福音よ来たれ

りりっと

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番外2-06 置き換え**※

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※以後、サブキャラとの絡み続く




「……、…………え」


 ぶわっとその顔が赤くなる。そしてカーリャはすぐさま首を横に振った。


「いや、いやいやいやっ、そんなこと、できないって……!」
「どうして?」


 好意を否定はしないのだなと、そう思いかけながらルザはその頬にキスを落とす。手で慣れたように乳房を揉みしだき、いつものように乳頭をくりくりと捏ねれば、困ったようにカーリャは眉を下げる。


「だって……そんなの、ルザに、酷い、し」
「僕は気にしないよ。僕だって、トコエに心を捧げているけど、身体はこうして使ってるわけだしね」


 すり、とその指が秘裂をなぞる。敏感な芯をゆっくりと擦られればびくびくと身体が震え、奥がじゅんと潤っていくのを感じる。


「……目を閉じてしてみようか」


 カーリャの目を閉じさせるように手で塞ぐ。そうしていると僅かに隣のカーテンが開かれ、エムリの手が出てくる。


「目隠しあるわよ」
「用意いいな君」


 一応空気は読んでいるのか、目隠しを渡すと手はカーテンの向こうへ戻っていく。
 恐れるように、けれどカーリャは自分から受け入れるように目を閉じる。その上に重ねるように黒の布をかぶせ、視界を奪ってしまう。


「……カーリャ」


 耳元で名前を呼ぶ。確かに、サンザと自分は話し方が似ている気がする。付け焼き刃でも、語調を和らげてサンザのように話しかける。


「大丈夫、怖がらないで」
「あ、うっ」


 指を秘裂へと滑り込ませ、ゆっくりとした動きで中を弄っていく。カーリャとは何度も交わったことがあるが、敢えて良い場所を探すようにじれったく指を動かした。


「んぅ、……ぁ、あっ……」
「ん、ここが好き?」
「ひゃっ」


 いつもより反応が良い気がする。びっしょりと濡れてしまっているそこを音を立てるようにかき回して、じわりじわりと高めるように触れていく。


「あんっ、そこ、ん、ひゃうっ、あぁ」
「綺麗だね、カーリャ」


 びくりと彼女の身体が震える。呼吸が乱れて、その唇が音もなくその名前を呼ぶ。
 ぐちゅぐちゅと指の動きを激しくし、責め立てる。そうすれば観念したように、カーリャは声を上げた。


「はっ、あ……っ、さ、サンザ、あぅっ、サンザぁっ」


 ルザの背に縋り、震えた声で名前を呼ぶ。それで箍が外れたのか、彼女は譫言のように繰り返す。


「さんざ、んんっ、あたし、は、あたしっ、……っ」
「うん」
「ん……、すき、ごめんね、あぁっ、サンザがすき、なの」


 好きとごめんを繰り返して、カーリャは涙を零す。きっとずっと抱えたまま口に出したことなどは無いのだろう。


「謝らなくていいんだよ」
「うん、あっ、あぁっ」
「もっとおれの名前を呼んで、カーリャ」
「んっ、はぁっ……、サンザ、ああっ、んん、い、いくっ……あぁ、ああっ!」


 きゅうっと中が激しく締まり、指をしゃぶり尽くす。ゆっくりと薄れていく快楽に不安になるのか、カーリャの腕に力が籠る。抱きしめ返し、ルザはゆっくりと目隠しを外してやる。


「……、ルザ……あたし……」
「うん、分かってるよ」


 慰めるようにその頭を撫でる。一瞬だけでも想いを口にしてしまったことで泣き出しそうになるカーリャに、優しい笑みを浮かべて言う。


「好きな人には、“好き”って、言って欲しいよね」
「っ、うん……」
「どんなに後ろめたいことがあっても……“愛してる”って」


 頭に浮かぶのは大好きな彼女の姿だった。自分に残された時間の短さを恐れ、想いを決して口にしようとしなかった人。


「うん……!」
「そう言ってくれたら、僕たちはどんな痛みにだって耐えられるのに……」


 トコエがあの時、愛してるとたった一言言ってくれた言葉だけで、地獄のような五年を生きてきたルザ。それと同じように、カーリャもサンザのためにずっと頑張ってきたのだろう。

 似ている。そう強く思った。


「大丈夫だよ、カーリャ。君みたいな素敵な女性が報われないわけないさ」
「ん……」


 小さく唇を重ねた後、ルザはその耳元で何かを囁く。それを聞いたカーリャは驚いたように目を見開いた。


「よし、じゃあ三人でしよう」
「待ってたわ!」


 すかさずカーテンが開き既に全裸で待機していたエムリが出てくる。だがルザは華麗に無視する。


「えっちょっとルザ……」
「今日は僕もハメ外しちゃおう。トコエが嫉妬でぷりぷり怒っちゃうくらい気持ちよくなってやる」


 これから離れていてもトコエを辱められると思うと自身は激しく昂り首をもたげる。そこにいつもの線引きをつけて、エムリに後ろから抱きしめられているカーリャの秘裂に押し当てた。


「今日はいっぱいしよ、ね?」


 とんでもない悪戯だと、そう思いながらも止めることなどできそうになかった。
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