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第三章 廃墟の遊園地
25話 お化けたちの館
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デビルンを密かにして、私――デイネブリスパピヨンと、黒条先輩――もといダークネス・カイザー様と、離岸ちゃん――もといクリスチャンは、お化け屋敷に入っていった。
「なかなか手の込んだ造りを……いや! 我が邪神殿にも劣らない環境ではないか! ここでデイネブリスパピヨンは動画撮影を開始するのだな!」
「は、はい……今回のコンセプトは遊園地の宣伝を基に世界征服の任務を遂行しようかと思いまして……」
「いいぞ! 良い心がけだ!」
一同は重苦しいく真っ黒いカーテンを開きながら進んで行く。
「え、えっと……ダークネス・カイザー様……? お手を取ってもよろしいでしょうか……?」
「んん? 何故だデイネブリスパピヨンよ!」
「え、えっと、ごめんなさい特に理由はありません」
「(諦めちゃダメですよ! 今回の動画のコンセプトは、可愛い可愛いデイネブリスパピヨンのデレデレ動画なんですから――!)」
「(私と趣旨がだいぶ違っているのだけど……)」
私がクリスチャンと駄弁っていたその時――
「――――ひゃわっ!?」
首筋にひんやりと、ぬめっとした感覚が這いずった
「――デエービイールウーンン!?」
私は真っ先に先頭を切っていた、デビルンの首元めがけて握力による首絞めでガッチリロックした。
「――うげっ!! ずまん! びのがじだ!」
謝罪の言葉を聞いたので手を離し背後を見ると、そこには目玉のくりぬかれたお化けがこんにゃくを吊るして漂っていた。
「――悪霊退散!」
私は目をキッと凛々しく変えて、対霊用のお札を投げかけて、除霊を試みた。
「痛った!!」
お化けは除霊できなかった。
(どういうことよ。今までの幽霊ならこれで除霊できたのに……)
「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
飛び掛かって来たお化けに対して、その場で座り込み叫び声しか上げることが出来なかった。
「とおおおりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「う、うわあああああああああああああああああああ!!」
飛び掛かってくるお化けに対して、デビルンが思いっきり蹴り飛ばしてくれた。
「……うわっ! どうしたの! アゲハちゃん!」
「アレ、アレが首筋に!」
クリスチャンの問いに答えてみると、吊るされたこんにゃくをまじまじと見ていた。
「もう、こんな仕掛けで大慌てするなんて可愛いなぁ~~アゲハちゃんは……」
「しかし、このこんにゃく何故10年も閉園しておきながら腐っていないのだ? ああ、開封していないのか……?」
手に持って触って感触を確かめるダークネス・カイザー様であった。
「キ————ヒッヒッヒッヒッヒ! 殺す! お前を殺す!」
「けゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
私は来た道を走って戻ったが鍵が掛かっているのか……開くことが出来なかった。
「何よこれ! ここは廃園していたんじゃないの~~?」
「どうしたのアゲハちゃん!」
私はクリスチャンに追いかけられてきたようで、振り返ってみたのだが――
「大丈夫?」
身体はクリスチャンだが、明らかに口の避けて目玉が飛び出ている幽霊の顔を拝んでしまった。
「――きひっ!?(ああぁ、人間奇怪なことに遭遇すると言葉も失うんだわ)」
「とりゃーーーーーーーーー!!」
またしてもデビルンに助けられた。
「は、はぁ~~~~」
私は鍵のかかった扉を背に、スルスルと座り込んだ。
「い、今の声が聞こえなかったのかしら? クリスチャン?」
「えっ? なんて? もう一度言ってください?」
何やら耳栓をしていたようで、それを取って尋ねられた。
「まぁ、まぁいいわ……それより動画は取れたかしら……?」
「その辺に抜かりはないんで、じゃあ耳栓しますね……?」
「待って、どうして耳栓するのよ?」
「だって、今回の私のミッションは可愛い可愛いアゲハちゃんを撮影することですもん……? 万が一にも私の声は入ってはいけないんの……!」
「そ、そう」
「おい、このドアもお化けたちの仕業だもう戻れなき唸っているぞ!」
「そ、そう」
「フーハッハッハッハッ! まだまだだなぁ! デイネブリスパピヨンよ! この程度で叫んでいてはその美しき名が泣いてしまうぞ!」
「ダ、ダークネス・カイザー様!? さっきの、キーーーーヒッヒッヒ声聞きましたか!?」
「無論だとも!」
「凄いですねぇ~~、私腰が抜けちゃって立てなくなってしまいました」
「まだまだか弱き乙女のままのようだなぁ、仕方ない! 我が手を取るがいい!」
「えっ! えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!! いいんですか!?」
「動けないのなら、仕方もあるまい! さぁこの手を取り、共に難関を潜り抜けようではないか!」
「は、はい///」
私が手を取ると、黒条先輩は優しく引っ張って、起こしてくれた。
「急にラブコメるなよなぁ~~、まだ助けた礼も聞いてないのに」
「あっ、そうね。ありがとデビルン///」
「おっ、おう」
この頬を赤らめる表情もバッチリとクリスチャンはカメラに収めていた。そこから先の話は私と先輩が手を繋ぎ、デビルンがお化けを退治して、クリスチャンがカメラを回し続けて、お化け屋敷を潜り抜けていった。
「なかなか手の込んだ造りを……いや! 我が邪神殿にも劣らない環境ではないか! ここでデイネブリスパピヨンは動画撮影を開始するのだな!」
「は、はい……今回のコンセプトは遊園地の宣伝を基に世界征服の任務を遂行しようかと思いまして……」
「いいぞ! 良い心がけだ!」
一同は重苦しいく真っ黒いカーテンを開きながら進んで行く。
「え、えっと……ダークネス・カイザー様……? お手を取ってもよろしいでしょうか……?」
「んん? 何故だデイネブリスパピヨンよ!」
「え、えっと、ごめんなさい特に理由はありません」
「(諦めちゃダメですよ! 今回の動画のコンセプトは、可愛い可愛いデイネブリスパピヨンのデレデレ動画なんですから――!)」
「(私と趣旨がだいぶ違っているのだけど……)」
私がクリスチャンと駄弁っていたその時――
「――――ひゃわっ!?」
首筋にひんやりと、ぬめっとした感覚が這いずった
「――デエービイールウーンン!?」
私は真っ先に先頭を切っていた、デビルンの首元めがけて握力による首絞めでガッチリロックした。
「――うげっ!! ずまん! びのがじだ!」
謝罪の言葉を聞いたので手を離し背後を見ると、そこには目玉のくりぬかれたお化けがこんにゃくを吊るして漂っていた。
「――悪霊退散!」
私は目をキッと凛々しく変えて、対霊用のお札を投げかけて、除霊を試みた。
「痛った!!」
お化けは除霊できなかった。
(どういうことよ。今までの幽霊ならこれで除霊できたのに……)
「う、うおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおおーーーーーーーーーーーーーーーー!!」
「きゃああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
飛び掛かって来たお化けに対して、その場で座り込み叫び声しか上げることが出来なかった。
「とおおおりゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
「う、うわあああああああああああああああああああ!!」
飛び掛かってくるお化けに対して、デビルンが思いっきり蹴り飛ばしてくれた。
「……うわっ! どうしたの! アゲハちゃん!」
「アレ、アレが首筋に!」
クリスチャンの問いに答えてみると、吊るされたこんにゃくをまじまじと見ていた。
「もう、こんな仕掛けで大慌てするなんて可愛いなぁ~~アゲハちゃんは……」
「しかし、このこんにゃく何故10年も閉園しておきながら腐っていないのだ? ああ、開封していないのか……?」
手に持って触って感触を確かめるダークネス・カイザー様であった。
「キ————ヒッヒッヒッヒッヒ! 殺す! お前を殺す!」
「けゃあああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ!!」
私は来た道を走って戻ったが鍵が掛かっているのか……開くことが出来なかった。
「何よこれ! ここは廃園していたんじゃないの~~?」
「どうしたのアゲハちゃん!」
私はクリスチャンに追いかけられてきたようで、振り返ってみたのだが――
「大丈夫?」
身体はクリスチャンだが、明らかに口の避けて目玉が飛び出ている幽霊の顔を拝んでしまった。
「――きひっ!?(ああぁ、人間奇怪なことに遭遇すると言葉も失うんだわ)」
「とりゃーーーーーーーーー!!」
またしてもデビルンに助けられた。
「は、はぁ~~~~」
私は鍵のかかった扉を背に、スルスルと座り込んだ。
「い、今の声が聞こえなかったのかしら? クリスチャン?」
「えっ? なんて? もう一度言ってください?」
何やら耳栓をしていたようで、それを取って尋ねられた。
「まぁ、まぁいいわ……それより動画は取れたかしら……?」
「その辺に抜かりはないんで、じゃあ耳栓しますね……?」
「待って、どうして耳栓するのよ?」
「だって、今回の私のミッションは可愛い可愛いアゲハちゃんを撮影することですもん……? 万が一にも私の声は入ってはいけないんの……!」
「そ、そう」
「おい、このドアもお化けたちの仕業だもう戻れなき唸っているぞ!」
「そ、そう」
「フーハッハッハッハッ! まだまだだなぁ! デイネブリスパピヨンよ! この程度で叫んでいてはその美しき名が泣いてしまうぞ!」
「ダ、ダークネス・カイザー様!? さっきの、キーーーーヒッヒッヒ声聞きましたか!?」
「無論だとも!」
「凄いですねぇ~~、私腰が抜けちゃって立てなくなってしまいました」
「まだまだか弱き乙女のままのようだなぁ、仕方ない! 我が手を取るがいい!」
「えっ! えええええええええええええええええええええええええええええええええええええ!! いいんですか!?」
「動けないのなら、仕方もあるまい! さぁこの手を取り、共に難関を潜り抜けようではないか!」
「は、はい///」
私が手を取ると、黒条先輩は優しく引っ張って、起こしてくれた。
「急にラブコメるなよなぁ~~、まだ助けた礼も聞いてないのに」
「あっ、そうね。ありがとデビルン///」
「おっ、おう」
この頬を赤らめる表情もバッチリとクリスチャンはカメラに収めていた。そこから先の話は私と先輩が手を繋ぎ、デビルンがお化けを退治して、クリスチャンがカメラを回し続けて、お化け屋敷を潜り抜けていった。
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