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14-01 たぶん大丈夫な日なので**

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 大きく足を開かせられ、股座には男の頭があった。しつこいほどに敏感な秘芯を舐め回し、何度も指で中を弄りながら、興奮し切った様子で彼女に触れていた。
 新品だったショーツやストッキングも愛液と潮でぐっしょり濡れて、ぴったりと肌に張り付いてしまっている。けれど、もはやそれすらも気にならなかった。


「ふぅ、ぁ、あぁうっ」


 びくりと、何度目かの絶頂に身体は跳ねて、ぷしゅっと潮を吹き出す。それもしっかりと口で受け止めて飲み込んだゲブラーは、ようやくそこから顔を離した。


「これくらいすれば十分かな……ふふ、すっかり潮吹くの癖になっちゃったね」
「それ、はっ、ゲブラーが、そういう触り方をするから、です」
「そういうことにしといてあげる。さ、挿れるよ」


 そう言ってゲブラーはずっとお預けにしてきた男根にゴムを付けようとする。だがその手をノイナが止める。


「なに?」
「えっと……私に、やらせて、ください」
「へぇえ、じゃあお願いしようかなぁ」


 満足げに笑うゲブラーから視線を逸らして、ノイナはゴムを受け取る。そして袋から出したゴムを口にした。


「ん?」


 一瞬なにをしているのか分からなかったゲブラーは、次の瞬間には興奮で笑みを歪ませる。
 ゴムを口に咥えたノイナは身を伏せると彼の男根に顔を近づけ、器用に先端を捉えた。ゆっくりと彼女が男根を口に咥えるのと同時に、しゅるしゅるとゴムが装着されていく。奥深くまで咥え込んだあと、顔を上げてきちんとできたかノイナは確認した。


「よし……」
「どこでそんなの覚えてきたの?」
「調べたんですよ。恥ずかしいから聞かないでくださ、っわ」


 身体を起こせばゲブラーは盛った様子ですぐに迫ってきて、彼女の唾液に塗れた男根を、びしょびしょのそこに擦り付けてくる。


「あ、待ってください、ゲブラー」
「なに。焦らさないでよ、限界なの」
「そうじゃなくて」


 恥ずかしげにノイナは眉根を寄せると起き上がる。彼の両肩を押して、自分の指でいやらしく自分の大事なところを擦って見せる。


「わっ、私が……挿れますから」


 ノイナの言葉にゲブラーはにっこりと笑って、もはやなにも言わない。大人しくベッドに横になると、しっかりと挿入する様を見るためか少し上半身を起こした。


「ふぅ……」


 大きく深呼吸をして、ノイナは元気な屹立に手をそわせると、秘裂を指で広げたまま先端をこすりつける。亀頭と膣口にキスをさせるように、自分の腰をゆらゆらと揺らしてゲブラーに見せつけた。


「っ、はやく、ノイナ」


 我慢の限界なのか、ひどく物欲しそうな声でゲブラーは言う。それに応えるように彼女はゆっくりと腰を落として、ずぷずぷと彼のものを自分の中に収めた。


「んっ、んぅ……ふ」


 しっかり奥深くまで挿入したところで、なるべく下腹部に力を入れる。そうすればゲブラーは小さく呻いて、いやらしくノイナの臀部をさすった。


「さ、動いて……」
「はぁ……、はいっ」


 力を緩めないまま、ノイナはゆっくりと腰を上げていく。キツく中を締め付けようとしながらも、立派のものが引き抜かれていく感触に、思わず腰が抜けそうなほど気持ち良くなってしまう。けれどそれにも耐えて、抜きかけたところで一気に腰を落とした。


「ふぁあんっ、んっ」


 甘い声が出てしまったことに恥じらいつつも、すぐにノイナはまた腰を上げる。快楽に侵されながらもしっかりと腰遣いを緩めずに、自分から彼のものを食らいにいった。
 腰をくねらせて、恍惚とした表情を晒して、ノイナは淫らに彼を求めた。腰を下ろすたびに切っ先が最奥を抉って腰が跳ねて、重くなった身体を持ち上げればかさのある部分がずるずると中を引っ掻き回した。


「は、んっ……すっご」
「うっ、んぁ、あぅっ、んんふっ」
「そんな激しく、腰振っちゃって、……ほんとに、欲求不満だったんじゃ、ないの?」


 自分の上で跳ねるノイナをいやらしい目で見つめながら、ゲブラーは彼女の胸元に手を伸ばした。ベビードール越しの乳頭はわかりやすいほどに主張していて、擦れるせいか少し赤くなっている。


「んっ、そんな、ことっ」
「そこは、欲求不満だったって、言ってよ。俺ばっかりが、あんたとシたいって、思ってるみたいじゃん」
「それは、……はぅっ、貴方が普段から、爛れた生活してるから、ですっ」
「あ、言ったな……っ、ふふ」
「んっく、ひゃ、んっ、そこ、触らないで……っ」


 薄っぺらい生地越しにこりこりと乳首を指でこね回されて、ノイナはもどかしげに身を屈めてしまう。ぴんと軽くひっぱられて、いやらしく扱かれて、その快感に早くも絶頂が近くなってくる。


「そもそも、さっきのゴムの付け方だって、男の跨り方だって、絶対勉強したでしょ? あんた、前はそんなこと知らなかったし、もっと下手だった」
「そ、そりゃ、あんっ、んぅ」
「……まさか、俺以外の男に、習ったりしてないよね」
「きゃっ」


 なにかを想像したゲブラーは低い声でそう言うと、少しきつめにノイナの乳頭を指で摘み上げた。止まりかけた彼女の腰を突き上げて動かして、最中も構わず胸を弄くり回し続ける。


「一人で、練習、しただけ、ですっ」
「どうやって?」
「それ、はっ、ぁうっ、おっ、玩具、買って、その」
「ふぅん」


 一転して笑みを浮かべたゲブラーはようやく彼女の胸から手を離した。かと思えばノイナの腰を掴んで、がつがつと激しく突き上げてくる。


「ひぁっ、あっ、だめ、動い、ちゃっ」
「今度、実演してもらおうかな、ノイナがディルドにゴムつけて、跨ってるところ……あは」
「も、もうっ、これじゃ」
「俺が動きたいの、我慢できない……、んっ、ほら」


 片手で彼女の腕を引いて、ゲブラーはノイナを抱き寄せる。


「しっかり俺を抱きしめて、ノイナ」
「んぅ、んっ」
「そう、いい子だね……」


 ぴったりと肌をくっつけながら、ノイナは強くゲブラーに抱きついた。ぐちゅぐちゅと激しく交わり続ける音を聞いて、耳元で彼が息を荒くするのに痺れて、そのまま一直線に限界を迎える。

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