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番外03-02 **※(3Pぎみ)
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そんな会話をしてからまたしばらくして。いつものようにゲブラーの指導をしてくれていたスタールは、帰ってきたノイナに笑みを浮かべて挨拶してくれる。
「おかえり、ノイナ」
「はい、ただいま戻りました」
ゲブラーにもただいまと言ってキスを交わす。すぐに台所に戻っていく彼の姿に和んでいると、スタールがじっとこちらを見つめているのに気づく。
「その、ノイナ」
「はい?」
「……き、キスしても」
「へ」
唐突なお願いに驚くも、ちらりとゲブラーのほうを見れば、彼は視線を合わせるもなにも言わない。きっと許可はとった、ということなのだろう。
あとはノイナがしたいかどうか。そんな意図を汲み取って、じわりと顔を赤くする。
スタールの顔をもう一度見れば、わずかに欲求が浮かんでいる。ノイナとキスがしたいと、本気でそう思っているのだろう。
「……いいですよ」
「っ、ん……」
おそるおそる触れ合う唇に、なぜかひどくドキドキしてしまう。さすがに舌は入ってこないが、それでもようやく得た感触を堪能するように、スタールの唇は何度も触れ合う。
「んんっ、……んぇ」
「あ、すまない、その……」
自然と密着させていた身体で、彼のそれが昂っていくのが分かってしまう。それに気づいたスタールは顔を真っ赤にして、慌てた様子でノイナから離れる。
「スタールのえっち。ノイナとキスしながらなに考えてたの」
「ち、違う、決してやましいことは……」
ノイナをうしろから抱きしめて、ゲブラーはジトッとした目でスタールを睨め付ける。だが彼は同じようにノイナの唇を味わうと、彼女に頬を寄せながら言う。
「あんた今晩泊まってったら」
「えっ」
それってもしかしてと、ノイナは声をあげる。
「つまり、さんぴー、ってこと……?」
「違うよ。まだ許してあげない」
(まだ、なんだ……)
それではなぜスタールを泊めるのかと、そうノイナは問いかけた。その問いにゲブラーはわずかに思案すると、珍しく悪戯な笑みを浮かべる。
「あんた、歴戦の天才諜報員なんでしょ? だったらさ、俺に夜のあれこれ教えてよ。ノイナともっと気持ち良くなりたいし、ノイナのことも気持ちよくしてあげたいんだよね」
「えぇっ!?」
さすがにそれはスタールに酷な頼みなのでは。心配になったノイナは、馬鹿なこと言ってますすいませんと謝ろうとした、が。
「……いいのかい?」
スタールの表情に浮かんでいるのは、期待と興奮、だった。
彼からすれば、ゲブラーのその誘いは好機だったのだろう。ノイナのあられもない姿を見ても自制心を持って耐えられると、その証明をするために。
「俺はいいけど、えっちはだめだよ」
「構わないよ」
「じゃあ、あとはノイナの気持ち次第だね」
「えっ……」
男二人に挟まれ、今晩は三人一緒でどうだと急に言われ、ノイナは混乱していた。
正直、恥ずかしい。しかしスタールには裸どころか、素股くらいまではしたことがあるし、彼の裸もばっちり見たことがある。恥じらいも、すごく今さらな気がする。
それに、スタールが嫌がっていないどころか、乗り気なのだ。そう考えると、ゲブラーも嫌がっていないのなら、応えたいとも思ってしまう。
「じゃ、じゃあ……しましょう、か」
「っ、分かった。夜が待ち遠しいね……」
「それなら早くご飯食べてお風呂入っちゃおうか」
その日の夕食は非常に静かだった。淡々と食事を済ませた三人はそれぞれ入浴をして、夜が更けるのを待った。
そしてベッドの上。
また以前のように二人に身体を弄られるのかと思えば、スタールは本当に指導員として同席しているといった感じだった。
裸のゲブラーとノイナに対して彼は服を脱がず、二人が身体を重ねるのにも文句を口にすることもなかった。
「ノイナは潮を吹きやすい身体だからね、挿入ってるときに、ここを、こう抑えて」
ゲブラーにうしろから抱きしめられながら、恥じらいつつも両足を開いているノイナに、スタールはそっと手で触れる。重なっている下腹部を優しくさすったあと、そこを圧迫するように少しだけ手を押し込んだ。
「んぅ……」
「このまま動いて」
「こう……?」
「ひゃうっ」
圧迫されているせいか、抽挿が始まるとゲブラーの男根が動くのがよりはっきりと分かる。それに、彼のものが敏感ななにかをいっそう刺激して、びりびりと甘やかな快感が身体を駆け抜けていく。
「気持ちいい? ノイナ、中すっごい、うねってる」
「んぅっ、あっ、あぅっ」
「ここ、そんなにイイんだ……」
スタールが手で抑えているところを覚えるように、ゲブラーも彼女の下腹部を撫でてくる。
「一回イこっか、スタールも見ててくれるって」
「や、そんなこと、言わない、でっ」
「ん……恥ずかしがらないで、僕もノイナがイくところ、見たいな」
二人分の視線に晒されて、それでも気持ちいいのが止まらず、ノイナはすぐに果ててしまう。ぷしゅっと尿道から潮を吹きながら、がくがくと下半身が激しく震える。
「次はゲブラーが自分でやってみよう」
「ん、ここ、だよね」
(な、なんか……性教育、みたい……)
「おかえり、ノイナ」
「はい、ただいま戻りました」
ゲブラーにもただいまと言ってキスを交わす。すぐに台所に戻っていく彼の姿に和んでいると、スタールがじっとこちらを見つめているのに気づく。
「その、ノイナ」
「はい?」
「……き、キスしても」
「へ」
唐突なお願いに驚くも、ちらりとゲブラーのほうを見れば、彼は視線を合わせるもなにも言わない。きっと許可はとった、ということなのだろう。
あとはノイナがしたいかどうか。そんな意図を汲み取って、じわりと顔を赤くする。
スタールの顔をもう一度見れば、わずかに欲求が浮かんでいる。ノイナとキスがしたいと、本気でそう思っているのだろう。
「……いいですよ」
「っ、ん……」
おそるおそる触れ合う唇に、なぜかひどくドキドキしてしまう。さすがに舌は入ってこないが、それでもようやく得た感触を堪能するように、スタールの唇は何度も触れ合う。
「んんっ、……んぇ」
「あ、すまない、その……」
自然と密着させていた身体で、彼のそれが昂っていくのが分かってしまう。それに気づいたスタールは顔を真っ赤にして、慌てた様子でノイナから離れる。
「スタールのえっち。ノイナとキスしながらなに考えてたの」
「ち、違う、決してやましいことは……」
ノイナをうしろから抱きしめて、ゲブラーはジトッとした目でスタールを睨め付ける。だが彼は同じようにノイナの唇を味わうと、彼女に頬を寄せながら言う。
「あんた今晩泊まってったら」
「えっ」
それってもしかしてと、ノイナは声をあげる。
「つまり、さんぴー、ってこと……?」
「違うよ。まだ許してあげない」
(まだ、なんだ……)
それではなぜスタールを泊めるのかと、そうノイナは問いかけた。その問いにゲブラーはわずかに思案すると、珍しく悪戯な笑みを浮かべる。
「あんた、歴戦の天才諜報員なんでしょ? だったらさ、俺に夜のあれこれ教えてよ。ノイナともっと気持ち良くなりたいし、ノイナのことも気持ちよくしてあげたいんだよね」
「えぇっ!?」
さすがにそれはスタールに酷な頼みなのでは。心配になったノイナは、馬鹿なこと言ってますすいませんと謝ろうとした、が。
「……いいのかい?」
スタールの表情に浮かんでいるのは、期待と興奮、だった。
彼からすれば、ゲブラーのその誘いは好機だったのだろう。ノイナのあられもない姿を見ても自制心を持って耐えられると、その証明をするために。
「俺はいいけど、えっちはだめだよ」
「構わないよ」
「じゃあ、あとはノイナの気持ち次第だね」
「えっ……」
男二人に挟まれ、今晩は三人一緒でどうだと急に言われ、ノイナは混乱していた。
正直、恥ずかしい。しかしスタールには裸どころか、素股くらいまではしたことがあるし、彼の裸もばっちり見たことがある。恥じらいも、すごく今さらな気がする。
それに、スタールが嫌がっていないどころか、乗り気なのだ。そう考えると、ゲブラーも嫌がっていないのなら、応えたいとも思ってしまう。
「じゃ、じゃあ……しましょう、か」
「っ、分かった。夜が待ち遠しいね……」
「それなら早くご飯食べてお風呂入っちゃおうか」
その日の夕食は非常に静かだった。淡々と食事を済ませた三人はそれぞれ入浴をして、夜が更けるのを待った。
そしてベッドの上。
また以前のように二人に身体を弄られるのかと思えば、スタールは本当に指導員として同席しているといった感じだった。
裸のゲブラーとノイナに対して彼は服を脱がず、二人が身体を重ねるのにも文句を口にすることもなかった。
「ノイナは潮を吹きやすい身体だからね、挿入ってるときに、ここを、こう抑えて」
ゲブラーにうしろから抱きしめられながら、恥じらいつつも両足を開いているノイナに、スタールはそっと手で触れる。重なっている下腹部を優しくさすったあと、そこを圧迫するように少しだけ手を押し込んだ。
「んぅ……」
「このまま動いて」
「こう……?」
「ひゃうっ」
圧迫されているせいか、抽挿が始まるとゲブラーの男根が動くのがよりはっきりと分かる。それに、彼のものが敏感ななにかをいっそう刺激して、びりびりと甘やかな快感が身体を駆け抜けていく。
「気持ちいい? ノイナ、中すっごい、うねってる」
「んぅっ、あっ、あぅっ」
「ここ、そんなにイイんだ……」
スタールが手で抑えているところを覚えるように、ゲブラーも彼女の下腹部を撫でてくる。
「一回イこっか、スタールも見ててくれるって」
「や、そんなこと、言わない、でっ」
「ん……恥ずかしがらないで、僕もノイナがイくところ、見たいな」
二人分の視線に晒されて、それでも気持ちいいのが止まらず、ノイナはすぐに果ててしまう。ぷしゅっと尿道から潮を吹きながら、がくがくと下半身が激しく震える。
「次はゲブラーが自分でやってみよう」
「ん、ここ、だよね」
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