193 / 288
第193話
しおりを挟む
オルビスが去った後、空気が重かった。
理由は仲間を……ラスティアに疑惑を持ってしまったことだ。
そして、クランとして進むべき道を叩きつけられたことだった。
最初に口を開いたのはアンジュだった。
「提案だけど、いいかしら?」
真剣な面持ちで、リゼとジェイドの顔を交互に見た。
「なんスか?」
「オルビスさんの話の続きだけど……このまま、王都にいて三人で行動するのが良いのか、別々に自分の能力を高めるの方がいいのかを聞きたいの」
アンジュの言葉は明らかに三人の銀翼では力不足だと分かったうえで、今後の方針を決めようとするものだった。
クランだから一緒に行動しなければならないということはない。
各々で活動して、クエストの成功報酬の一部を納めることもある。
ただし、別々の冒険者ギルドでは管理が大変なので、普通は拠点に戻って来た時にまとめて納めることの方が多い。
クランのリーダーとして、オルビスの言葉に揺れていた。
「アンジュは、どうしたいの?」
言い出したアンジュの意見を最初に聞こうと、リゼは質問をする。
「私は弱い。だから……今よりも、もっと強い魔法師になりたい。出来れば行ってみたい場所もあるし」
アリスの力になれなかったことを悔やむようだった。
「自分も修行したいっス。具体的な案は考えていないっス。ただ、リゼやアンジュが今のままでも良いなら、それでも良いとも思っているっス」
はっきりと自分の意見を示した二人と違い、リゼは自分の考えを持っていないことに気付く。
(私は……)
考えてはみるが何も思いつかなかった。
「個人の成長は良い考えだと思う」
馴れ合いよりも個の強さを尊重した二人の意見に同調する。
「私は産業都市アンデュスに行こうかと思っているわ」
「フォークオリア法国じゃなくて?」
アンジュは、てっきり魔法の研究が進んでいるフォークオリア法国に行くのだと思っていた。
「フォークオリア法国は今、情勢が不安定だしね。それに会いたい人がいるし」
「会いたい人?」
「えぇ、アリスお姉様が一度だけ話してくれたことがあるの。魔法を師事していた人がアンデュスから先の場所に住んでいるって」
「名前も知っているの?」
「えぇ、一応は」
アンジュの言葉で、クエストのことを思い出す。
そう『敬える冒険者への弟子入り』だ。
期限が切れるのを待つか、『断念』だけで、クエスト失敗は決定していた。
「それに杖も新調したいし」
「それは気分を切り替えるってことっスか?」
「それもあるけど、攻撃力を上げたいので、魔力の伝達率が高い杖にしたいと考えているわ」
「そうっスね。新しい魔法も習得したっスから、その方がいいっスね」
リゼは二人の会話についていけなかった。
そもそも、魔法職が杖を使用している理由さえ分からなかったからだ。
「その……魔法職は杖無しでも魔法を使えるのに、どうして杖を装備しているの?」
思い切って質問をするリゼを、アンジュとジェイドは驚いた表情で見る。
すぐにリゼが学習院に通っていないため、基礎知識が無いことに気付く。
「まず、魔法について説明するわね」
アンジュはリゼに魔法の基礎知識について説明を始めた。
「魔法を使用するには、発動、発現、放出の順序があるの。発動は詠唱ね。詠唱を終えると目の前に魔法が具現化される。これを発現と呼んでいるわ。そして具現化された物を対象物に当てることを放出と呼んでいるの」
リゼはアンジュの話を真剣に聞く。
「補助系魔法などであれば問題無いけど、攻撃魔法を杖無しで使用すると、直接手かで発現させるため、体への影響があるのよ」
アンジュの言葉で、リゼは気付いた。
たしかに、炎を具現化すれば火傷をするし、氷も凍傷になる可能性が高い。
杖を使用するのは、理にかなっていた。
「それに杖には魔法の効果を上げる作用もあるのよ」
杖の素材や、埋め込まれた魔核などによっては、属性魔法の効果を上げることが出来る。
魔法師は汎用の杖を自分に合うように手を加えたり、自分専用の杖を製作して、それを何度も改良したりしている。
アンジュも学習院時代に両親が購入してくれた安価な汎用性の杖を使用していた。
いつか、銀翼の正式なメンバーになった時に、自分専用の杖を購入すると決めていた。
「それでジェイドは、どうするのよ」
「そうっスね。とりあえず、ジョエリオさんに稽古をつけてもらおうと思っているっス」
「ジョエリオさんか……たしか、ローガンさんとは仲よかったわね」
「そうっス。兄貴もジョエリオさんもお互いに実力を認めていたっス。その後のことは決めていないっス。ただ、王都に居ない時期が多いので、そこが問題っス」
「たしかにそうね。リゼは、どうするの?」
「まだ、なにも決めていないから分からない」
「そう……とりあえず一年……いいえ、二年間は、各自で強くなりましょう」
「もうすぐ建国祭があるっス。二年後の建国祭に集まるってのは、どうっスか?」
「そうね。その方が分かりやすいわね」
建国祭とは、この国”エルガレム王国”が誕生した日を祝う。
準備期間も賑やかしいので、その期間は王都にも多くの観光客が訪れるし、地方に行っても、建国祭の話題は絶対にあがるので忘れることは無い。
リゼは王都に来たばかりだ。
漠然とだが王都で強くなろうと思っていたのも事実だ。
今から、次の場所を考えることは予想していなかった。
アンジュが悩むリゼに地図を持って来てくれた。
クエストに使用していた地図なので大きく、いろいろな書き込みがあった。
名産や寄ったら食べておきたい名物。
周囲の魔物状況などだ。
書ききれない情報は、別の紙にまとめてあった。
アンジュとジェイドは、少し席を外すのでリゼは一人で地図を眺めていた。
誰も居なくなったので、リゼはクエスト『敬える冒険者への弟子入り』の『断念』を押す。
画面が『罰則:感情の欠落(恋愛)』と切り替わり表示された。
少し拍子抜けする。
恋愛感情がリゼの今後の人生……いや、人間としていかに重要な感情かを知らずにいた。
初恋などという甘酸っぱい経験さえしていない今のリゼにとって、恋愛などという感情などは意味の無いものだとも思う。
そして、考えていたよりも軽い罰則だと胸を撫でおろしていた。
弟子入りするということは、人生でかなりの決断を迫られる。
その対価というのであれば、今回の罰則は軽すぎると冷静に考えながらも、リゼは少しだけ納得出来なかったが、不思議と気持ちは落ち着いていた。
――――――――――――――――――――
■リゼの能力値
『体力:三十六』
『魔力:三十』
『力:二十二』
『防御:二十』
『魔法力:二十一』
『魔力耐性:十六』
『敏捷:八十四』
『回避:四十三』
『魅力:二十一』
『運:四十八』
『万能能力値:零』
■メインクエスト
・敬える冒険者への弟子入り。期限:十四日
・報酬:戦術技術の向上、理解力の向上
理由は仲間を……ラスティアに疑惑を持ってしまったことだ。
そして、クランとして進むべき道を叩きつけられたことだった。
最初に口を開いたのはアンジュだった。
「提案だけど、いいかしら?」
真剣な面持ちで、リゼとジェイドの顔を交互に見た。
「なんスか?」
「オルビスさんの話の続きだけど……このまま、王都にいて三人で行動するのが良いのか、別々に自分の能力を高めるの方がいいのかを聞きたいの」
アンジュの言葉は明らかに三人の銀翼では力不足だと分かったうえで、今後の方針を決めようとするものだった。
クランだから一緒に行動しなければならないということはない。
各々で活動して、クエストの成功報酬の一部を納めることもある。
ただし、別々の冒険者ギルドでは管理が大変なので、普通は拠点に戻って来た時にまとめて納めることの方が多い。
クランのリーダーとして、オルビスの言葉に揺れていた。
「アンジュは、どうしたいの?」
言い出したアンジュの意見を最初に聞こうと、リゼは質問をする。
「私は弱い。だから……今よりも、もっと強い魔法師になりたい。出来れば行ってみたい場所もあるし」
アリスの力になれなかったことを悔やむようだった。
「自分も修行したいっス。具体的な案は考えていないっス。ただ、リゼやアンジュが今のままでも良いなら、それでも良いとも思っているっス」
はっきりと自分の意見を示した二人と違い、リゼは自分の考えを持っていないことに気付く。
(私は……)
考えてはみるが何も思いつかなかった。
「個人の成長は良い考えだと思う」
馴れ合いよりも個の強さを尊重した二人の意見に同調する。
「私は産業都市アンデュスに行こうかと思っているわ」
「フォークオリア法国じゃなくて?」
アンジュは、てっきり魔法の研究が進んでいるフォークオリア法国に行くのだと思っていた。
「フォークオリア法国は今、情勢が不安定だしね。それに会いたい人がいるし」
「会いたい人?」
「えぇ、アリスお姉様が一度だけ話してくれたことがあるの。魔法を師事していた人がアンデュスから先の場所に住んでいるって」
「名前も知っているの?」
「えぇ、一応は」
アンジュの言葉で、クエストのことを思い出す。
そう『敬える冒険者への弟子入り』だ。
期限が切れるのを待つか、『断念』だけで、クエスト失敗は決定していた。
「それに杖も新調したいし」
「それは気分を切り替えるってことっスか?」
「それもあるけど、攻撃力を上げたいので、魔力の伝達率が高い杖にしたいと考えているわ」
「そうっスね。新しい魔法も習得したっスから、その方がいいっスね」
リゼは二人の会話についていけなかった。
そもそも、魔法職が杖を使用している理由さえ分からなかったからだ。
「その……魔法職は杖無しでも魔法を使えるのに、どうして杖を装備しているの?」
思い切って質問をするリゼを、アンジュとジェイドは驚いた表情で見る。
すぐにリゼが学習院に通っていないため、基礎知識が無いことに気付く。
「まず、魔法について説明するわね」
アンジュはリゼに魔法の基礎知識について説明を始めた。
「魔法を使用するには、発動、発現、放出の順序があるの。発動は詠唱ね。詠唱を終えると目の前に魔法が具現化される。これを発現と呼んでいるわ。そして具現化された物を対象物に当てることを放出と呼んでいるの」
リゼはアンジュの話を真剣に聞く。
「補助系魔法などであれば問題無いけど、攻撃魔法を杖無しで使用すると、直接手かで発現させるため、体への影響があるのよ」
アンジュの言葉で、リゼは気付いた。
たしかに、炎を具現化すれば火傷をするし、氷も凍傷になる可能性が高い。
杖を使用するのは、理にかなっていた。
「それに杖には魔法の効果を上げる作用もあるのよ」
杖の素材や、埋め込まれた魔核などによっては、属性魔法の効果を上げることが出来る。
魔法師は汎用の杖を自分に合うように手を加えたり、自分専用の杖を製作して、それを何度も改良したりしている。
アンジュも学習院時代に両親が購入してくれた安価な汎用性の杖を使用していた。
いつか、銀翼の正式なメンバーになった時に、自分専用の杖を購入すると決めていた。
「それでジェイドは、どうするのよ」
「そうっスね。とりあえず、ジョエリオさんに稽古をつけてもらおうと思っているっス」
「ジョエリオさんか……たしか、ローガンさんとは仲よかったわね」
「そうっス。兄貴もジョエリオさんもお互いに実力を認めていたっス。その後のことは決めていないっス。ただ、王都に居ない時期が多いので、そこが問題っス」
「たしかにそうね。リゼは、どうするの?」
「まだ、なにも決めていないから分からない」
「そう……とりあえず一年……いいえ、二年間は、各自で強くなりましょう」
「もうすぐ建国祭があるっス。二年後の建国祭に集まるってのは、どうっスか?」
「そうね。その方が分かりやすいわね」
建国祭とは、この国”エルガレム王国”が誕生した日を祝う。
準備期間も賑やかしいので、その期間は王都にも多くの観光客が訪れるし、地方に行っても、建国祭の話題は絶対にあがるので忘れることは無い。
リゼは王都に来たばかりだ。
漠然とだが王都で強くなろうと思っていたのも事実だ。
今から、次の場所を考えることは予想していなかった。
アンジュが悩むリゼに地図を持って来てくれた。
クエストに使用していた地図なので大きく、いろいろな書き込みがあった。
名産や寄ったら食べておきたい名物。
周囲の魔物状況などだ。
書ききれない情報は、別の紙にまとめてあった。
アンジュとジェイドは、少し席を外すのでリゼは一人で地図を眺めていた。
誰も居なくなったので、リゼはクエスト『敬える冒険者への弟子入り』の『断念』を押す。
画面が『罰則:感情の欠落(恋愛)』と切り替わり表示された。
少し拍子抜けする。
恋愛感情がリゼの今後の人生……いや、人間としていかに重要な感情かを知らずにいた。
初恋などという甘酸っぱい経験さえしていない今のリゼにとって、恋愛などという感情などは意味の無いものだとも思う。
そして、考えていたよりも軽い罰則だと胸を撫でおろしていた。
弟子入りするということは、人生でかなりの決断を迫られる。
その対価というのであれば、今回の罰則は軽すぎると冷静に考えながらも、リゼは少しだけ納得出来なかったが、不思議と気持ちは落ち着いていた。
――――――――――――――――――――
■リゼの能力値
『体力:三十六』
『魔力:三十』
『力:二十二』
『防御:二十』
『魔法力:二十一』
『魔力耐性:十六』
『敏捷:八十四』
『回避:四十三』
『魅力:二十一』
『運:四十八』
『万能能力値:零』
■メインクエスト
・敬える冒険者への弟子入り。期限:十四日
・報酬:戦術技術の向上、理解力の向上
37
お気に入りに追加
220
あなたにおすすめの小説
4層世界の最下層、魔物の森で生き残る~生存率0.1%未満の試練~
TOYA
ファンタジー
~完結済み~
「この世界のルールはとても残酷だ。10歳の洗礼の試練は避ける事が出来ないんだ」
この世界で大人になるには、10歳で必ず発生する洗礼の試練で生き残らなければならない。
その試練はこの世界の最下層、魔物の巣窟にたった一人で放り出される残酷な内容だった。
生存率は1%未満。大勢の子供たちは成す術も無く魔物に食い殺されて行く中、
生き延び、帰還する為の魔法を覚えなければならない。
だが……魔法には帰還する為の魔法の更に先が存在した。
それに気がついた主人公、ロフルはその先の魔法を習得すべく
帰還せず魔物の巣窟に残り、奮闘する。
いずれ同じこの地獄へと落ちてくる、妹弟を救うために。
※あらすじは第一章の内容です。
―――
本作品は小説家になろう様 カクヨム様でも連載しております。
聖剣を錬成した宮廷錬金術師。国王にコストカットで追放されてしまう~お前の作ったアイテムが必要だから戻ってこいと言われても、もう遅い!
つくも
ファンタジー
錬金術士学院を首席で卒業し、念願であった宮廷錬金術師になったエルクはコストカットで王国を追放されてしまう。
しかし国王は知らなかった。王国に代々伝わる聖剣が偽物で、エルクがこっそりと本物の聖剣を錬成してすり替えていたという事に。
宮廷から追放され、途方に暮れていたエルクに声を掛けてきたのは、冒険者学校で講師をしていた時のかつての教え子達であった。
「————先生。私達と一緒に冒険者になりませんか?」
悩んでいたエルクは教え子である彼女等の手を取り、冒険者になった。
————これは、不当な評価を受けていた世界最強錬金術師の冒険譚。錬金術師として規格外の力を持つ彼の実力は次第に世界中に轟く事になる————。
女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
土岡太郎
ファンタジー
自分の先祖の立派な生き方に憧れていた高校生の少女が、ある日子供助けて死んでしまう。
死んだ先で出会った別の世界の女神はなぜか彼女を気に入っていて、自分の世界で立派な女性として活躍ができるようにしてくれるという。ただし、女神は努力してこそ認められるという考え方なので最初から無双できるほどの能力を与えてくれなかった。少女は憧れの先祖のような立派な人になれるように異世界で愉快で頼れる仲間達と頑張る物語。 でも女神のお気に入りなので無双します。
*10/17 第一話から修正と改訂を初めています。よければ、読み直してみてください。
*R-15としていますが、読む人によってはそう感じるかもしないと思いそうしています。
あと少しパロディもあります。
小説家になろう様、カクヨム様、ノベルアップ+様でも投稿しています。
YouTubeで、ゆっくりを使った音読を始めました。
良ければ、視聴してみてください。
【ゆっくり音読自作小説】女神のお気に入り少女、異世界で奮闘する。(仮)
https://youtu.be/cWCv2HSzbgU
それに伴って、プロローグから修正をはじめました。
ツイッター始めました。 https://twitter.com/tero_oo
勝手に召喚され捨てられた聖女さま。~よっしゃここから本当のセカンドライフの始まりだ!~
楠ノ木雫
ファンタジー
IT企業に勤めていた25歳独身彼氏無しの立花菫は、勝手に異世界に召喚され勝手に聖女として称えられた。確かにステータスには一応〈聖女〉と記されているのだが、しばらくして偽物扱いされ国を追放される。まぁ仕方ない、と森に移り住み神様の助けの元セカンドライフを満喫するのだった。だが、彼女を追いだした国はその日を境に天気が大荒れになり始めていき……
※他の投稿サイトにも掲載しています。
【完結】あなたに知られたくなかった
ここ
ファンタジー
セレナの幸せな生活はあっという間に消え去った。新しい継母と異母妹によって。
5歳まで令嬢として生きてきたセレナは6歳の今は、小さな手足で必死に下女見習いをしている。もう自分が令嬢だということは忘れていた。
そんなセレナに起きた奇跡とは?
積みかけアラフォーOL、公爵令嬢に転生したのでやりたいことをやって好きに生きる!
ぽらいと
ファンタジー
アラフォー、バツ2派遣OLが公爵令嬢に転生したので、やりたいことを好きなようにやって過ごす、というほのぼの系の話。
悪役等は一切出てこない、優しい世界のお話です。
野草から始まる異世界スローライフ
深月カナメ
ファンタジー
花、植物に癒されたキャンプ場からの帰り、事故にあい異世界に転生。気付けば子供の姿で、名前はエルバという。
私ーーエルバはスクスク育ち。
ある日、ふれた薬草の名前、効能が頭の中に聞こえた。
(このスキル使える)
エルバはみたこともない植物をもとめ、魔法のある世界で優しい両親も恵まれ、私の第二の人生はいま異世界ではじまった。
エブリスタ様にて掲載中です。
表紙は表紙メーカー様をお借りいたしました。
プロローグ〜78話までを第一章として、誤字脱字を直したものに変えました。
物語は変わっておりません。
一応、誤字脱字、文章などを直したはずですが、まだまだあると思います。見直しながら第二章を進めたいと思っております。
よろしくお願いします。
リリゼットの学園生活 〜 聖魔法?我が家では誰でも使えますよ?
あくの
ファンタジー
15になって領地の修道院から王立ディアーヌ学園、通称『学園』に通うことになったリリゼット。
加護細工の家系のドルバック伯爵家の娘として他家の令嬢達と交流開始するも世間知らずのリリゼットは令嬢との会話についていけない。
また姉と婚約者の破天荒な行動からリリゼットも同じなのかと学園の男子生徒が近寄ってくる。
長女気質のダンテス公爵家の長女リーゼはそんなリリゼットの危うさを危惧しており…。
リリゼットは楽しい学園生活を全うできるのか?!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる