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一章 超AIとの大生活
6話 購買部のアイスクリームパン
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4時間目も終わり昼食の時間がやって来た。
オレはいつものように親からの仕送りで来るお金で購買部のパンを買いに来ていた。
どれもこれも袋詰めにされているため、匂いまでは分からない。
ここへは一学年から三学年が買いに来るため、相当混雑している。
なかでも一番人気のパンはここの学校オリジナルのクリームパン、クリームの味がほとんどアイスクリームのように冷えていておいしいらしい。オレは1年もざいせきしているのにまだ食べたこともない。興味はあるが一日、十個の限定パンそうそう手に入るものではない。
(今日もあのクリームパンは売り切れだな。アイス味でおいしいと評判なのに……)
混雑した購買部を見て、そう思う。
「デレデーレ、お前の演算能力でオレが今日、オレが求めるクリームパンが果たして手に入る確率はどれくらいある?」
『――0パーセントですね』
即答だった、演算するまでもないが一応聞いてみたのだ。
「じゃあ明日手に入る確率は?」
『0パーセントですね』
「明後日は?」
『0パーセントですね』
「しあさっては?」
『0パーセントですね』
「それなら来週中は?」
『0パーセントですね』
「ああそうかい……来月は?」
『0パーセントですね』
「もういい――つまりあれだ購買部の近い高校3年生になれば買いに凝らられるんだよなぁ! つまり来年だ!」
『0パーセントですね』
オレの意欲をそぐかのように一瞬で演算しやがった。
「一番近い3-6でもか?」
『0パーセントですね』
「どうやったら買えるんだよ……」
『もやしっ子のケンマ様は、スポーツ部を見下しすぎなんです』
「あれ、おかしいなこんな棘の刺さる言葉インプットした覚えはないんだけど、ひょっとしてバグか?」
『バグではありません。いたって正論ではありませんか』
「そうだなぁ~~、走って買いに来るスポーツ部には勝てないよなぁ~~なにせあいつら脳筋馬鹿なんだから……何がスポーツ推薦だよ、コッチは正々堂々と受験で入学した天才だっての……」
『ほら、見下しているではありませんか……?』
その時、
「――は~~い今日の分のクリームパンは品切れだよ!! また明日、来といでよ~~」
購買部のおばちゃんの声が廊下中に響き渡ってくる。その声と同時に、混雑していた生徒たちもまばらに退散して学食の方へと足を運んでいる。
(あんなもみくちゃな状態では買うより先に圧殺しかねないぞ)
オレはもし自分があの行列に居たときのことを想像する。うん圧殺されるな。
「デレデーレ、オレがクリームパンを買う方法はないのか……?」
『少々、演算してみます…………』
そうして5秒の沈黙を突き破って、
『――ケンマ様がクリームパンをお買いあげる方法ならあります。それも35パターン』
「さ、35パターン!? そんなにか!?」
心の底から驚いた。さすが最新鋭の演算能力搭載型の超AIだな。
「その話、詳しく食事中にでも教えてくれ」
『はい、もちろんです♪』
デレデーレは褒められたことに喜びを感じているようだった。
「……まずは購買部であまりもののパンを買わなくちゃな……何かオススメあるか?」
『ケンマ様の身長、体重、運動神経、今日までの頭の使い方、これまでの食事からして圧倒的に足りていないのは、、、そしてそこから導きだされるオススメは――』
「オススメは……」
オレはスーパーコンピューターを超えるデレデーレの機能に、答えに期待していた。
『すなわち――アンパンです。疲れたときには甘い物、ささ買いに行きましょう』
「お、おう……」
なんか肩透かしを食らう。とりあえず彼女の指示に従いオレはアンパンを注文することにした。
オレはいつものように親からの仕送りで来るお金で購買部のパンを買いに来ていた。
どれもこれも袋詰めにされているため、匂いまでは分からない。
ここへは一学年から三学年が買いに来るため、相当混雑している。
なかでも一番人気のパンはここの学校オリジナルのクリームパン、クリームの味がほとんどアイスクリームのように冷えていておいしいらしい。オレは1年もざいせきしているのにまだ食べたこともない。興味はあるが一日、十個の限定パンそうそう手に入るものではない。
(今日もあのクリームパンは売り切れだな。アイス味でおいしいと評判なのに……)
混雑した購買部を見て、そう思う。
「デレデーレ、お前の演算能力でオレが今日、オレが求めるクリームパンが果たして手に入る確率はどれくらいある?」
『――0パーセントですね』
即答だった、演算するまでもないが一応聞いてみたのだ。
「じゃあ明日手に入る確率は?」
『0パーセントですね』
「明後日は?」
『0パーセントですね』
「しあさっては?」
『0パーセントですね』
「それなら来週中は?」
『0パーセントですね』
「ああそうかい……来月は?」
『0パーセントですね』
「もういい――つまりあれだ購買部の近い高校3年生になれば買いに凝らられるんだよなぁ! つまり来年だ!」
『0パーセントですね』
オレの意欲をそぐかのように一瞬で演算しやがった。
「一番近い3-6でもか?」
『0パーセントですね』
「どうやったら買えるんだよ……」
『もやしっ子のケンマ様は、スポーツ部を見下しすぎなんです』
「あれ、おかしいなこんな棘の刺さる言葉インプットした覚えはないんだけど、ひょっとしてバグか?」
『バグではありません。いたって正論ではありませんか』
「そうだなぁ~~、走って買いに来るスポーツ部には勝てないよなぁ~~なにせあいつら脳筋馬鹿なんだから……何がスポーツ推薦だよ、コッチは正々堂々と受験で入学した天才だっての……」
『ほら、見下しているではありませんか……?』
その時、
「――は~~い今日の分のクリームパンは品切れだよ!! また明日、来といでよ~~」
購買部のおばちゃんの声が廊下中に響き渡ってくる。その声と同時に、混雑していた生徒たちもまばらに退散して学食の方へと足を運んでいる。
(あんなもみくちゃな状態では買うより先に圧殺しかねないぞ)
オレはもし自分があの行列に居たときのことを想像する。うん圧殺されるな。
「デレデーレ、オレがクリームパンを買う方法はないのか……?」
『少々、演算してみます…………』
そうして5秒の沈黙を突き破って、
『――ケンマ様がクリームパンをお買いあげる方法ならあります。それも35パターン』
「さ、35パターン!? そんなにか!?」
心の底から驚いた。さすが最新鋭の演算能力搭載型の超AIだな。
「その話、詳しく食事中にでも教えてくれ」
『はい、もちろんです♪』
デレデーレは褒められたことに喜びを感じているようだった。
「……まずは購買部であまりもののパンを買わなくちゃな……何かオススメあるか?」
『ケンマ様の身長、体重、運動神経、今日までの頭の使い方、これまでの食事からして圧倒的に足りていないのは、、、そしてそこから導きだされるオススメは――』
「オススメは……」
オレはスーパーコンピューターを超えるデレデーレの機能に、答えに期待していた。
『すなわち――アンパンです。疲れたときには甘い物、ささ買いに行きましょう』
「お、おう……」
なんか肩透かしを食らう。とりあえず彼女の指示に従いオレはアンパンを注文することにした。
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