白き聖獣に選ばれた少女~苦しみと悲しみから始まる幸せまでの軌跡~

 ただ昔のように愛してほしかあった。

 食材を盗んで家に帰ると、知らない男と母親が会話をしていた。
 母親の手元には、大きな袋。そこから見える大量の金貨。

 少女は金で売られた。母親に捨てられた。どうして捨てたのか尋ねると、「昔襲ってきたゲスな男の面影を思い出すからだ」と言われて、少女の中でいろんなものが砕け散った。

 少女を買った白衣の男に連れていかれる。そこで母親の本当の想いを知る。

 ずっと愛してあげたかった。でも、借金まみれ、もう死ぬしかないとういう状況に陥った母親が、子どもを守るために、売るという選択肢を取ったのだ。
 母親の幸せになってほしい、その言葉に少女は涙を流す。

 絶対に幸せになる。

 でも、待ち受けているのは、苦痛と絶望が入り混じる腐った世界。
 そんな腐った場所で幸せになることを願う少女の軌跡の物語。


#カクヨム #小説家になろう
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