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30-02 *

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(ほ、ほんとに射精しないよう頑張ってる……!)


 なぜかノイナも顔が熱くなって、勘違いで生まれてしまったこの状況に混乱する。


「ゲブラー? 出しても、いいんですよ?」
「んっ……は、言葉責めしようだなんて、あんたも随分、染まってきたんじゃない……?」
「えっ」
「ちょっと、危なかったけど……」
(危なかったんだ……)


 やはりゲブラーは我慢するものを射精だと勘違いしている。出していいと言っても、ノイナが早く降参しろと言っているようにしか聞こえないようだ。
 ならこの我慢比べは、どうやったら終わるのだろう。そう疑問に思いながらも、ノイナは自分が興奮してしまっていることに気づいた。


(もうちょっとだけ……)


 手や口で愛撫するのをやめ、ノイナはゲブラーの上に跨った。ぴんとそそり勃つ屹立の切っ先を、彼に見えるように秘処に擦り付けた。だが挿入はせずに、愛液で濡れたそこで男根全体を撫でる。


「んっく」
「痛く、ないですか?」


 そのまま彼の腹部のほうに屹立を倒して、いやらしく腰を前後に揺らしながらゆるゆると愛撫する。愛液でぬかるんだそこは男根と触れ合うたびにくちゅくちゅと音を立てて、物欲しそうにひくひくと震えている。それがゲブラーにも伝わるのだろう、先程よりは刺激の弱い愛撫でも、興奮が止まらない様子で荒く息を吐き出す。


「ん、ふっ、すごい、先走りが、いっぱい垂れて……」
「く……んんっ、んっ」
「ゲブラーのお腹、びっしょり、濡れて」


 限界が近いのか、鈴口から溢れてきた透明な液体はゲブラーの腹部を濡らして、彼の鍛えられた身体を伝っていく。膣口で感じる彼のものもびくびくと震えていて、今にも射精してしまいそうだった。


「ゲブラー、もう」
「そういえばさ」


 必死に耐えていたゲブラーは突然そう言うと、ノイナの太ももを撫でた。


「ノイナに触っちゃダメとは、言ってなかったよねぇ」
「ふぇ? え、きゃんっ」


 男根と秘処の間にゲブラーの指が潜り込んできたかと思えば、彼の指はぬるりと容易く中に入り込んできて、慣れた様子でノイナの弱い場所を弄り始める。


「ちょ、あっ、ゲブラーっ」
「どうしたのノイナ、腰が止まってるよ。そんなびくびく腰震わせちゃって、まだちょっと触っただけなのにイっちゃいそうなの?」


 完全に腰は鋭い快感で跳ね上がってしまって、下ろすことができない。ぐりぐりと絶えず尿道側の膣壁を捏ね回されれば、興奮しきった中は早くも限界が近くなり、彼の指をもどかしげに締め付け始めてしまう。


「あんっ、や、その触り方、だめ、でちゃうっ、またでちゃ、うぅっ」
「もう中すごいうねって、ほら、イっちゃいなよ……!」
「だめっ、だめぇっ、ひぅううっ!」


 貫かれるような絶頂に声を上げるのと同時に、ぷしゅっと潮が吹き出す。だがゲブラーの手は止まらず弱いところを嬲って、調子に乗ってしまったノイナを責め続ける。


「やぁっ、て、とめて、くださ、ぁあぅっ」
「なぁに、分かんない」
「ひあぁっ、あっ、イってるっ、イっへる、からっ」
「ん? 挿れてほしいの?」


 仕返しのように止まらない愛撫に、またきゅんきゅんと彼女の中は震え始める。大きくなっていく快感ががくがくと腰を震わせて、口からはだらしない喘ぎ声が漏れていく。


「あぁあっ、あんっ、またイく、いきゅっ、いっんんぅ……!」
「ほらノイナ、終わりにしないとずっとイかせちゃうよ」
「そんな、あっ、ずるいっ、だめぇっまた、またふいちゃっ」


 びくりと大きく腰が震えて、また尿道から潮が出てしまう。それでも止まらない手にノイナは彼に縋って、なんとか口を動かした。


「なか、んぅっ、なか、挿れて、くださ、あんんっ」
「挿れるだけ……?」
「うぅっ、なかで、いっぱいっ」


 喘ぎながら必死にねだるノイナを、ゲブラーは心底愛おしそうに見つめる。震える唇を指でなぞって、愛でるようにその頬を撫で回した。


「なかに、いっぱい出して、ぁふっ、あっ、あぁあっ!」
「また潮吹いちゃって、かわいい……それじゃあ、ノイナのお望み通り」

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