201 / 281
第201話
しおりを挟む
窓から見えるリゼを何度も見る。
その度に「会った方が……」と考えることもある。
会ってしまえば、楽になることは分かっていた。
今日もリゼが居なくなるのを確認して窓際に移動する。
夜になると、いつも一人で過ごしていたお気に入りの場所に罪悪感を感じるようになっていた。
「なにを感傷に浸っているのかな?」
自分しか居ない部屋で話し掛けられる。
だが、驚きは無かった。
故郷に戻って来てから……いや、両親との思い出の家で領主として、この部屋で過ごし始めて何度も何度も同じような状況があったから慣れてしまっている。
「相変わらず神出鬼没ね。女性の部屋に入るならノックすることをお勧めするわ」
「僕とラスティアの仲じゃない」
「その名前で呼ばないで!」
「ゴメンゴメン。今はエルダだったね」
「オプティミス!」
人を小馬鹿にする話し方が癇に障ったのか、大声で叫ぶ。
名前を呼ばれたオプティミスは気にすることなく笑う。
「この監視は、いつまで続くのかしら」
「監視って酷いな。 仲間に会いに来ただけじゃない」
「仲間ねぇ……私が信用出来ないだけじゃないのかしら?」
「そんなことないよ。仲良く銀翼を裏切った仲間じゃないか」
オプティミスの言葉にエルダは表情を歪ませる。
「なになに、その顔は。もしかして、罪悪感を感じているのかな?」
揶揄い楽しむ言葉が、エルダの感情を逆撫でる。
それさえも楽しむオプティミスにエルダは、嫌悪感を一層強める。
「まぁ、僕の誘いに乗った時から、こうなることは決まっていたのに」
「なにを言っているの。あなたとの約束はアルベルトを殺す手助けをすることだけだったじゃない‼」
「う~ん。臨機応変ってやつだね。クウガも、なにか感づいていたようだったしね」
悪びれることなく笑顔で話すオプティミス。
エルダは冒険者時代のラスティアとして、オプティミスに出会った時のことを思い出す。
クエストの途中で出会い、銀翼へ入りたいと志願してきた。
”道化師”というレア職業ということや、無償でクエストの案内してくれることや、戦力にならなければ、すぐに諦める。
そして、試用期間で自分の実力を認めたうえで結論を出してもらえれば構わないというオプティミスにとって不利な条件ばかりだった。
まだ、アンジュやジェイドが入る随分と前のことだ。
持ち前の陽気さですぐにメンバーとも馴染み、戦力としても申し分なかった。
オプティミスが正式なメンバーになためのメンバー推薦についても、満場一致だった。
銀翼の正式メンバーになって半年ほど経った時、オプティミスから相談を受ける。
二人っきりでとのことだったので、余程のことかと思いその相談に乗る。
だが、その場でオプティミスから出た言葉に衝撃を受ける。
「アルベルトを殺害する手助けをしてくれない」
当然、そのような申し出を受け入れることなど出来ない。
それにそれは銀翼への裏切りでもある……が、オプティミスの次の言葉に心を揺さぶられた。
「見返りとして、僕がラスティアを昔の名前エルダに戻してあげる。そして、あの領主を追い出してラスティアを領主にしてあげるよ」
自分の過去を……昔の名を知っていることに驚いたが、オプティミスは最初からアルベルトを殺害するために、銀翼に入ったのだと確信する。
「どう? 悪くない条件だと思うけどな」
いつもと変わらない表情で話し掛けるオプティミスに恐怖感を感じながらも、憶測だが私だけでなく銀翼のメンバーもことを調べ上げていると思いながら、その情報力にオプティミスへ脅威さえ感じていた。
仮に自分が断っても他のメンバーに同じ提案をするだろうが、断ったりすれば……。
「この話をするのは、私が初めて?」
「もちろんだよ。ラスティアが一番交渉しやすいしね。それに、他のメンバーに話していたら、そのメンバーは既にこの世にいないよ」
笑いながら話すオプティミスに戦慄が走った。
肉弾戦ではアルベルトやミラン、ローガンに敵わない。
魔法戦ではササ爺の足元にも及ばない。
総合的に見てもクウガに分はある。
だが、目の前のオプティミスからは虚言でなく、確実に殺害できる自信を感じた。
「それなら、オプティミスだけでアルベルトを殺害すれば?」
「うーん。それでもいいけど、後処理が面倒くさいじゃない。やたらと勘が鋭いメンバーもいるしね」
オプティミスがクウガやアリスのことを言っていることは明白だった。
「……分かったわ。だたし、私からも条件をつけさせてもらうわよ」
「出来る範囲なら構わないよ」
「私が確実に領主になることを証明出来るかしら?」
「たしかにそうだね」
オプティミスは暫く考えていたが、名案が浮かんだのか、今まで以上の笑顔で口を開いた。
「先に領主を殺して、ラスティアが領主になるまでの間、身代わりで領主が死んだことを知らさないってのはどう?」
「可能なの?」
「うん、可能だよ。簡単なことだよ。僕は約束は絶対に守るからね」
オプティミスの目が不気味に下がる。
この時点で自分に選択の余地がないのだと悟る。
「今度のクエストが終わったら故郷に戻ったら? その時にラスティアの望むことをしてあげるよ。協力者としてね」
オプティミスの協力者という言葉が重く圧し掛かる。
そして、エルダはオプティミスの言葉に従い、クエストを終えたと同時に休暇を貰い故郷レトゥーンに戻る。
――――――――――――――――――――
■リゼの能力値
『体力:三十六』
『魔力:三十』
『力:二十二』
『防御:二十』
『魔法力:二十一』
『魔力耐性:十六』
『敏捷:八十四』
『回避:四十三』
『魅力:二十四』
『運:四十八』
『万能能力値:零』
■メインクエスト
・ラバンニアル共和国に入国。期限:九十日
・報酬:敏捷(二増加)
■サブクエスト
■シークレットクエスト
・ヴェルべ村で村民誰かの願いを一つ叶える。期限:五年
・報酬:万能能力値(五増加)
その度に「会った方が……」と考えることもある。
会ってしまえば、楽になることは分かっていた。
今日もリゼが居なくなるのを確認して窓際に移動する。
夜になると、いつも一人で過ごしていたお気に入りの場所に罪悪感を感じるようになっていた。
「なにを感傷に浸っているのかな?」
自分しか居ない部屋で話し掛けられる。
だが、驚きは無かった。
故郷に戻って来てから……いや、両親との思い出の家で領主として、この部屋で過ごし始めて何度も何度も同じような状況があったから慣れてしまっている。
「相変わらず神出鬼没ね。女性の部屋に入るならノックすることをお勧めするわ」
「僕とラスティアの仲じゃない」
「その名前で呼ばないで!」
「ゴメンゴメン。今はエルダだったね」
「オプティミス!」
人を小馬鹿にする話し方が癇に障ったのか、大声で叫ぶ。
名前を呼ばれたオプティミスは気にすることなく笑う。
「この監視は、いつまで続くのかしら」
「監視って酷いな。 仲間に会いに来ただけじゃない」
「仲間ねぇ……私が信用出来ないだけじゃないのかしら?」
「そんなことないよ。仲良く銀翼を裏切った仲間じゃないか」
オプティミスの言葉にエルダは表情を歪ませる。
「なになに、その顔は。もしかして、罪悪感を感じているのかな?」
揶揄い楽しむ言葉が、エルダの感情を逆撫でる。
それさえも楽しむオプティミスにエルダは、嫌悪感を一層強める。
「まぁ、僕の誘いに乗った時から、こうなることは決まっていたのに」
「なにを言っているの。あなたとの約束はアルベルトを殺す手助けをすることだけだったじゃない‼」
「う~ん。臨機応変ってやつだね。クウガも、なにか感づいていたようだったしね」
悪びれることなく笑顔で話すオプティミス。
エルダは冒険者時代のラスティアとして、オプティミスに出会った時のことを思い出す。
クエストの途中で出会い、銀翼へ入りたいと志願してきた。
”道化師”というレア職業ということや、無償でクエストの案内してくれることや、戦力にならなければ、すぐに諦める。
そして、試用期間で自分の実力を認めたうえで結論を出してもらえれば構わないというオプティミスにとって不利な条件ばかりだった。
まだ、アンジュやジェイドが入る随分と前のことだ。
持ち前の陽気さですぐにメンバーとも馴染み、戦力としても申し分なかった。
オプティミスが正式なメンバーになためのメンバー推薦についても、満場一致だった。
銀翼の正式メンバーになって半年ほど経った時、オプティミスから相談を受ける。
二人っきりでとのことだったので、余程のことかと思いその相談に乗る。
だが、その場でオプティミスから出た言葉に衝撃を受ける。
「アルベルトを殺害する手助けをしてくれない」
当然、そのような申し出を受け入れることなど出来ない。
それにそれは銀翼への裏切りでもある……が、オプティミスの次の言葉に心を揺さぶられた。
「見返りとして、僕がラスティアを昔の名前エルダに戻してあげる。そして、あの領主を追い出してラスティアを領主にしてあげるよ」
自分の過去を……昔の名を知っていることに驚いたが、オプティミスは最初からアルベルトを殺害するために、銀翼に入ったのだと確信する。
「どう? 悪くない条件だと思うけどな」
いつもと変わらない表情で話し掛けるオプティミスに恐怖感を感じながらも、憶測だが私だけでなく銀翼のメンバーもことを調べ上げていると思いながら、その情報力にオプティミスへ脅威さえ感じていた。
仮に自分が断っても他のメンバーに同じ提案をするだろうが、断ったりすれば……。
「この話をするのは、私が初めて?」
「もちろんだよ。ラスティアが一番交渉しやすいしね。それに、他のメンバーに話していたら、そのメンバーは既にこの世にいないよ」
笑いながら話すオプティミスに戦慄が走った。
肉弾戦ではアルベルトやミラン、ローガンに敵わない。
魔法戦ではササ爺の足元にも及ばない。
総合的に見てもクウガに分はある。
だが、目の前のオプティミスからは虚言でなく、確実に殺害できる自信を感じた。
「それなら、オプティミスだけでアルベルトを殺害すれば?」
「うーん。それでもいいけど、後処理が面倒くさいじゃない。やたらと勘が鋭いメンバーもいるしね」
オプティミスがクウガやアリスのことを言っていることは明白だった。
「……分かったわ。だたし、私からも条件をつけさせてもらうわよ」
「出来る範囲なら構わないよ」
「私が確実に領主になることを証明出来るかしら?」
「たしかにそうだね」
オプティミスは暫く考えていたが、名案が浮かんだのか、今まで以上の笑顔で口を開いた。
「先に領主を殺して、ラスティアが領主になるまでの間、身代わりで領主が死んだことを知らさないってのはどう?」
「可能なの?」
「うん、可能だよ。簡単なことだよ。僕は約束は絶対に守るからね」
オプティミスの目が不気味に下がる。
この時点で自分に選択の余地がないのだと悟る。
「今度のクエストが終わったら故郷に戻ったら? その時にラスティアの望むことをしてあげるよ。協力者としてね」
オプティミスの協力者という言葉が重く圧し掛かる。
そして、エルダはオプティミスの言葉に従い、クエストを終えたと同時に休暇を貰い故郷レトゥーンに戻る。
――――――――――――――――――――
■リゼの能力値
『体力:三十六』
『魔力:三十』
『力:二十二』
『防御:二十』
『魔法力:二十一』
『魔力耐性:十六』
『敏捷:八十四』
『回避:四十三』
『魅力:二十四』
『運:四十八』
『万能能力値:零』
■メインクエスト
・ラバンニアル共和国に入国。期限:九十日
・報酬:敏捷(二増加)
■サブクエスト
■シークレットクエスト
・ヴェルべ村で村民誰かの願いを一つ叶える。期限:五年
・報酬:万能能力値(五増加)
81
お気に入りに追加
215
あなたにおすすめの小説
レベルアップに魅せられすぎた男の異世界探求記(旧題カンスト厨の異世界探検記)
荻野
ファンタジー
ハーデス 「ワシとこの遺跡ダンジョンをそなたの魔法で成仏させてくれぬかのぅ?」
俺 「確かに俺の神聖魔法はレベルが高い。神様であるアンタとこのダンジョンを成仏させるというのも出来るかもしれないな」
ハーデス 「では……」
俺 「だが断る!」
ハーデス 「むっ、今何と?」
俺 「断ると言ったんだ」
ハーデス 「なぜだ?」
俺 「……俺のレベルだ」
ハーデス 「……は?」
俺 「あともう数千回くらいアンタを倒せば俺のレベルをカンストさせられそうなんだ。だからそれまでは聞き入れることが出来ない」
ハーデス 「レベルをカンスト? お、お主……正気か? 神であるワシですらレベルは9000なんじゃぞ? それをカンスト? 神をも上回る力をそなたは既に得ておるのじゃぞ?」
俺 「そんなことは知ったことじゃない。俺の目標はレベルをカンストさせること。それだけだ」
ハーデス 「……正気……なのか?」
俺 「もちろん」
異世界に放り込まれた俺は、昔ハマったゲームのように異世界をコンプリートすることにした。
たとえ周りの者たちがなんと言おうとも、俺は異世界を極め尽くしてみせる!
「残念でした~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~ん笑」と女神に言われ異世界転生させられましたが、転移先がレベルアップの実の宝庫でした
御浦祥太
ファンタジー
どこにでもいる高校生、朝比奈結人《あさひなゆいと》は修学旅行で京都を訪れた際に、突然清水寺から落下してしまう。不思議な空間にワープした結人は女神を名乗る女性に会い、自分がこれから異世界転生することを告げられる。
異世界と聞いて結人は、何かチートのような特別なスキルがもらえるのか女神に尋ねるが、返ってきたのは「残念でした~~。レベル1だしチートスキルなんてありませ~~ん(笑)」という強烈な言葉だった。
女神の言葉に落胆しつつも異世界に転生させられる結人。
――しかし、彼は知らなかった。
転移先がまさかの禁断のレベルアップの実の群生地であり、その実を食べることで自身のレベルが世界最高となることを――
バイトで冒険者始めたら最強だったっていう話
紅赤
ファンタジー
ここは、地球とはまた別の世界――
田舎町の実家で働きもせずニートをしていたタロー。
暢気に暮らしていたタローであったが、ある日両親から家を追い出されてしまう。
仕方なく。本当に仕方なく、当てもなく歩を進めて辿り着いたのは冒険者の集う街<タイタン>
「冒険者って何の仕事だ?」とよくわからないまま、彼はバイトで冒険者を始めることに。
最初は田舎者だと他の冒険者にバカにされるが、気にせずテキトーに依頼を受けるタロー。
しかし、その依頼は難度Aの高ランククエストであることが判明。
ギルドマスターのドラムスは急いで救出チームを編成し、タローを助けに向かおうと――
――する前に、タローは何事もなく帰ってくるのであった。
しかもその姿は、
血まみれ。
右手には討伐したモンスターの首。
左手にはモンスターのドロップアイテム。
そしてスルメをかじりながら、背中にお爺さんを担いでいた。
「いや、情報量多すぎだろぉがあ゛ぁ!!」
ドラムスの叫びが響く中で、タローの意外な才能が発揮された瞬間だった。
タローの冒険者としての摩訶不思議な人生はこうして幕を開けたのである。
――これは、バイトで冒険者を始めたら最強だった。という話――
休憩スキルで異世界無双!チートを得た俺は異世界で無双し、王女と魔女を嫁にする。
ゆう
ファンタジー
剣と魔法の異世界に転生したクリス・レガード。
剣聖を輩出したことのあるレガード家において剣術スキルは必要不可欠だが12歳の儀式で手に入れたスキルは【休憩】だった。
しかしこのスキル、想像していた以上にチートだ。
休憩を使う事でスキルを強化、更に新スキルを獲得できてしまう…
そして強敵と相対する中、クリスは伝説のスキルである覇王を取得する。
ルミナス初代国王が有したスキルである覇王。
その覇王発現は王国の長い歴史の中で悲願だった…
それ以降、クリスを取り巻く環境は目まぐるしく変化していく…
※小説家になろう、カクヨムでも掲載しております。
最弱無双は【スキルを創るスキル】だった⁈~レベルを犠牲に【スキルクリエイター】起動!!レベルが低くて使えないってどういうこと⁈~
華音 楓
ファンタジー
『ハロ~~~~~~~~!!地球の諸君!!僕は~~~~~~~~~~!!神…………デス!!』
たったこの一言から、すべてが始まった。
ある日突然、自称神の手によって世界に配られたスキルという名の才能。
そして自称神は、さらにダンジョンという名の迷宮を世界各地に出現させた。
それを期に、世界各国で作物は不作が発生し、地下資源などが枯渇。
ついにはダンジョンから齎される資源に依存せざるを得ない状況となってしまったのだった。
スキルとは祝福か、呪いか……
ダンジョン探索に命を懸ける人々の物語が今始まる!!
主人公【中村 剣斗】はそんな大災害に巻き込まれた一人であった。
ダンジョンはケントが勤めていた会社を飲み込み、その日のうちに無職となってしまう。
ケントは就職を諦め、【探索者】と呼ばれるダンジョンの資源回収を生業とする職業に就くことを決心する。
しかしケントに授けられたスキルは、【スキルクリエイター】という謎のスキル。
一応戦えはするものの、戦闘では役に立たづ、ついには訓練の際に組んだパーティーからも追い出されてしまう。
途方に暮れるケントは一人でも【探索者】としてやっていくことにした。
その後明かされる【スキルクリエイター】の秘密。
そして、世界存亡の危機。
全てがケントへと帰結するとき、物語が動き出した……
※登場する人物・団体・名称はすべて現実世界とは全く関係がありません。この物語はフィクションでありファンタジーです。
ただの世界最強の村人と双子の弟子
ヒロ
ファンタジー
とある村にある森に、世界最強の大英雄が村人として生活していた。 そこにある双子の姉妹がやってきて弟子入りを志願する!
主人公は姉妹、大英雄です。
学生なので投稿ペースは一応20時を目安に毎日投稿する予定ですが確実ではありません。
本編は完結しましたが、お気に入り登録者200人で公開する話が残ってます。
次回作は公開しているので、そちらも是非。
誤字・誤用等があったらお知らせ下さい。
初心者なので訂正することが多くなります。
気軽に感想・アドバイスを頂けると有難いです。
『収納』は異世界最強です 正直すまんかったと思ってる
農民ヤズ―
ファンタジー
「ようこそおいでくださいました。勇者さま」
そんな言葉から始まった異世界召喚。
呼び出された他の勇者は複数の<スキル>を持っているはずなのに俺は収納スキル一つだけ!?
そんなふざけた事になったうえ俺たちを呼び出した国はなんだか色々とヤバそう!
このままじゃ俺は殺されてしまう。そうなる前にこの国から逃げ出さないといけない。
勇者なら全員が使える収納スキルのみしか使うことのできない勇者の出来損ないと呼ばれた男が収納スキルで無双して世界を旅する物語(予定
私のメンタルは金魚掬いのポイと同じ脆さなので感想を送っていただける際は語調が強くないと嬉しく思います。
ただそれでも初心者故、度々間違えることがあるとは思いますので感想にて教えていただけるとありがたいです。
他にも今後の進展や投稿済みの箇所でこうしたほうがいいと思われた方がいらっしゃったら感想にて待ってます。
なお、書籍化に伴い内容の齟齬がありますがご了承ください。
俺と幼女とエクスカリバー
鏡紫郎
ファンタジー
憧れた世界で人をやめ、彼女と出会い、そして俺は初めてあたりまえの恋におちた。
見知らぬ少女を助け死んだ俺こと明石徹(アカシトオル)は、中二病をこじらせ意気揚々と異世界転生を果たしたものの、目覚めるとなんと一本の「剣」になっていた。
最初の持ち主に使いものにならないという理由であっさりと捨てられ、途方に暮れる俺の目の前に現れたのは……なんと幼女!?
しかもこの幼女俺を復讐のために使うとか言ってるし、でもでも意思疎通ができるのは彼女だけで……一体この先どうなっちゃうの!?
剣になった少年と無口な幼女の冒険譚、ここに開幕
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる