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ゲブラーの命を狙う者は多い。難しい暗殺ばかりを請け負っている男だ、彼を恨んでいるような者はやばい人間ばかりだろう。ただ普通に争って勝てる相手ではないため、彼の弱みを血眼になって探している者もいるはずだ。
下手をすれば、自分がその弱みになってしまうかもしれない。今更になってそれを理解して、ノイナは苦笑がもっと引き攣ってしまいそうになる。
「俺はあんたが人質に取られても助けないよ」
「えっ、ひどい!」
「あんたが殺されたって、俺はなにも……」
いつもの軽薄そうな笑みを浮かべていたゲブラーは、そこで言葉に詰まる。どうしたのかと視線で訴えかければ、彼はじっと壁を見つめたままだ。
もしかして現在進行形でライフルで狙われているのか、そう思ってそわそわしていると、突然彼に下腹部を触られる。
「うぇっ」
「まぁ、あんたの身体は惜しいから命だけは助けてあげるよ」
「命以外のなにが損なわれるんですかね……」
「さぁ。なるべく優しく扱ってくれる殺し屋に捕まるといいね」
本当にこの男は自分の身体以外興味がないんだなと、思わずノイナはため息をついてしまいそうになる。今こうして生かしてもらっているのも、運命的とも呼べるような身体の相性が理由だ。
(ゲブラーは私のこと、本当に良い穴してる玩具くらいにしか……でも)
先ほどよりかは冷静になった頭で、ノイナは考え始める。引っかかるのはやはり、今日一番の話題のネックレスだ。
(つけてないだけであんなに不機嫌になって、質に入れたんじゃないかってあんなに怒って……それに、ネックレス、ダイヤモンド……)
贈り物としては定番だ。特に男性から女性に贈るものとして。といっても、あんな高価なものを渡されれば、相当ぶっとんだ金銭感覚の女性でなければ喜びはしないだろう。
「ねぇ、ゲブラー?」
「なに」
「あの、ダイヤのネックレスって……盗品、じゃないですよね?」
「は? 俺があんたに盗品渡すわけないでしょ」
(ということは)
正真正銘、あれはゲブラーがどこかの店で買ったもの、ということだ。
思えば鑑定してもらったときも、店の人は特になにも言っていなかった。それなりに高価な宝石というものは、盗品かどうかも簡単に分かってしまうものだ。
もしかして。少しだけ浮ついた予想になってしまうが、ノイナは考えてしまう。あのネックレスは本当に、ゲブラーが純粋に自分のために選んで贈ってくれたものなのではないかと。
「どうして、ネックレスなんて買ったんですか?」
「え?」
「いや、その……なんとなく、どうして買ったのかなぁって。だってあんなに高くて、ダイヤのネックレスなんて、ゲブラーが自分でつける用でもないじゃないですか」
普段シンプルな装いをしている彼は、アクセサリーの類はつけていない。もしかしたら他に懇意にしている女性なんかがいるのかもしれないが、ならばノイナに渡す必要はないだろう。
「……たまたま店に行って」
「たまたま」
「綺麗だなって思って買った」
「な、なるほど」
直感的な行動、ということか。それで札束をぽんと出せるあたり、本気でゲブラーの金銭感覚は狂っている。
だが思い返してみれば、以前チンピラの肩を外したときも大金を渡していたのだった。彼にとってはあの程度、端金ということか。
「だったら、どうして私に、くれたんですか?」
「んー、その日いっぱい楽しめたから」
「あっ、お駄賃代わり……?」
呆気なく予想がボロボロと崩されていき、ノイナは思わず俯いてしまう。
だがそれでも、よくよく考えてみればおかしい。そんな適当な意図でノイナにプレゼントしたというのなら、どうしてつけていないことに対してあそこまで怒ったのか。お駄賃代わりだったなら、別に質に入れて換金したとしても気にしないだろう。
(そう、絶対おかしい! だってゲブラーは、仕事着でもつけられるって言ってたもの!)
遠回しに聴き続けても、ゲブラーは適当に返事をするだけだろう。そう思ったノイナは意を決して、直球で彼に尋ねた。
「本当は……最初から私にプレゼントしようと思って買ってくれたんじゃないんですか?」
「なんでそう思ったの」
「だって、そうでしょう? 他のアクセサリーじゃなくて、わざわざネックレスなのも服で隠れるからとも言えますし……」
指輪はともかく、他にもアクセサリーはある。それでもネックレスを選んだのは、やはりそこに意図があったからのように思えるのだ。
「ゲブラーだって、仕事着でもつけられるって、そう言ってたじゃないですか」
「…………」
「だから……本当は、いろいろ考えて選んでくれたのかなぁって」
なぜこの話を直接ゲブラーに聞こうと思ったのか、理由は単純だ。
もしも本当にゲブラーがあれをわざわざノイナのために選んだのだとしたら、身につけていなかったことに対して多少なりとも罪悪感があるからだ。
もちろん、贈り物だとちゃんと言わなかった彼にも責はあるが、それでもノイナはゲブラーの厚意を無駄にしてしまった気がして、申し訳なく思ってしまったのだ。
黙り込むゲブラーに、もしかして本当にと、ノイナは驚いてしまう。なぜか緊張して、どきどきと胸が高鳴り始める。
無表情だったゲブラーはじっとノイナを見つめる。そしてにこっと微笑むと、ノイナの頬をつんと突いた。
「そんなわけないじゃんバーカ」
「えっ」
「そんなことまで考えちゃって恥ずかしい。自意識過剰なんだねぇ、ノイナって」
嘲るようにそう言い放ったゲブラーに、ノイナは唖然としてしまう。だが自意識過剰だと煽られたことに対して恥ずかしさを感じるよりも、彼女は先に怒りを覚えた。
そう、カチンと来たのだ。だから彼女は言い返した。
「そうですか! だったらあのネックレスは永遠に私の家の金庫で眠らせておくとします!」
「はぁ!?」
「お駄賃なんでしょう? なら私がどう扱おうと私の勝手じゃないですか!」
いつぞやのゲブラーの言葉をそっくりそのまま返して、ノイナはふんと鼻を鳴らした。いつも傍若無人に振る舞うゲブラーに対して、ようやく仕返しができた気がしてスッキリする。
だがゲブラーの表情を見たノイナは驚いてしまう。彼は今まで見たことないほど不機嫌そうな顔をして、けれどどこか悲しそうにも見える表情で、ノイナを睨んでいたからだ。
「ゲブラー」
「あっそう、勝手にすればいいよ!」
そんな捨て台詞を残して、ゲブラーは出て行ってしまう。あまりにも唐突な行動に、ノイナは静かになった部屋でしばらくぽかんと座っていた。
「ゲブラーの言動が子供っぽいのは分かってたけど、まさかこれほどとは……」
怒って出て行ってしまうなんて、とても成人男性の行動とは思えない。そもそも、プレゼントひとつでどうしてこうも話が捻じ曲がってしまうのか。
けれどノイナは、子供じみたゲブラーの言動が悪いのだと、そう簡単に片づけられなかった。出ていく間際の彼の表情は、せっかく贈ったプレゼントをちゃんと受け取ってもらえなかったと、そんな悲しみが見えたような気がしたからだ。
「…………ちょっと、言いすぎちゃった、かも」
ずきずきと胸が痛んで、ノイナはその場に蹲った。よく分からない喪失感でいっぱいになって、静まり返った部屋が、また無性に寂しく思えた。
12 了
下手をすれば、自分がその弱みになってしまうかもしれない。今更になってそれを理解して、ノイナは苦笑がもっと引き攣ってしまいそうになる。
「俺はあんたが人質に取られても助けないよ」
「えっ、ひどい!」
「あんたが殺されたって、俺はなにも……」
いつもの軽薄そうな笑みを浮かべていたゲブラーは、そこで言葉に詰まる。どうしたのかと視線で訴えかければ、彼はじっと壁を見つめたままだ。
もしかして現在進行形でライフルで狙われているのか、そう思ってそわそわしていると、突然彼に下腹部を触られる。
「うぇっ」
「まぁ、あんたの身体は惜しいから命だけは助けてあげるよ」
「命以外のなにが損なわれるんですかね……」
「さぁ。なるべく優しく扱ってくれる殺し屋に捕まるといいね」
本当にこの男は自分の身体以外興味がないんだなと、思わずノイナはため息をついてしまいそうになる。今こうして生かしてもらっているのも、運命的とも呼べるような身体の相性が理由だ。
(ゲブラーは私のこと、本当に良い穴してる玩具くらいにしか……でも)
先ほどよりかは冷静になった頭で、ノイナは考え始める。引っかかるのはやはり、今日一番の話題のネックレスだ。
(つけてないだけであんなに不機嫌になって、質に入れたんじゃないかってあんなに怒って……それに、ネックレス、ダイヤモンド……)
贈り物としては定番だ。特に男性から女性に贈るものとして。といっても、あんな高価なものを渡されれば、相当ぶっとんだ金銭感覚の女性でなければ喜びはしないだろう。
「ねぇ、ゲブラー?」
「なに」
「あの、ダイヤのネックレスって……盗品、じゃないですよね?」
「は? 俺があんたに盗品渡すわけないでしょ」
(ということは)
正真正銘、あれはゲブラーがどこかの店で買ったもの、ということだ。
思えば鑑定してもらったときも、店の人は特になにも言っていなかった。それなりに高価な宝石というものは、盗品かどうかも簡単に分かってしまうものだ。
もしかして。少しだけ浮ついた予想になってしまうが、ノイナは考えてしまう。あのネックレスは本当に、ゲブラーが純粋に自分のために選んで贈ってくれたものなのではないかと。
「どうして、ネックレスなんて買ったんですか?」
「え?」
「いや、その……なんとなく、どうして買ったのかなぁって。だってあんなに高くて、ダイヤのネックレスなんて、ゲブラーが自分でつける用でもないじゃないですか」
普段シンプルな装いをしている彼は、アクセサリーの類はつけていない。もしかしたら他に懇意にしている女性なんかがいるのかもしれないが、ならばノイナに渡す必要はないだろう。
「……たまたま店に行って」
「たまたま」
「綺麗だなって思って買った」
「な、なるほど」
直感的な行動、ということか。それで札束をぽんと出せるあたり、本気でゲブラーの金銭感覚は狂っている。
だが思い返してみれば、以前チンピラの肩を外したときも大金を渡していたのだった。彼にとってはあの程度、端金ということか。
「だったら、どうして私に、くれたんですか?」
「んー、その日いっぱい楽しめたから」
「あっ、お駄賃代わり……?」
呆気なく予想がボロボロと崩されていき、ノイナは思わず俯いてしまう。
だがそれでも、よくよく考えてみればおかしい。そんな適当な意図でノイナにプレゼントしたというのなら、どうしてつけていないことに対してあそこまで怒ったのか。お駄賃代わりだったなら、別に質に入れて換金したとしても気にしないだろう。
(そう、絶対おかしい! だってゲブラーは、仕事着でもつけられるって言ってたもの!)
遠回しに聴き続けても、ゲブラーは適当に返事をするだけだろう。そう思ったノイナは意を決して、直球で彼に尋ねた。
「本当は……最初から私にプレゼントしようと思って買ってくれたんじゃないんですか?」
「なんでそう思ったの」
「だって、そうでしょう? 他のアクセサリーじゃなくて、わざわざネックレスなのも服で隠れるからとも言えますし……」
指輪はともかく、他にもアクセサリーはある。それでもネックレスを選んだのは、やはりそこに意図があったからのように思えるのだ。
「ゲブラーだって、仕事着でもつけられるって、そう言ってたじゃないですか」
「…………」
「だから……本当は、いろいろ考えて選んでくれたのかなぁって」
なぜこの話を直接ゲブラーに聞こうと思ったのか、理由は単純だ。
もしも本当にゲブラーがあれをわざわざノイナのために選んだのだとしたら、身につけていなかったことに対して多少なりとも罪悪感があるからだ。
もちろん、贈り物だとちゃんと言わなかった彼にも責はあるが、それでもノイナはゲブラーの厚意を無駄にしてしまった気がして、申し訳なく思ってしまったのだ。
黙り込むゲブラーに、もしかして本当にと、ノイナは驚いてしまう。なぜか緊張して、どきどきと胸が高鳴り始める。
無表情だったゲブラーはじっとノイナを見つめる。そしてにこっと微笑むと、ノイナの頬をつんと突いた。
「そんなわけないじゃんバーカ」
「えっ」
「そんなことまで考えちゃって恥ずかしい。自意識過剰なんだねぇ、ノイナって」
嘲るようにそう言い放ったゲブラーに、ノイナは唖然としてしまう。だが自意識過剰だと煽られたことに対して恥ずかしさを感じるよりも、彼女は先に怒りを覚えた。
そう、カチンと来たのだ。だから彼女は言い返した。
「そうですか! だったらあのネックレスは永遠に私の家の金庫で眠らせておくとします!」
「はぁ!?」
「お駄賃なんでしょう? なら私がどう扱おうと私の勝手じゃないですか!」
いつぞやのゲブラーの言葉をそっくりそのまま返して、ノイナはふんと鼻を鳴らした。いつも傍若無人に振る舞うゲブラーに対して、ようやく仕返しができた気がしてスッキリする。
だがゲブラーの表情を見たノイナは驚いてしまう。彼は今まで見たことないほど不機嫌そうな顔をして、けれどどこか悲しそうにも見える表情で、ノイナを睨んでいたからだ。
「ゲブラー」
「あっそう、勝手にすればいいよ!」
そんな捨て台詞を残して、ゲブラーは出て行ってしまう。あまりにも唐突な行動に、ノイナは静かになった部屋でしばらくぽかんと座っていた。
「ゲブラーの言動が子供っぽいのは分かってたけど、まさかこれほどとは……」
怒って出て行ってしまうなんて、とても成人男性の行動とは思えない。そもそも、プレゼントひとつでどうしてこうも話が捻じ曲がってしまうのか。
けれどノイナは、子供じみたゲブラーの言動が悪いのだと、そう簡単に片づけられなかった。出ていく間際の彼の表情は、せっかく贈ったプレゼントをちゃんと受け取ってもらえなかったと、そんな悲しみが見えたような気がしたからだ。
「…………ちょっと、言いすぎちゃった、かも」
ずきずきと胸が痛んで、ノイナはその場に蹲った。よく分からない喪失感でいっぱいになって、静まり返った部屋が、また無性に寂しく思えた。
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