に入っていった。
「まあいいか……」
積もりこびり付いた埃を見ながら呟いた。
地下に降りる階段で登ってくるカイセイに会った。エセルを迎えに行ってくれという話をすると「ここに連れてくるのですか?」と二度聞いてきた。無理もない。
「だよな」
「まあ、地下はそれなりにスッキリしていますから……」
エセルが心配していると話したからか、カイセイはこの惨状の先を”スッキリ”という言葉でまとめあげ、俺とすれ違ってエセルを迎えに行ってくれた。
俺は鉄の階段を下りながら、頭の中で”スッキリ”の概念について無駄に考えていた。確かにこの地下牢は上のようにゴチャゴチャしていないし、空気も幾分スッキリ澄んでいる気がした。しかしそれは最低限の物しか置いていないからに他ならない。
牢屋の場所へ来ると見張りの兵士がキレ良く敬礼をした。
「男と何か話せたか?」
一応聞いてみる。
「いいや、全くですね」
兵士は緊張感無くへらっと笑う。俺も微笑し返した。
この国は平和な国だ。今さら悪事に走ろうとか、人を陥れようとするような者は少ない。それだから鉄格子の個室は無人である。例の男を監禁していなければ、そもそもこのエリアは鍵を閉めてあるくらいだ。この比較的新米の兵士も地下牢に訪れるのは初めてだと話していた。
ランプを持ち静かに歩いていく。真っ暗な檻が並ぶ中、ひとつだけ明かりの灯る部屋がある。その中に物静かで動かない影が中央にあった。
「よう」
「……」
声をかけても返事は無い。
この男の素性は不明である。エセルが自身の使命のためこの城から逃げ出そうとした時に、この男はエセルをかばって毒矢で射抜かれた。
一応エセルからすれば命の恩人ということになる。しかし他国の人間だ。港を襲った船舶の船員がメルチの商人と嘘を名乗っており、この男も一員である可能性が高いのだ。
暗闇で目が冴えてきた。黒い丸だった影が人の形に見えてきて、この男が俯いているのが分かる。
「生きてるか?」
「……」
「生きてるよな。一食三人分の飯を食っていたんだ。少し太ったんじゃないか。体が重くて動けんか。それか喉まで太って声も出せんのか」
一向に返事をしないので俺は一人でケラケラ笑っていた。侮辱され怒ってでも良いから喋って欲しかったが、簡単には行かないようである。
こういう時に情を投げかけてやり取りするのは得意じゃない。俺はすぐに手が尽きて、しばらく男の前で胡坐をかいてじっとしていた。ちなみに忍耐勝負も苦手である。
やがて後ろから足音が近づいてくる。カイセイがやってきた。背後にはエセルも連れていた。
「この男、全然喋らんな」
「はい。私の時もそうでした」
二人して男の前でどうどうとため息をついている。コツコツと靴音を響かせながらエセルが檻に近づいて来た。
「お、お元気ですか? エセルです。あ、あの。港ではありがとうございました」
「おいおい、そういうのは後にしてくれ」
エセルが無許可で礼を言い出すと、黙り込んでいた男が突然反応を見せる。
「……エセル様?」
男は小声で呼びかけエセルが答えた。
「はい、エセルです。あなたのおかげでこのように生きています」
「本物なんですか?」
「はい? 本物ですよ?」
すると男は膝でずるずる歩いて来た。鉄格子の隙間からエセルのことを覗いているようだ。カイセイが気を聞かせてランプを二人の間に近づけた。俺からは意外に二枚目な顔が照らし出されて見えた。悪事など無縁そうな糸目の男であった。
「本物だ……」
男はぼんやり呟く。本物と口にしておきながら特に喜んだ様子も無い。それを俺はじっと見据えながら、男は実はあまりピンと来ていないのではないかと思っている。それかまさか見惚れているのでは無いだろうなと、男のカンなのか感じられた。
「もう十分見れただろう」
エセルの袖を引いて一歩下げさせる。ランプの明かりからは外れただろう。
すると男の目線は俺に向けられた。そして何があってか急に慌て出す。口をもごもごさせて、わなわな震えてもいた。何だ何だと思いながらエセルの身を男から遠ざけ、俺の方に引き寄せた。
「エセル様! そ、その男からは今すぐ離れて!」
男が鉄格子に掴みかかり、大声でそのようなことを言い出したのだ。突然の出来事にエセルは小さな悲鳴をあげて尻もちをついていた。しかし男は詫びも入れずに続けている。
「コイツは極悪人です!!」
騒ぎに兵士が駆け付けて来る。男はその後も「エセル様を返せ!」とひとりだけで発狂しているようであった。
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