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37-03 **※(女性優位ぎみ)

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「挿れますよ……ふ、んっ」


 ゲブラーの顔を自分の浅い谷間に押し付けながら、反り勃つ男根を秘裂に擦り付ける。座っている彼に跨るため身体は密着して、ひどく動きづらかった。
 それでも、しっかりと手で補助しながら腰を下ろせば、ずぷずぷと彼のものは中へと呑み込まれていく。浅く先端が入り込んだところで一気に腰を下ろせば、ぐうっと最奥まで突き刺さる。


「ひぁうっ」
「んぐっ……」
「は、あっ……全部、入っちゃいました、ん」


 触れるだけのキスをすると、ゆっくりと彼女は腰を上げた。下腹部に力を入れて中のものを締め付ければ、ゲブラーの口からもどかしげな息が溢れる。


「いつでも出して、いいですよ、ふっ、私の中、好き……ですもん、ね?」
「うっ、く……んんっ」
「はぁっ、なか、ぴくぴくして、あっ、奥の一番、きもちいところに、当たってますっ」


 甘ったるい声で卑猥な言葉を囁けば、ゲブラーはもどかしそうにガチガチと拘束された手を動かす。吐精を我慢するようにきつく歯を食いしばって、ノイナの顔を直視できないとでも言うかのように目を瞑っている。


「っ、ゼルス」
「う、」
「我慢、しないでください、んんっ、なかにいっぱい、欲しいです」
「待って、ノイナ……っ」


 顔をあげさせて、彼女の唇が彼の唇を奪う。最中もねっとりと雌雄を交わらせながら、舌を口に捩じ込んでいやらしく舐め上げる。


「んんふ、んっ、んぁ……目、閉じないで、ちゃんと見て」
「んぅ、んぁ、ぁ……っ」
「ふふ……やっと、目が合った」
「うぅ……!」


 こんな情事の最中だというのに柔らかく笑うノイナを見て、ゲブラーはひどく苦しそうに呻いた。彼の頭の中は激しすぎる興奮とノイナに求められている幸福感でいっぱいで、もう息をするのも苦しくなってしまいそうだった。


「すきです、んっ、ゼルスとするのも、ふ、ぁあっ、なか、いっぱいにしてもらうのも……ゼルスも」
「ノイナ、ノイナぁ……っ」
「だから、我慢せずに、一番奥に」


 絶頂が近づいてくる感覚に喘いで、それでも必死にノイナは口を動かした。


「大好きな貴方のせーし……いっぱい出して……っ」
「んっぐ、うぅ……!」
「ん、イくっ、ひゃうっ」


 ぐっと腰を下ろし、彼の切っ先が深く最奥を抉って、我慢できずにノイナは果ててしまう。それとほぼ同時に彼も絶頂を迎えて、勢いよく精を胎の中へと吐き出していく。
 中出しの快感に恍惚としながら、彼女は強く彼を抱きしめて頭を撫でた。何度も恋しそうにキスをして、想いを伝えるようにぐいぐいと腰を押し付ける。


「は、はぁ……っ」
「ゼルス……」
「んっ」


 ねっとりと交わった唇に、蕩けた表情をしたゲブラーはぼうっとノイナを見つめる。口端からは唾液を溢して、物欲しそうに自分から舌を伸ばした。


「んんっ、んむ……ふ」


 乞われるまま舌を絡み付かせて、優しく頬を撫でて、口を離そうとすれば、彼はひどく寂しそうな顔をする。それが可愛くて、ノイナもまた愛おしそうに彼を見つめた。


「私のこと、好き、ですよね?」
「ん、すきっ、ノイナ、大好き……」
「じゃあ、私に懐柔、されてくれますか?」
「される、ノイナの言うこと全部聞く」
「良かった」


 もう一度深く唇を合わせて、まだ中で興奮し切ったままの怒張を強く締め付ける。再び浅く腰を動かし始めれば彼はノイナに甘えるようにすり寄ってきて、またがちがちと手錠のはまった手を動かした。


「これで、ゼルスは全部、私のものです。分かりましたか?」
「うん、俺の全部、ノイナにあげる…………だから」


 そこですっと、彼女の背中に温かい手のひらが触れ、強く抱きしめられる。ん、とノイナが首を傾げればゲブラーはいやらしく笑って、彼女の臀部を揉みしだいた。


「ノイナの全部も、俺のものだよねぇ?」
「あ、あれ?」
「はぁー……さてさて、と」


 がっしりとノイナを抱きかかえた状態で、ゲブラーは器用に足の拘束を外した。そして繋がったままの彼女を抱き上げて、ベッドに向かう。


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