危ない暗殺者を手懐けるため、とにかくハニトラ頑張ります！

02-02 *

「俺が初めての相手で良かったね。あんなに男が喜ぶ声で啼いてたら、今頃我慢できずに突っ込まれてるところだよ」
「そんな、こと」
「ん……ここもちゃんと、優しく解しておこうね」


　すりすりと彼の長い指が秘裂をなぞれば、彼女もそこが何かで滑っているのが分かってしまう。先程の刺激の強すぎる愛撫だけで、軽く濡れてしまっていたらしい。


「もうこんなにぬるぬるにして……ね、一人でするときはどこ触ってるの？」
「え！？　それは……」
「うーん、こっちかな？」


　濡れそぼった場所から指が離れたかと思えば、突然身体にびりりっと甘い刺激が駆け抜ける。いつの間にか彼の指は敏感な秘芯を撫で回している。


「やっ、だめっ」
「はいはい、逃げないの」


　そこで得る快感がどういうものか知っていたノイナは、慌てて身を捩って逃げようとしてしまう。けれどしっかりと背後から抱き止められ、無闇に動けないよう片足を腕で持ち上げられてしまう。


「ちょっと、って、ひっ」


　ずるっと臀部から秘裂をなぞって挿し込まれた男根がはっきりと見えて、思わず彼女は声を上げてしまう。その間にゲブラーは器用に秘芯に被った皮を剥いて、愛液に塗れた指で直にそこを撫で始める。


「んぅ、だめ、そんな、いっぱい触っちゃ」
「気持ちよくなっちゃうねぇ。ほら、扱いてあげるよ」
「やぅっ、ひ、んんっ」


　自分で触るよりも大胆で、そして激しい責めにノイナは必死に声を我慢した。それでも快感を堪えることはできなくて、身体は正直に反応を示していく。


「ね、俺のも触ってよ。多少下手でも我慢してあげるから」
「でっ、でも」
「いいからいいから」


　愛撫が止まったことに安心するのも束の間、手を掴まれて立派な男根を握らされる。先端を中心にゆるゆると扱かせられて、興奮したように耳元でゲブラーが息を吐く。


「そのまま、ね」
「ああ、待っ」


　再び彼の手が離れて、すぐにまた秘芯への責めが始まってしまう。目の前で股を弄られる様と、自分の手がいやらしく男根を愛でる様を直視したノイナは、浴室の熱気と彼の身体の熱さで頭がおかしくなってしまうかと思った。


「んん、いいよ、その調子……」


　触っている彼のものが滑り、先走りがべったりと彼女の指に絡みつく。次第に彼はもっと愛撫を味わうように腰を押し込んできて、それがずりずりと股を擦る。
　ほとんど機能していない思考とは裏腹に、ノイナの身体はどんどん昇っていく。ぴくぴくと持ち上げられた足先が震えて、擦れているせいか大事な場所も物欲しそうにひくつく。


「あぅ、も、もうっ、イっちゃ、んっ」
「ん、いいよ……一緒にイっちゃおう」


　べろりと彼の舌が耳を舐めたかと思えば、彼の指が強めに芯を摘んで擦り上げる。その拍子に果ててしまったノイナは、咄嗟にきゅうっと彼のものを強く握ってしまう。


「ふ、んっ……」


　手の中でそれが震えたかと思えば、鈴口から白いものが迸る。熱に浮かされた頭でぼうっとそれを眺めていれば、足が下ろされて後ろに身体が引っ張られる。


「わぶっ」


　バランスを崩しそうになるも、しっかりとゲブラーの両腕に抱き止められ、ノイナは彼に身体を預けてしまう。そのまま彼は中に指を潜り込ませる。


「やっぱり処女はキツいなぁ……挿れると狭くて、気持ちいいんだよね」
「へ、へぅ」
「どれどれ～？　んー」


　片手で胸元を撫で回しながら、彼は彼女の中で何かを探すように、同時に拡げるように指を動かす。数拍遅れて指が中を弄っているのに気付いたノイナは、途端にぴりっと快楽が駆け抜けるのに反応する。


「ここ、かな？」
「ぁんっ！」
「ん、せいかーい」


　楽しそうな声で笑うゲブラーとは対照的に、ノイナは焦り始める。彼の指がさっきからずっと触っているところは、間違いなくダメなところ、だったのだ。


「そ、そこばっか、りっ、ぅんっ、だめ、だめっ」
「イくのは怖くないよ。むしろ気持ちいいでしょ？」
「いっ、でも」


　今まで感じたことない気持ちよさに、ノイナは怖くなってしまう。指が中で動くたびにびりびりと甘い刺激が駆け抜けて、それがどんどん大きくなっていく。


「こ、こわいっ、きもちい、の、こわい、ですっ」
「あは……そんなこと言われるとは思わなかったなぁ。ほんとに不慣れなんだね」


　優しい声でゲブラーはそう言うと、強めにノイナを抱きしめる。耳元にキスをして、落ち着くその声で囁く。


「どこにも行かないよう、俺が捕まえていてあげるから……ほら、余計なこと考えないで、気持ちいいって言ってごらん」
「んにゃ、っ、き、きもち、いっ」
「そうそう、その調子。ほら、いいところ触られて、腰が抜けそうなくらい？」
「きもひ、ぁっ、きもちいいっ、ぃ、んんっ」


　限界が見えるのと同時に、がくがくと腰が小刻みに震える。指を食んでいるそこが恋しそうにきゅうきゅうと締まり始めて、愛液が滴り落ちていく。


「ほら、イっていいよ」
「あっん、あぅ、くるっ、きちゃう、っんぁあ……っ」


　自分でも驚くほどに甘ったるい声を上げて、ノイナは絶頂に震えた。ぎゅうっと自分の身体がゲブラーの指をしゃぶって、ねっとりと絡みつく。
　果てたあとは頭がぼうっとして、恐怖心もすっかり消えていた。それよりも身体の芯を溶かすような気持ちよさにどきどきと胸が震えて、癖になってしまいそうな酩酊を覚える。


「さて」


　ついに本番が始まるのかと、ゲブラーの声にノイナは身構える。
　けれど次の瞬間にはまた中で指が蠢いて、さっきと同じ場所をねっとりと刺激してくる。当然、絶頂の余韻が残るそこは鋭い快楽を発して、思わず喉奥から声が出てしまう。


「あと三回くらいここでイこうか」
「ふぇ、えっ、そんなの、むりっ……ぃ、んっ！」


　ぐりゅっと指先が一点を抉るのと同時に、あまりにも簡単に身体は絶頂を迎える。それと同時にぷしゅっと股から何かが吹き出して、彼の手を汚した。


「あらあら、そんな簡単にイっちゃった挙句、潮まで吹いて……どれだけスケベな身体してるんだか」
「あ、あぅ……っ」
「ふふ……次も出るかな？　楽しくなってきたよ」


　予期せずしてゲブラーに娯楽を与えてしまったノイナは、あと三回と言わずに身体を弄られ続けた。処女だというのに何度も絶頂に晒され、逆に冷静になった頭で彼女は思った。

　これは果たして優しくされているのだろうか、と。


02　了