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番外03-03 **※(3P)

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 この状況に興奮するべきなのかそれとも恥じらうべきなのか、混乱しながらもノイナはぞくぞくと身体が昂っていくのを感じる。
 しばしの休憩を挟んだあと、またゲブラーのものは抽挿を始める。さっきと同じように下腹部を押さえ込まれて、普段以上の快感を熱く硬い肉棒で教え込まれる。


「そう、その調子……、ここを、ぐりぐりして」
「あぁっ、んんぅ!」
「んっ、けっこう、難しいな……ほら、ぐりぐり」
「そこだめ、あっ、あたま、おかしくなるっ」


 またあっという間に昇ってしまう身体に首を横に振れば、ゲブラーが優しく頬にキスをしてくれる。空いているほうの腕できつくノイナを抱き締めると、甘ったるい声で囁く。


「何回かやらないと覚えられないから、今晩はいっぱい付き合ってね」
「んぇ、そんなぁっ」
「は……次は俺もイくから、一番奥で受け止めて」
「ふ、あっ、あぁ、んんっ、いくっ……」


 何度目かの絶頂に震えるのと同時に、ゲブラーも深く息を吐く。抑えられた下腹部ではっきりと彼のものが震えるのを感じ取って、どぷどぷと胎を精が満たしていく感触にまた軽くイってしまう。
 宣言通り、その晩はゲブラーがノイナの弱い場所を覚えられるまで、じっくりと行為は続いた。


「今日はノイナに腰の動かし方を教えようか」


 別の日にスタールはそう言った。ゲブラーの上に跨る彼女の腰を掴んで、こうするんだよと、下半身を揺らしてくる。


「自分で動けそう?」
「こ、これは、っ、むり……っ」


 奉仕の仕方ではあるものの、それはノイナにとっても甘美な刺激で、すぐに腰砕けになってしまう。


「じゃあ、このままで」
「ふぇ」
「ノイナってほんと、気持ちいいのに弱いんだから……ん、いくよ」


 スタールに腰を掴まれたまま、ゲブラーも上から突き上げるように腰を揺らし始める。二人の動きはずれることなく、的確にノイナの弱いところを刺激し続けて、普段以上の快感をもたらしていく。


「あふ、ぁ、あっ」
「それ、すっごいきもち……んっ、はは、ノイナも、顔すっごい、えっち」
「ふぁあっ、あぅっ」


 とっくに腰が抜けるほど気持ちよくて、軽い絶頂を何度も味わされているというのに、スタールに動かされている腰は止まらない。そのせいで溢れる快感が積み重なって、大きな波のようなものが見えてくる。


「このまま深く、イっていいよ、ノイナ」
「んんぅ、あっ、ふぁ、あああっ!」
「ん、搾り取られる……っ」


 恍惚とした表情でノイナは絶頂に震え、中のものをきつく締め付ける。精をねだるような収縮にゲブラーも笑みを溢して、我慢することなくたっぷりその胎の中に精を吐き出した。


「はぁ……んん……」
「上手にイけたね。とっても、可愛かったよ」
「んっ」


 優しくスタールに抱きしめられ、キスを交わす。相変わらず触れるだけのそれに酔っていれば、また彼の手がゆったりとノイナの腰を動かし始める。


「覚えられるまで、僕が教えてあげるから……もう一回」
「んんぅ、んっ」


 スタールの指導は的確で、それだけに二人に強烈な快感をもたらし続けた。数日おきの情事は今まで以上に甘やかなものとなった。
 それなりに指導の回数を重ねていくなかでも、スタールは決してノイナと身体を重ねたいとは言わなかった。ただ求められるまま、二人により快感を得られる方法を教え続けた。

 そんなある日。


「難しい」
「ふぇ…………」


 既に何度もイかされ続け、くたりと身体を横たえるノイナに対して、ゲブラーは眉根を寄せている。
 今は男性側の腰の動かし方というものを教わっているのだが、それがなかなか難しかった。ノイナのときのようにスタールに腰を動かしてもらったりもしたものの、一人で動くとなった途端うまくいかなくなるのだ。


「……」


 ノイナの中から自身を引き抜くと、ゲブラーは優しくノイナを抱き寄せた。疲れた彼女を労うように頬にキスをすると、スタールになにか小さいものを放った。


「お手本、見せてよ。……ノイナがいいって言ったら」
「へ……おてほん……?」
「ん、イヤ?」


 すっかり快感で蕩けたノイナは、スタールのほうを見た。
 遠回しな性行為の許可に、彼は顔を真っ赤にしてる。下腹部がはっきり分かるほど膨らみきっていて、渡されたゴムをもどかしげに指で弄んでいる。


「……そんな期待してる顔しちゃって」
「んぅ」
「まぁ、いいよ。俺以外のちんこで気持ち良くなるのも許してあげる。結果的には、ノイナのためだもんね」


 そう言ってゲブラーはノイナを向い合わせに抱きしめると、腰を上げさせる。既に何度かゲブラーの精を注がれたそこは白濁と愛液でぐっしょり濡れていて、慣らす必要もないほどに蕩けてしまっている。


「っ……」


 スタールは息を呑むと荒々しく服を脱ぐ。先走りでどろどろになっている男根に手早くゴムをつけて、すぐに彼女の中へと先端を擦り付けた。


「ほら、スタールとの初めてのセックス、ちゃんと集中して」
「ん、んっ」

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