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設定-王の番犬-

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ロカの家系は少し特別で、代々不思議な力をある一定期間のみ授かるという。

ロカの能力は目。例えば個々のマナを読み取ることが出来るものだとか。後は戦闘時の気、もしくはオーラが見えると説明書に書かれていた。マナと気とオーラって、一緒じゃないの?と、前世で思ったけれど。

ざっくり説明するとマナは魔法の流れを指すこと。気とオーラは魔法とはまた異なるもので…って、まぁそれは置いておいて。


確かロカは幼少期、

この国を統べる人物を保護して、大怪我の少年を家族全員で看病したとゲーム内で主人公に話していた。

確か…このルートはロカのルートではなくて、次期国王。皇子ルートで、ロカが主人公にそんな話しをしていた。


“お前は…アイツが好きなのか?”

“え!?な、なんで、知って…”

“見てれば分かるさ。ずっとお前を見てたんだから”


“…ロカ?”


お昼休み、ベンチに腰掛けロカを見上げる主人公。けれどロカが呟いた言葉は風でかき消され、主人公の耳には入らなかった。

“俺は応援するぜー!だって、2人の親友だしな?”

“それにアイツには…幸せになってほしーし”

はぁ、っとため息混じりに。でもどこか嬉しそうにくしゃりと笑った後

乱雑に主人公の頭を撫でた。



“昔、あの金髪野郎と初めて会った時”

“アイツさ…死んでたんだ”

“あ、いや死んでたってのは語弊があるか”

“なんつーかな、…死んだ様に生きてたって言うんかな”



“家族に殺されかけてさぁ、大怪我して”

“だからアイツがお前と出会って笑う様になってさ”



“すげぇ嬉しかった”




皇子ルートの半ばで流れるワンシーン。記憶違いでなければ、後半でロカは主人公に振られて皇子と寄り添うシーンがゲーム内で流れる。

皇子ルートでは恋愛重視というより

どちらかというと、皇子とロカの友情が描かれている事が多かった。




裏話として、たまたま死にかけていた皇子を、皇子と知らずに助けたロカが家で家族と看病したことで友情が芽生え、将来は皇子の右腕…王の番犬と呼ばれる様になる。










◽︎




王の番犬、

今、僕の目の前に攻略対象者がいる…なんて
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